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20020624 本の買い方

 「不良のための読書術$${^{*1}}$$」という本がある。装画がしりあがり寿$${^{*2}}$$なので、お気に入りの一冊だ。この本に「本との出会いは一期一会だから、書店で見つけたときに買っておけ。後で買おうと思って探してもどこにもない」というようなことが書いてあった。私もこういう体験を何度も繰り返してきた。

 持ち合わせがなかったり、その時はそれ程欲しくなかったが、何かのきっかけで猛烈にその本が欲しくなり、そこら中の本屋を探し回ってもない。作者も書名もうろ覚えで注文も出来ない。 書名が判っていても書店で注文する何週間もかかったりするので、きっとどこかの本屋にあるだろうと思って探し回って、結局見つからない。

 書店には基本的に売れる本しか置かれない。取次店$${^{*3}}$$から配送された新刊本は一時的には書店に並べられるが、ちっとも売れなければ書店は返品してしてしまう。書店の広さは一定なので、次々と出てくる新刊本のために売れない本をいつまでも店に置いておくわけにはいかないそうである。

 これが「見つけたときに買っておけ」の理由である。本以外の物で「見つけたときに買う」と他の店で安く売っていたりすると損をした気分になるので躊躇してしまうが、本は全国統一価格$${^{*4}}$$なのでそんな気分を味わうことはない。この本$${^{*5}}$$を読んでから、出来るだけ見つけたら買うようにしている。

 本の通信販売$${^{*6}}$$をよく使う。うろ覚えでも検索システムによって何とか本を探すことが出来る。便利なのは大型書店に行かなくても家でどんな本でも買える点である。本は宅配便で来るので普通の書店のようにその場で手に入らないが、数日待てばいい。昔の書店での注文のように数週間も待たなくてもよい。通信販売を使うと送料や手数料がかかるが、本を探すために複数の本屋を回る手間と比べたらかなり安い。ここ$${^{*7}}$$なら一定額以上注文すれば送料手数料は只である。

 何かのついでで立ち寄った書店で欲しい本に出会った場合はその場で買う。ついでだから手間がかかっていない。一番安い買い方である。

 本の買い方は「書店で見つけたらその場で買う」「探すときは通信販売」の二つで完璧である。

*1 不良のための読書術 永江朗 著
*2 20010415 高級懐中時計
*3 Yahoo! JAPAN - ビジネスと経済 >企業間取引 (BtoB) >本 >取次
*4 20010401 再販制度
*5 不良のための読書術
*6 ブックサービス
*7 クリックからはじまる新発見 Amazon.co.jp

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