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仕事よりハードルが高い空の旅

出発まで残りわずか。これがロケ前だとすれば、もう移動手段や宿泊先などの確認も終わっているタイミングである。それなのに、今日は朝6時に起きて東京のカスタマーサービスに電話をするハメになっている。

最近は仕事でもデータ通信で事足りるようになっているので、長らく放置されていたSkypeのアカウントを見つけるのに非常に苦労した。仕様が変わっていて、なぜかマイクロソフトのアカウントとの紐付けを求められたからだ。なにこれ、使いづらい。

アカウント名はなんとかわかったので、パスワードを変更してアクセスに成功。久しぶりに固定電話に連絡する必要があるので、クレジットを多めに購入した。どれだけ時間がかかるのか予想もつかないからだ。先日、ドイツのカスタマーサービスに連絡を試みた時は担当者に繋がるまで、なんと90分も待たされたのだ。油断禁物。

結局、ドイツ時間6時台、日本時間13時過ぎでも待ち時間は30分強。普通にスマホから連絡するにはちょっと長すぎる時間である。こういう時にSkypeのクレジットは役に立つ。1ヶ月単位のサブスクもあるので、頻繁にかける必要のある人にはこちらの方がお得なのではないかと思う。

仕事上でわざわざ国際電話を使って、携帯に直接連絡をもらうことはほとんどない。あったとしても国際ローミング圏の欧州内である。その結果、長らく放置していたSkypeの起動に非常に手こずってしまった。焦りがあったので、尚さらである。

ようやく環境が整い、カスタマーサービスに電話が繋がったか、と思いきや例の保留音が耳に突き刺さった。え、日本でも同じ曲なのか。辛い。数日前に90分間延々と聞かされた曲がまた耳元で流れるのだから、たまったものではない。本当に勘弁してほしい、と思いつつ仕方がないのでそのままキープ。

ようやく日本の担当者に繋がったので、これまでのドイツでのやり取りをかいつまんで説明し、データを確認してもらうと見事に何も反映されていないことがわかった。これだからドイツの担当者の「はい、わかりました。やっておきますね。」が信用できないのだ。できないならなぜできないのかを説明するのが彼らの仕事ではないのか。

職業病というかもはや勘のようなもので、電話の向こうで10分以上無反応だった担当者が信用できるはずもない。なぜ待たされているのかを説明もせず、電話の向こうにいる相手を放置するような相手である。痺れを切らして「どうなっていますか?変更希望は以上です。念のため確定メールを頂けますか?」と言って電話を切ったが、もちろん何も届かず5日間がすぎてしまった。

確かに今の混乱した状況だとクレームの件数も跳ね上がっていることだろう。それはわかるが、押さえるところは押さえてくれないと、こちらも対処のしようがない。今回の件は、落ち着いたら然るべきところに書面でクレームを入れておこうと思っている。電話連絡した数日後にサービスの質に関するアンケート用のリンクが届いたので酷評はしたが、それだけでは改善されないと思ったからだ。面倒だけれど、放置しておけばいつまで経っても何も変わらないだろう。

なぜドイツに本社がある航空会社のカスタマーサービスが然るべき回答を用意できないのか。甚だ不可思議であるが、やはり日本のサービスのクオリティーというものは世界的に見てもまだまだ全体的にレベルが高いのである。

いくらなんでも残念だぞ、ドイツ。

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