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不良たちの紳士協定/東京卍リベンジャーズ

最近、コンビニに行くと、レジの付近の足元には、足形のシールが貼られてあります。

並ぶお客同士の距離をとろう、という意図であるのは明白なのですが、ちょっと気になること。

コンビニ自体が大きく作られていないので、他の客と距離を詰めて、ぎりぎりすれ違いながら、最後尾に行かなくてはならないときがある。

自分もしてしまうし、他の人からされるときもある。

なんか意味ないな、と思いつつ、それに慣れるのが、「新しい生活様式」ってことなんでしょう。

「新しい生活様式」。

古い表現なら、「暗黙の了解」とか、もしくは「紳士協定」と呼ぶのでしょう。

個人的に、この「紳士協定」って言葉が好きなんですが、なんかカッコいいと思うんですよね、この単語。
紳士・淑女であれば、言わずもがな通じ合っている、ある種のルール。

「同調圧力」(うちの妻が好きな「嫌いな言葉」)ではなくて、「紳士協定」って言い換えれば良いのにと考えたりもしますが、うちの妻(エセフェミニスト)に言わせれば、こういう単語って、「男社会の象徴だぁー」とか言い出しそうではある。「なに?紳士って?意味わかんない。」

さて、「東京卍リベンジャーズ」という漫画を、先日一気読みしました。

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主人公は、元不良、20代半ばを過ぎた現在は、その日暮らしの最低な日々。
ある日、中学生のときの彼女が、反社会集団「東京卍會」の抗争に巻き込まれ、死亡したことを知る。
どうも、この「東京卍會」には、中学生だったときの自分やそのときの知人が関わっているようだ。
主人公は彼女を救うため、中学時代にタイムリープをするのだが・・・。
というような、あらすじ。

非常に楽しい。

タイムスリップし、過去を改変するが、現在に戻ったらうまく行っていないので、またタイムスリップし、、、という繰り返しではあるのですが、この手の「時間」を扱った作品ってのは、やっぱり面白い。

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」も、昔の作品ながらに良い視聴率だったようですし、「バタフライ・エフェクト」とか「アバウト・ア・タイム」など、傑作秀作揃いな王道ジャンルです。

それは置いておいて、ちょいと気になること。

作中では、不良vs不良の喧嘩・抗争・乱闘が数多く繰り広げられます。

タイマンもあれば、大勢vs大勢もある。
凶器が使用されてしまうこともたまにあるのですが、基本的には素手での喧嘩である。

乱闘が行われると、どんどんと数が減っていき、キーマン同士、もしくは少数の喧嘩に移行していくのですが ー 。

個人的に気になることとは、戦いの最中で、地面に倒れていく「雑兵」たちである。

「ロード・オブ・ザ・リング」などの、剣や弓矢を使用する合戦なら、雑兵は死んでるだけなのでわかるのですが、素手での喧嘩で、もう立てない!てほどのダメージってのは、どんくらいのもんなんだろうか。

ありがたいことに、足腰立たなくなるまでぶん殴られたことがないので、まじめに推測ができない。
物騒な話ではあるが、相当に時間をかけないと、人を素手で死に至らしめることはできない気もする。

たぶん、これは推測だが ー 。

不良たちにも、「仁義」「見栄」「漢気」があるはずなので、
「な?もう自分の負けだってなったらさ、ちゃんと地面に倒れてさ、そのまま起き上がっちゃダメだぜ」
みたいな紳士協定があるんじゃないだろうか。

「弾が当たったら、ちゃんと退場する」サバイバルゲームとか、
「誰もみていないかもしれないけど、スコアはごまかさない」ゴルフとか、
そういう美学のもとに、喧嘩をやっているに違いない。

一回倒されたのに、嵐が過ぎ去ると勝手に復活してる奴は、「ゾンビ」とか呼ばれて、今度の喧嘩には誘ってくれなくなったりするんでしょう。

どうでしょうか?

もし、そういう乱闘喧嘩経験者いらっしゃいましたら、教えてください。


追伸
「クローズZERO」では、倒れた奴はいつの間にかいなくなっている、といううまい処理の仕方をしていて、感心した覚えがあります。
「東京卍リベンジャーズ」、実写映画にもなるということで、そのへんきっちり描写してくれると、自分としてはツボですが、期待して待ちたいです。

追伸2
タイムスリップものというカテゴリなら、「オーロラの彼方へ」が、個人的なイチオシです。

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