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欲しいCDをレーベルに作ってもらうには

僕がやっている吹奏楽とか管楽器・打楽器をメインにしたCDとか楽譜のセレクトショップ「WBP Plus」の今日のメルマガでも少し書いたんですが、「欲しいCDがない」とか「このシリーズもっと出して」「この奏者のCDもっと出して」って思う時ないですか。僕はよくあるんですけど。

で、それって最終的に作るかどうかを決めるのはレーベルだと思われがちで、まあ実際そうなんですけど、作る前の段階で企画するかどうかを決めるのは我々買う側だと思うんです。

レーベルは、過去の売り上げを見ながら、「この手のものって意外と売れるじゃん」といって同じ系統のCDを企画したり、「この曲集、めっちゃ売れたからシリーズ化したら毎年売り上げが見込めるじゃん」って考えたりするわけです。

そのようにレーベルに思わせるのに必要なのは売り上げ。とにかく売れれば続編の可能性が出てきます。そういう意味で、彼らが企画するかどうかを決めるのは買う側なんです。

例えばあるトロンボーン奏者のCDが気に入って、「新作でないかな」って思ってもなかなか出ない時、それは多分思ったほど過去の売り上げがない時(もしくはレーベルが奏者とトラブル起こした時)なので、旧譜は全部「新品で」買い揃え、友達に「この奏者いいよ、このCDいいよ」と情報をシェアして友達にも「新品で」買ってもらい、レーベル側に「なんかこれいけるかも」って思わせる状況を作らなければいけません。新品じゃないと売り上げとしてレーベルに届かないので、新品で買います。

欲しいCDがないのにCDを買うってのも意味わかんないと思いますが、隣の芝生は青くみえるもので、「あそこのレーベルのあの企画CD売れてるらしい」ってなったら真似するレーベルが出てきます。なので例えばあなたが吹奏楽CDが好きなら、ピンとこなくてもとりあえず吹奏楽CDを何か買ってみる。この積み重ねがレーベルを動かします。

もう一つ、ダイレクトな方法として、レーベルに直接「こういうCD作ってくれ」と要望を出すことも出来ます。ただし、一人が要望を出しても「検討させていただきます」という実質検討しないという回答が返ってくるだけ。署名を集めましょう。ちょっと水増し疑惑とか怪しいところがありますが有名なのはここかな。
https://www.change.org/ja

どんなサイトでもいいですけど署名を集めて、例えば1万人の署名が集まったとしましょうよ。「ニュー・ウィンド・レパートリーの再開を求める署名」とかでもいいですよ。それをレーベルに投げてみる。それでレーベルが「署名の5パーセントしか買わなくても500枚は売れるな」って考えられれば、まあギリギリ作れる範囲かと思います。もうちょっと署名多い方がいいけど。

買う側からのアクションとしては「直接伝える」「間接的に伝える」しかなくて、直接で効果がありそうなのは「このCDを欲しがってる人がこれだけいます」という署名であり、間接で効果があるのは「売り上げ」ということになります。

企画物のCD(コンセプトのある曲集、例えばベストクラシック100みたいなのはその最たるものでしたが)を作って、それがドーンと売れたら、よほど何か問題がない限り、そのレーベルは続編や派生盤の企画に取りかかるはずです。2枚目、3枚目くらいまでは出るでしょう。そのあとはレーベル側の慢心(最初は会社を上げてやってたのに続編は勝手に売れると思って手を抜く)や、企画者のネタ切れが起きない限り、そしてそれが売れ続ける限り、毎年企画は続いていくでしょう。これは企画CDみたいなものじゃなくて特定の楽団や奏者のCDでも同じですね。

なので、買おう、CD(ストリーミングでもいいけどね)。

「企画してみよう」っていうスタートラインに着いてもらうのが大事です。担当者の想いだけでCDを作るのは、個人商店でもない限りなかなかゴーサインが出ません。欲しいCDを作るのは、買う側なのです。

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ONSAの屋号で個人事業主として吹奏楽や管楽器打楽器を中心に、情報サイト「Wind Band Press」、楽譜出版の「Golden Hearts Publications」、セレクトショップ「WBP Plus」などクラシック音楽関連の事業を行なっています。
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