見出し画像

20020922 しゃぶしゃぶとシャブ

 「しゃぶしゃぶ」と「シャブ」とでは音はよく似ているが、内容は全く違う。しゃぶしゃぶは牛肉料理の名前で大阪のスエヒロ本店$${^{*1}}$$という料理屋が発明した$${^{*2}}$$らしい。1961年に「しゃぶしゃぶ」が商標として登録$${^{*3}}$$されている。他にも沢山のスエヒロ$${^{*4}}$$があってしゃぶしゃぶ料理を出しているが、大阪のスエヒロとは関係がないようである。ただし、このスエヒロ$${^{*5}}$$の創業者は大阪のスエヒロ本店にいたことがあるらしい$${^{*6}}$$。

 名古屋圏では「しゃぶしゃぶ」と言えば木曽路$${^{*7}}$$である。

 「しゃぶしゃぶ」は薄く切った牛肉を鍋の中で「しゃぶしゃぶ」とやるのでそういう名前が付いたのだろう。

 一方、「シャブ」となると全く異なる。「シャブ」は覚醒剤の隠語$${^{*8}}$$である。何故、覚醒剤を「シャブ」というか。依存性が強く必ず常用者となることを利用され、暴力団などの財源として「骨の随までしゃぶられる」ということで「シャブ」と言われるようになったらしい。

 しゃぶしゃぶが考案された頃に「シャブ」という隠語が今のように一般化していたら「しゃぶしゃぶ」という名前にはならなかった筈だ。一体どんな名前になっていただろう。商品の名前の付け方によって売れ方が大きく変わってくる場合があるが、名前が違っても今と同様にこの牛肉料理は世間に広がっていっただろう。何故ならそれは美味しいからである。

*1 EIRAKUCHO SUEHIRO HONTEN
*2 しゃぶしゃぶの起源
*3 syabusyabu.gif
*4 立川 すえひろ【公式】
*5 スエヒロ
*6 スエヒログループに於けるスエヒロ商事の位置付け スエヒロ商事株式会社の歴史
*7 Kisoji home page
*8 薬物乱用防止教育

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?