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SIerのUXデザイナー。人の体験を設計するお仕事をしています。趣味は料理と読書。HC…

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SIerのUXデザイナー。人の体験を設計するお仕事をしています。趣味は料理と読書。HCDスペシャリスト、A-CSM、CSPO、1児の父。本棚→ https://bit.ly/3Ex6VZC

最近の記事

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2チームのスクラムマスターとして意識したこと

はじめに私は普段UXデザイナーとして、業務システムやWebサイトのサービスデザインに携わっています。一方でアジャイルコーチやスクラムマスターとして、アジャイルの現場支援もします。最近A-CSMを取得しました。 今回は、この半年間スクラムマスターをやっているSaaSプロダクトの2チームスクラムの話です。開発者16名中、半数以上がスクラム未経験で、いきなり2チームではじめるとき、スクラムマスターとして何を意識していたのかを共有します。 基本方針LeSS、Scrum@Scale

    • 積読はチームで消化しよう

      積読 Advent Calendar 2023の21日目の記事です。 積読への抵抗 長年積読に対抗するためにいろんな施策を打ってきました。年間/月間の書籍予算を設定する、Amazonのほしいものリストでエア積読する、積読量と金額を可視化する、などなど。 でも積読は続きます。Amazonの書籍セールが来るたびに、ほしいものリストを消化し、積み上げてしまうんです。もうインプットが制御できないならアウトプットをなんとかするしかありません。 積んでしまう速度よりも、消化する速

      • 3ヶ月のフル出社経験から考えるハイブリッドワーク

        オフィスワークとリモートワークを再考する 2022年3月、東京都のまん延防止等重点措置が解除され、2023年3月にはマスクの着用が個人の判断に委ねられました。それにともない、自主的に出社する人やオフィス回帰を推進する企業、またフルリモートを加速させる企業など、オフィスワークとリモートワークの動向に目が離せませんでした。 私の組織は、ハイブリッドワークです。個人の状況や好みに応じてオフィスワークとリモートワークを選べるのは、生産性の向上、ワーク・ライフ・バランスの促進を期待

        • 透明性がよいチームをつくる

          かつて、ビジネスにおいて情報の透明化はタブーでした。細かなことから重要なことまで、情報を厳しく管理し、不透明であればあるほど、トップダウンのコントロールが容易となり、成功につながったのです。作業に直接関係ない情報は、現場に混乱をもたらし、効率が落ちる要因だと考えられていたため、伝えないことが最適だとされていました。ビジネスに限らず、歴史的に見ても、国や宗教の運営においても同様の考え方がなされ、情報の開示は体制崩壊や反乱の原因として恐れられていました。 しかし現在では、企業の

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        2チームのスクラムマスターとして意識したこと

          年末年始に読んでおきたい、2021年に発売された良書10選

          チームメンバーに「年末年始に読んだほうが良い書籍あります?」と聞かれたので、今年2021年に発売された書籍の中からオススメの書籍を整理しました。主な対象読者は次のとおりです。 サービス / UX / UIデザイナー エンジニア プロダクトマネージャー アジャイルコーチ / スクラムマスター 組織のリーダー / マネージャー 01 : UXライティングの教科書UXライティング全体を2時間ぐらいでサクッと読める一冊。教科書というよりは参考書や資料集の立ち位置で、悩んだ

          年末年始に読んでおきたい、2021年に発売された良書10選

          テトリスで学ぶアジャイル

          アジャイルの行動規範をテトリスを使って説明してみました。アジャイルの基本用語を知っているけど、イマイチ行動に落とし込めない入門レベルの人向けです。 まず基本ルール。横一列が揃ったら完成(=Done)です。画面の右上には、次に控えているバックログが表示されています。 埋められていない部分は、負債(要件漏れ、バグ、技術的負債など)です。負債が残っているとDoneの定義を満たせず、完成しません。 リリースしてユーザーが実際に利用すると、何かしらのフィードバックが返ってきます。

          テトリスで学ぶアジャイル

          モダンアジャイルを読み解く

          アジャイルの原点である『アジャイルソフトウェア開発宣言』が発表されてから10年以上が経ち、アジャイルの実践者たちは、さまざまなプラクティスを実践し、いろいろな分野から知見を取り入れ、常に時代に合わせて適応してきました。 現在では、プロダクトマネジメントやサービスデザインをはじめ、開発よりも広い視点での議論が活発になり、アジャイルには「ソフトウェア開発」よりも広い枠組みでのアプローチが求めれらています。 今回は、現代的なアジャイルのアプローチ『モダンアジャイル』の解説をまと

          モダンアジャイルを読み解く

          アジャイルソフトウェア開発宣言を読み解く

          アジャイルを実践している人なら、1度は読んだことがある「アジャイルソフトウェア開発宣言」と「アジャイル宣言の背後にある原則」。有名である一方で、そこに込められた想い、考え方や行動規範は20年経っていても、まだ正しく伝わっていません。 昨年、出版された『Clean Agile ー基本に立ち戻れ』をきっかけに、「アジャイルソフトウェア開発宣言」と「アジャイル宣言の背後にある原則」の解説をまとめました。 アジャイルソフトウェア開発宣言 - 4つの価値私たちは、ソフトウェア開発の

          アジャイルソフトウェア開発宣言を読み解く

          2021年の抱負というか習慣

          2021年は壮大な抱負よりも持続可能な習慣を意識して、ざっくりとした方針を立てて新しい習慣を定着させる。 具体的に言うと「毎日◯◯する」「常に◯◯を意識する」といった習慣を身につけて着実なパワーアップを目指す。1年後に無意識に行動していれば上出来。 逆に「年間◯冊読書する」「体重を◯kgにする」といった目標を立てて、タスクを分解し、スケジュールを組み、着々と実行のようなアプローチはしない。 抱負はあくまでも願望や予想。予想が外れるのは当たり前だし、割り込みタスクが発生し

          2021年の抱負というか習慣

          UXデザイナーにおすすめ2020年note50選

          2020年の目標の1つに「#デザイン記事まとめを全部読む」を掲げていました。コツコツ毎日チェックしたり、週末にまとめて読んだり、年末に3ヶ月分をがっつり...とペースは違えど、全1127記事を全部読みました。 今回は全1127記事中、見逃すのはもったいないnoteを50個厳選しました。 1. UXライティング(7) 2. 行動経済学(4) 3. UXデザイン(6) 4. UIデザイン(5) 5. 組織文化(8) 6. プロダクトマネジメント(8) 7. サービ

          UXデザイナーにおすすめ2020年note50選

          SIerのUXデザイナーが2020年に読んでよかった10冊

          2020年は、4月にリモートワーク対応、6月に引っ越し、8月に第一子が産まれ、例年とは一味違う読書ライフになりました。ドタバタな2020年でもコツコツと読んだ書籍を振り返ると、仕事に活かせる良書が多かったです。 紹介する10冊は、UXデザイナーに限らず、サービス/プロダクトに携わる人にぜひ読んでほしいものを厳選しました。年末年始のお供にどうぞ。 ※本記事はNSSOL Advent Calendar 2020の23日目の記事です。 ※本記事は個人の見解であり、所属する組織の

          SIerのUXデザイナーが2020年に読んでよかった10冊

          SIerのUXデザイナーとして意識していること

          NSSOL Advent Calendar 2019の23日目の記事。SIerのUXデザイナーをやる上で、必要とされることや大切にしていることを共有します。 1. 物事に対する解像度を高めようSIerのUXデザイナーは、プロジェクトメンバーの中でも定性的な情報を扱うことが多い。そしてテックやビジネスの人と共有するために言語化することが求められる。例えば、何かのデザインを見て魅力を感じたら、その理由が色 / 形 / 別の要因なのか、魅力の源泉を見つけよう。ユーザーが高評価して

          SIerのUXデザイナーとして意識していること

          SIerのUXデザイナーが2018年に読んでよかったと思う10冊

          今年は量質転化の法則を信じて、ひたすらにUXデザイン、認知心理学、行動心理学、リーンスタートアップ、ビジネスモデルあたりの本を読み漁りました(12/22現在で67冊)。 その結果、自分の意見をしっかり持てるようになりました。様々な視点・視座で物事を考え、良いプロダクト作るために顧客や意思決定者と対話ができるようになりました。 今回は、非デザイナーの方々にもぜひ読んでほしい10冊を4つのテーマ別に紹介します。 1. 人の行動を理解する 2. 効率よく失敗する 3. わかり

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