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20021018 Holidays

 ミッシェル・ポルナレフ$${^{*1}}$$の歌に「Holidays」と題された歌がある。「シェリーに口づけ$${^{*2}}$$」と同様に私の好きな歌である。そして聞いていて「泣ける曲$${^{*3}}$$」の一つでもある。

 フランス語の曲なので歌詞の内容は殆ど解らない。「殆ど」というのは歌の最初の部分で「Holidays, oh holidaiys」と歌っているので、これは解る。その次から完全なフランス語になってしまう。「セ ラヴィヨン キ デソン デュ シエル・・・」と続く。歌詞の意味が解らなくても、マンドリンで始まるこの出だしで泣ける。

 CDの訳詞を見ると「休日、それは空から降下する飛行機」となっている。掲載されているフランス語の原詩や日本語の訳詞を書き写すと色々と都合が悪そう$${^{*4}}$$なので、自分なりに訳してある。「l'avion」というのがフランス語で「飛行機」という意味であることをこのCDで知った。「par avion(航空便で)$${^{*5}}$$」というのはそのまま「飛行機で」という意味だった。

 ジャンボジェットのような大きな飛行機が、近隣の家の屋根にその影を滑らせながら降下してくる様子を空港の近くの空き地$${^{*6}}$$などで見ていると何となく物悲しくなってくる。飛行機の中の人々の多くにとって飛行機は非日常なのだが、空港の近隣$${^{*7}}$$の住民にとっては飛行機は日常である。こういう対比はどんな場面でもあるのだが、飛行機を見ていると特に非日常性が強く感じる。これが物悲しくさせる。ポルナレフのこの歌を聴くとそんなことを考えてしまう。

*1 POLNAWEB, LE SITE DE MICHEL POLNAREFF
*2 20000215 シェリーに口づけ
*3 20010114  ビートルズの犬笛
*4 20021011 著作権
*5 Indochine : lettres par avion : Air Orient, premiers vols
*6 エアフロントオアシス
*7 愛知県西春日井郡豊山町大字豊場付近

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