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雑貨をどこで仕入れる? 雑貨屋さん、雑貨売場-毎日が雑貨探し– 仕入先情報公開…………しません。雑貨販売のツボ5


「富本雅人の雑貨販売のツボ その5」 

-雑貨コンサルタントのおせっかいな提案-

「せめて見本市に足を運んで仕入先を探すのがプロとしてのプライド。インターナショナル・ギフト・ショー東京89th会場俯瞰」写真キャプション

4.そんな雑貨店の品揃えの不思議より続く

雑貨商品を扱おうとしている他分野の小売店の方からよく聞かれるのが、具体的な雑貨の仕入先名とその探し方。

「雑貨」と一口に言ってもアイテムが幅広く、デザインも様々な商品をどこでどうやって仕入れているのか、仕入れ先が皆目見当つかないというのが、大方の印象のようだ。

ベーシックな開拓法

仕入先開拓の基本は、ファッション分野同様に見本市と業界紙誌。雑貨商品をメインテーマとした総合大型見本市への訪問は欠かせない。

↓「仕入れのための見本市の有効活用」の記事。バイヤーのレベル別。
古い投稿ですが、展示会シーズンになるとたくさんのアクセスがあります。

↓雑貨の学校のオンライン講座「はじめてのギフトショー訪問」

最近では、デザイン傾向、テイストに一定の統一感を持たせた中小の見本市。他分野がメインテーマ(ファッション、文具、玩具、エコ、デザインなど)でありながらも、生活雑貨、趣味雑貨の提案が目立つ見本市も多数あり、他店とのさらなる差別化を図りたい雑貨小売店にとって、大切な仕入先の開拓方法になっている。

また、業界紙誌の情報に加えて、日々のTV、雑誌等の一般マスコミの「雑貨特集」「話題の新商品」などの記事、web情報から仕入先を探し出すバイヤーも多い。そして、もちろんファッション同様に問屋街、卸売テナントビル、ネット卸問屋なども開拓手法、仕入商品探しの基本である。

2021年10月3日最新でこちらにも詳しく↓書いています。

ほら書いてるよ。商品まわりに連絡先が

具体的な仕入れたい雑貨商品があって、その製造者や輸入者に仕入のためのコンタクトを取りたい場合は、まずはその商品をじっくり見ることをおすすめする。

皆さんがよくご存じの繊維製品だけでなく、雑貨商品にも品質表示、ものによっては保証書や取扱説明書が添付されている場合がある。

各タグ類、パッケージ、POPなど商品のまわりに、製造者、輸入者などの名称や住所、電話番号、URLの表示があるものも少なくない。そこのHPを見ること、連絡を取ることが、結局は仕入れの近道だ。

他店の売場に不用意に置かれた商品の段ボール箱に貼ってある“送り状”に記された仕入れ先社名をチェックする猛者バイヤーもいるとか。

【note用追記2020年2月7日】
「リアルで確認すべし」写真しか見ないでネット仕入注文して、お客様に販売(おすすめ)する、中小個店バイヤー店長が少なくないらしい。せめてサンプルで実物を確認して、いいものと判断して仕入販売するのがプロのプライド、お客様に対するマナーだ。

小売店に卸、仕入れ可能かを聞く

ファッションと同様に、大都市圏の有名商業エリア(東京の場合は代官山、原宿、青山、自由ヶ丘他)では、メーカーや商社などの直営店も多く、小売販売に加え卸売のための窓口(営業、宣伝他)として機能している。

そういった店舗に仕入の可否を問い合わせてみることも選択肢。また、メーカー等の直営店でなくとも、自店のオリジナル商品、独自の直接輸入商品の卸売を行っている仕入可能な小売店もあるので、扱いたい商品を見つけた際には、その店で卸売りの可否を問い合わせてみることもよいだろう。フレーズとしては「小売店ですが、お宅の商品を仕入れさせていただけませんか?」など。

参考補足記事↓


*雑貨売場の販促ツール は次回

(雑貨コンサルタント/グループオンザリビング)

繊研新聞2010年5月4日の連載をもとに加筆修正しました。 全8回

富本雅人の著作 雑貨屋さん、雑貨売場の開業と経営、仕入、ディプレイ、接客方法、予算作りまでも

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富本雅人の雑貨販売のツボ

1.その雑貨はお客様を呼び込むのか? -雑貨販売のメリット

2.あの雑貨売場のコンセプト-雑貨を売ることはストーリーを売ること

3.誰のための雑貨?-あなたのお客様の生活や嗜好を考える-

4.そんな雑貨店の品揃えの不思議-個性的な雑貨の編集で強いアピール-

5.どこで? 雑貨売場の仕入れの秘密-毎日が雑貨探し-

6.感性だけでは無理! 雑貨売場の陳列テクニック-どんな商品にも臨機応変-

7.雑貨屋さんのラッピングとPOP。雑貨店と雑貨売場 -雑貨屋さんの魅力の仕掛け

8.雑貨屋さん接客、雑貨商品の売り方のポイント(最終)


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