親は子供の幸せのためだけに生きている…のか?

昨日、TBS系の情熱大陸をたまたま見ていた。今回は堤さんというボクシングの五輪代表候補。父子で五輪を狙う姿が描かれていた。

ひたむきに勝負に挑む堤さんの姿は見ていて胸を打った。自分の負けと向き合い前に進む姿はカッコいいものだ。

お父様も非常に献身的に毎日スパーリング相手になるなど、堤選手をサポートしていた。

ただ、お父様の一つの言葉が少しだけ引っ掛かった。堤選手を激励するLINE

「親は子供の幸せのためだけに生きているから」(←確かこのコメントだった)

(あくまで感じ方や使われた文脈の問題もある。ここからは完全に私の勝手な意見である。)

自分も親なので子への愛情や思い入れはわかるのだが、「これは、重たいな」と個人的には思う。これでは子供が「親のために勝たねば」と必要以上に思いはしないだろうか。

少なくとも私が、子供のとき親にこんな言葉を投げかけられていたらしんどいなと感じただろう。

選手としての息子をめちゃくちゃ献身的に支えてはいるのだが、逆に息子が父親に頼りすぎて、自分で考えられなくなるという危険はないかと見ていて感じた。

私の考えとしては、いくら血が繋がっていようが親と子は別の人間。親は子供のサポーターであれ、人生まで重ねるのは弊害も大きいと思う。

親の最も重要な目的は、子供を自立させること。子供の幸せのためだけに生きている親から、果たして子供は自立しやすいだろうか?

親は子供の幸せが生き甲斐にはなるが、それを全てにはしていけないと私は思う。

親自身がリア充で幸せであってこそ、子供にその幸せを分けてあげられる。 
親は自分単体で幸せになろうとチャレンジしていくのが良いし、子供の幸せのためだけに生きるのは逆に親が子に依存しているとさえ思ってしまうのだ。非常に重たい愛に見えてしまう。

堀選手のお父様も「俺は、お前と一緒に挑戦できて楽しいよ!最高の贅沢をありがとう。」というふうな横関係のコメントをしてあげたら更に良いのになと感じた。 

子育ては自分育てでもある。まず大人である自分が何かに夢中になり挑戦する。熱中する姿を見せていくことが子供への『孝行』かなと考えている。

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