夏の終わりのバッテリー

 ドラクエウォークをやっている。

 ウォークモードというのがある。スマホを持って歩くとき(低速で移動するとき)このモードに設定しておくと、勝手に敵に遭遇して戦闘を行い、経験値が上がる。戦闘はオートバトルなので、勝っても負けても自動で終わる。

 旧来のドラクエと違って、全滅した場合でも棺桶にはならず、HP残り1(瀕死)でフィールドに戻されるので、不定期にあらわれる回復スポット(壺)に行きあたれば、これも自動で回復され(一回の壺で、HP・MPともに最大値の40%)また戦闘が可能になる。

 つまり、ポケットに入れて歩き続ければ確実にレベルは上がり続けるということだ。ただし、一定の速度を超えると敵が出現しなくなる。自転車でも速度をあげると何も起きずただ地図上を移動するだけになる。

 アプリはスリープしないようにしておかないと行けないので、省電力モードは使えない。音やバイブはオフにはできるが常に前面に表示しておかねばならない。

 このウォークモードが、バッテリーを恐ろしく食う。これを実行している時のスマホはかなり熱いことから負荷のほどが察せられる。弱めの使い捨てカイロくらいの温度にはなっていることだろう。これからの季節には重宝するかもしれない。

 私はこれを一ヶ月やってバッテリーの劣化度を15%下げた。

 愛用のiPhoneは、ヤフオクで買った中古の6s。購入した時からバッテリーの消耗度はそれなりだったが、DQWをはじめてからは下り坂を転がり落ちるように劣化が進んだ。今やフル充電まで20分もかからない。外出中は二度も三度も空になるので、それまで余裕だったモバイルバッテリーが根をあげつつある。

 それでもだらだらやってしまうのはなんでだろうな。刷り込みかな。それとも潜在意識下で新しいiPhoneが欲しいのかな。いずれにしろDQWはスマホ経済を確実に回している。

※ 上記の数値は体感もしくは空想です。


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