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素人にも分かるMACDを解説してみた件

今回はテクニカル指標のMACDを使ってS&P500のトレンドを確認しながら暴落があるのかどうか検証してみたいと思います。

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今週7月19日月曜日に世界中の株式が大幅下落をしました。20日、21日は反発をして終わっているので、本当にこれから株価トレンドがどっちにいくのかちょっとわからないという状況ですよね。まだまだ不安と期待が入り混じる相場展開が続いているので今回はMACDをお勉強してトレンド転換にしっかり対応できるように準備をしていきましょう。


過去から見て回復早すぎだし株価高過ぎ

では最初に値動きの激しかった今週S&P500を確認したいと思います。

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こちらは S&P500の直近1カ月のチャートなんですが7月12日月曜日のS&P500は4376まで高値を付けていたんですね。そして19日の月曜日に暴落がやってきてS&P500は4251にまで下げました。翌日反発をしているので長期局面で言えばまだ上昇トレンドということは間違いないかなと思いましたが、1日でも暴落が起きるとやっぱりこれからまた近々下落局面へトレンド変わるのかというのが気になりますよね。2000年以降のS&P500は今回のパンデミックを含めて3回30%以上の暴落を経験しているんですね。直近2つの大暴落 は、ITバブル崩壊リーマンショックでした。

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簡単に考察してみると、まずS&P500が底値に到達するまでに ITバブルでは2年6カ月、リーマンショックでは1年5カ月かかっていたんですね。そして底値に到達した時の下落率は、ITバブルは48%、リーマンショックは56%でした。ITバブルもリーマンショックも一気に下がったわけではなく、2年半とか1年半といった時間をかけて、その間、株価は上昇する局面もありながらも底値に向けて何度も下落を繰り返したわけですね。株価が戻るのにかかった時間もITバブルでは5年、リーマンショックでも4年ちょっとかかっているわけです。

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では、コロナショックでは暴落前のS&P500高値は3386ポイントでしたで底値は3月23日の2237ポイントです。そしてここまで下がるためにかかった期間っていうのはわずか1ヶ月だけだったんですよね。そしてその時の下落率は34%となっています。そして、S&P500は暴落前の水準まできっちり戻って、毎週のように最高値を更新し続けています。この V字回復にかかった期間はというとこれもわずか2ヶ月だったんですね。


MACDとは

本当に今は上がり過ぎなのではと思ってしまうんですが、これからどうなるのかわからない展開となっています。バブル崩壊があるのかどうかはさておきこれまで続いてきた上昇トレンドが変わるのかどうかこれをちゃんと確認しておきたいと思います。そこでMACDの出番というわけです。MACDはトレンドが切り替わるタイミングを教えてくれるテクニカル指標です。MACDは移動平均線を利用したテクニカル指標なので移動平均線のお勉強もしたいと思います。



移動平均線

移動平均線は、まずトレンドが上昇局面か下落局面かを判断するのに使います。そして短期と長期の移動平均線を組み合わせてトレンドを探るんですね。上昇トレンドの時は移動平均線が上を向いていて、株価が移動平均線より上にあります。一方で下降トレンドの時は、移動平均線が下を向いていて株価が移動平均線よりも下にあるという状況です。そしてトレンド転換のサインは上昇の場合は短期の移動平均線が長期を下から上に抜けるゴールデンクロスが確認できた時です。逆に短期の移動平均線が長期を上から下に抜けるデッドクロスが起きたときは下落のサインとなります。このゴールデンクロスとデッドクロスはMACDでもそのまま使います。


MACDの特徴

MACDとは、「Moving Average Convergence Divergence」の略で、移動平均の収束と拡散を意味します。MACDの特徴は移動平均線よりもトレンドをつかむのが早いんですね。これが最大のメリットです。なので今のような上昇局面で、トレンドがまた下落に向かうなといち早くキャッチできる指標になります。


MACDの使い方

MACDは2本の線を表示させて使います。まず MACDと言う線ですがこれは長期と短期の移動平均線の乖離の動きをもとにした指標になります。具体的には12日と26日の平滑移動平均線の乖離幅を計算したのがMACDです。平滑移動平均線ですが、これは直近の株価に比重を置いて表示をさせた移動平均線になります。例えば、26日前の株価より昨日の株価の比重を高くして平均を出した線ということです。そうすることでより今のトレンドを反映させたテクニカル指標になるというわけです。そしてMACDの単純移動平均を計算した指標をシグナルと呼びます。通常が9日間を使います。

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こちらはマネックス証券から引用したイラストですが、MACDを株価の下に表示させることができます。では買いと売りの2つのタイミングをどうやって知らせてくれるかトレンドの変換をどうやって知らせてくれるかですが、まず買いのサインから見ていくと買①のところオレンジの線がMACDで緑がシグナルの線です。MACDが下落をしている局面でMACDが下からシグナルをクロスして上に出たら買いのサイン、ゴールデンクロスです。で次に売りのサインは、売りは基本的に買いの逆なのでこのイラストだと売①のMACD が上昇しているときにMACDがシグナルをクロスしたら売りのサインです。これがデッドクロスです。そして買②にと売②ですが、MACDとシグナルはクロスしていません。なぜここで買いや売りのサインかというと、ゴールデンクロスやデッドクロスの後で紫色の0ラインを超えるとよりトレンドが変わったということを示します。なので買②と売②はシグナルとのクロスは起きていないけれど、この0ラインとのクロスが起きているので別の売買サインとなります。これが基本的なMACDの使い方です。



コロナショック時のMACD

コロナショック時のS&P500のMACDを見てみたいと思います。この暴落をMACDは予測していたのかってことですが、

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このチャートは2020年2月上旬から1カ月間のS&P500の推移とMACDになります。コロナショックの始まりは2月24日でした。そしてなんとですね直近の21日のMACDを見るとデッドクロスが確認できるんですね。では、なぜ投資家たちは皆ここで売り逃げられなかったかっていうことですが、MACDももちろん完璧ではないので、少し下がるだろうけどそんなに深刻な下落じゃないだろうなと判断する人が多かったっていうことなんですね。直前にも実はMACDはデッドクロスを見せています。

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これは1月から2月頭までのS&P500のチャートなんですが1月24日にデッドクロスが確認できていてこのあと若干下落はしたものの、もうすぐに上昇に戻っています。もしこのデッドクロス売っていたとしても今回のコロナショック前に利益を確定できていたわけですからMACDは正しかったと見ていいと思っています。



最近のMACD

ちなみにこの3カ月のMACDどうだったかというと

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5月12日が底値ですね。その前からデッドクロスになっていてずっと下落局面が続いていましたね。でそこから弱いゴールデンクロスが発生して、上昇が続いています。一度デッドクロスで下落し、6月25日からゴールデンクロスが発生し、7月16日にデッドクロスして下落局面になりました。この2日間は反発上昇していますが、MACDはまだ両方上向きとはなっていません。この状態だとこれからこのまま上昇していくのか、下落していくのか、わからないですね。MACDも過去の値動きを参考にしたテクニカル指標にしか過ぎないので、必ず100%いつでもトレンドが変わるときには事前にもしくは直後にこんな感じでクロスが絶対に発生するというわけではないので注意して使う必要があります。ボリンジャーバンドも見てみたいと思います。

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ボリンジャーバンドとは株価の推移を標準偏差で表ししたテクニカル指標です。これは2Σのボリンジャーバンドなんですが、バンドが拡張したところから先週までの上昇局面では見事に+2Σ上をバンドウォークしていましたね。今は移動平均線の上に株価が来ています。一度下落したものの、バンド内に収まったのは非常に安心感があります。今はいったん振り出しに戻ったなという感じですね。でこの後の展開はボリンジャーバンドでは予測しにくいという状況ですね。しかし、下落してもバンド内に収まっているので、バンド内での緩やかな上昇がこれから始まるのではなんて私は予想しています。まずは今週の各国のPMI(購買担当者景気指数)が発表されますので、景気が鈍化になっているのか確認する必要があります。

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資産運用の情報をお届けします。主に自分が学んだことや経験を基にnoteにまとめています。もしみなさんのためになったらうれしいです。私は平凡な社会人で、お金持ちでもありません。そんな私でも金融リテラシーを高めて60歳までにはFIREしたいなあと思っています。