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ジールスCEO 清水さんインタビュー(後編)

本日インタビューするのは、株式会社Zeals(ジールス)代表取締役CEOの清水正大さん。ジールスは“おもてなし革命“を掲げ、チャットボット技術を強みに「チャットコマース」と「接客DX」を展開しています。4/1にZ Venture Capitalからジールスへの出資の発表を行いました。

ZVCから担当キャピタリストである取締役COOの都 虎吉と対談記事をお届けします。

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ジールスは「ロボット」をつくる会社

都:前回のインタビューで、ジールスの既存ビジネスについてお話いただきましたが、今後チャレンジしていきたい領域などありますか?

清水:私は、ジールスのことを「ロボット屋さん」だと思っています。もちろん、ロボットといっても筐体という意味ではなく、コミュニケーションで人を支えるパートナーという意味です。チャットボットという言葉は「Chat = おしゃべり」と「Bot = ロボットの略」からきており、まさにチャットボットこそが未来のコミュニケーションロボットの核となる技術です。
将来、一人ひとりにドラえもんのような人の可能性を拡げることができる愛のあるロボットを届けることができたらとワクワクします。
ドラえもんを発明する未来に向けた第一歩が、現在取り組んでいるチャットボット開発です。音声領域の技術なども日々進歩していますし、ロボットと共存する未来もそう遠くないと感じています。
私たちは今から技術を磨いていくことで、ロボットと共存する未来を切り拓く会社になりたいと思っています。

都:大きなビジョンを持ってプロダクト開発しつつ、しっかりマネタイズしているのはとても良いですね。過去を振り返ると、AI黎明期に、AIを活用したサービスを開発・提供している会社は数多かったですが、それで実際にマネタイズできている会社は本当に数少なかったです。

最近はトレンドが変わって、AIをしっかりサービスに落とし込んでマネタイズしていく企業が増えてきているように感じます。例えば、コールセンターにAIを導入して、自然言語処理技術にフォーカスしてGoogleよりも優れた技術を提供して成功している会社も出てきていますね。

清水:そうですね。例えば、「チャットコマース」の話で例えると、私たちはどのセグメントのユーザーにどのタイミングでコミュニケーションするとCVRが上がるかといったCV予測エンジンの開発をしていますが、派手な技術ではないため注目されづらいのも事実です(笑)
ですが、そうした一見地味とも捉えられる技術開発があるからこそマネタイズできています。
創業当初は、私たちもpepperに倣いロボット開発もしていましたが、時代を先取りしすぎてビジネスに至りませんでした。
「未来を見据えつつ、お客様に本質的な価値を提供する」攻めと守りのバランスが取れていないと、絵空事に終わってしまいます。
目先のマネタイズをしつつも、技術を磨き続けることで、ロボット革命の一翼を担っていきたいと思います。

「誰かのために本気になれる人」が活躍する組織

都:ますます今後が楽しみですね。直近では資金調達後、どんなビジネスにまずはフォーカスしていくのかも教えてください。

清水:多方面から仕掛けていきたい気持ちは山々ですが、まだまだ組織サイズが追いついていません。資金調達後は、まず人の採用に注力します。
ジールスはこの半年でチームのサイズを100人から200人規模まで拡大しました。今後も、それくらいのペースでさらに人員拡大していきたいと思っています。そして、その対象は日本国内に留まらずグローバルにです。すでにエンジニアについては、約7割が外国籍のメンバーで18ヵ国にわたる仲間が活躍してくれています。世界中からジールスのビジョンに共鳴してくれる仲間を集いたいと思います。

都:なるほど、すごいペースで組織拡大していきますね。会社としてはどんなカルチャーなんですか?

清水:ジールスには「OMOTENASHIP」というカルチャーがあります。
自身の役割を果たし組織全体に貢献する「リーダーシップ」や「メンバーシップ」という言葉がありますが、OMOTENASHIPは「おもてなし」とSHIP(精神)の掛け合わせで生まれた独自の概念です。自分たちで生み出した造語ですね(笑)
私たちは、「おもてなし」を本質的に3つの要素「スピード・プラスワン・リスペクト」を体現したものだと捉えています。コミュニケーションを通じて相手の期待値を理解し、それを超える感動体験を届け、信頼関係を築くといった感じです。グローバルな人材が活躍する会社だからこそ、「OMOTENASHIP」というカルチャーを大事にし、世界に通用する人と組織をつくることが重要だと考えています。

都:多様性に富んだ社員さんが活躍されているんですね。コミュニケーションで工夫されていることはありますか?

清水:新しく会社に来てくれた仲間には、手厚くオンボーディングをして会社全体で迎え入れることを大事にしています。一人ひとりが気持ちよく活躍できるよう環境・制度も整えてきました。エンジニア組織のコミュニケーションは英語で行っていますし、現地で働いているメンバーは時差が生じるのでチームビルディングの取り組みやフォロー体制を構築しています。
また、月の初めには「月初会」という全社会を開催し、経営状況や事業戦略など細かく社員に共有するようにしています。出せる情報はオープンにし、社員一丸となって当事者意識を持ちながら日々の業務に取り組めるようにしていますね。

都:社内の雰囲気は大事ですよね。ジールスが求める人物像や募集している職種についても教えてください。

清水:一言でいうと、「誰かのために本気になれる人」を求めています。
ジールスには、誰かのために全⼒で頑張ることができるポジティブな仲間が集まっています。それは、ビジョンに共感し、妥協せず、目の前にある難易度の高いプロジェクトでも挑戦して結果にコミットする姿勢を持っているからだと思います。自分の成長だけではなく、仲間やお客様、社会など自分の外に意志のベクトルが向いている人はジールスのカルチャーに合うと思います。

現在、求めているのは事業や組織づくりの旗振り役を任せることができるマネジメント層やスペシャリストの方です。具体的には、デジタル広告業界やメディア業界でご活躍されている方が当てはまるかもしれません。
「チャットコマース」「接客DX」共に既存領域に限らず事業の成長可能性をまだまだ秘めています。「チャットコマース」は、LINEとの共同開発やインターフェイスシフトの転換も狙っています。「接客DX」は、旅行業界・自動車業界に限らず他業界への展開も視野に入れています。まずは、事業の骨格をつくっていくフェーズから共に挑戦できる仲間を求めています。
組織についても、規模が拡大するにつれて採用戦略やカルチャー浸透の重要性が増します。特定の領域に限らず、経営や事業を共に創っていくことに汗をかいていただける方と一緒にビジョンをカタチにしていきたいです。

都:ありがとうございます。一投資家として、私からもオススメさせてください。

大成功する起業家は普通の人だと恥ずかしくなってしまうレベルの壮大なビジョンを掲げている人が多いです。実際、孫さんや三木谷さんはじめとして成功した起業家も壮大なビジョンを持っています。
そして、清水さんも「日本をぶち上げる」という壮大なビジョンを掲げています。

大きなチャレンジをして達成するためには相当の覚悟を持たなければ達成できません。清水さんは、その覚悟を持った素晴らしいリーダーですし、こういったリーダーの下で働けるのは本当に幸せなことだと思います。
清水さんのもと、世界をけん引するAIカンパニーで働きたいという人はぜひご応募ください!


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