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20031201 アヴィニョンの娘たち

 ピカソ$${^{*1}}$$の有名な絵で「アヴィニョンの娘たち$${^{*2}}$$」というのがある。アヴィニョンの娼婦たちを描いた作品らしい。キュービズム$${^{*3}}$$誕生の記念碑的な作品と言われている。

 この「アヴィニョン$${^{*4}}$$」というのはフランス南部の都市「Avignon$${^{*5}}$$」のことではないようだ。

 ピカソは14歳から19歳の間、スペインのバルセロナで過ごした$${^{*6}}$$。この時期にピカソ$${^{*7}}$$は本格的な画家*8としての人生を歩み始めた。「アヴィニョン」とはバルセロナ$${^{*9}}$$のアヴィニョ通りCarrer d'Avinyo$${^{*10}}$$のことらしい。「Avinyo$${^{*11}}$$」のフランス語読みが「Avignon」となるようだ。この作品$${^{*12}}$$はパリで描かれたので題名がフランス語「Les Demoiselles d'Avignon」になったのだろうか。

 日本語ならば「アヴィニョ」と「アヴィニョン」とで最後に「ン」が付くか付かないかの差しかないので大して気にならないが、スペイン語とフランス語との綴りの違いの差は大きいような気がする。なぜ、「Avinyo」は「Avignon」で言い換えることが出来るのだろうか。一体どういう関係があるのか。

 フランスの「Avignon$${^{*13}}$$」は「暴風の街」「川の街」といった意味らしい。「Avenio」が元々の綴りのようなので、それと比べるとスペイン語の「Avinyo」にそっくりである。ということはバルセロナの「Avinyo」もフランスの「Avignon」も元々は同じ意味の言葉なのだろう。

*1 Pablo Picasso Paintings Prints and Biography
*2 Les Demoiselles d'Avignon
*3 Art Words -現代美術キーワード
*4 世界遺産:アヴィニョン歴史地区
*5 アヴィニョン - Google マップ
*6 Picasso Intro Page Picasso's Life
*7  - ON-LINE PICASSO PROJECT - Dr. Enrique Mallen
*8  - ON-LINE PICASSO PROJECT - Dr. Enrique Mallen Science et charit
*9 在バルセロナ日本国総領事館
*10 Carrer d'Avinyó - Google マップ
*11 CARRER D'AVINY
*12 Picasso, Demoiselles d'Avignon
*13 Avignon (Vaucluse) - Fiche

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