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繊細な人は、お店で怒鳴り声を聞くとどう思うのか?

さっき某ハンバーガーチェーン店のドライブスルーで、颯爽とバーガーを購入した。受け取り口に行くと、中から店員さんの怒鳴り声が聞こえてきた。

「もう!なんでそんな入れ方するん?」

結構大きめの声だったので、びっくりして窓口から中を見る。すると、おそらく先輩であろう店員さんが、頼りなさげだけど人が良さそうな新人っぽい子を怒ってた。

こういうとき、繊細を自称する人から「他人の怒鳴り声を聞くと怖くなる」という声をよく聞く。

なるほど、と思いつつも(それはあくまで繊細のひとつの形だと認めつつも)、僕の場合はちょっと違う。

僕は突然のうるさい音が嫌いだ。なので、怒鳴り声を聞くともちろんびっくりはする。嫌な気持ちにもなる。お客さんがいるところで怒らなくてもなぁ…とは思いつつも、一方で反対の気持ちも敏感に感じてしまう。

反対の気持ちとは、ここでいうと"怒らなければならないことに至った店員さん"の方の気持ちだ。

「何度、注意してもなおらないのかな」
「すごい失敗をされて、代わりに謝った経験があるのかな」
「注意することで、周りから悪く思われるような思いをしてるのかな」

こんな風に、いくつもの可能性が頭に浮かび、一概に「お客さんの前で怒るのはありえない」とは言えない気持ちになってくるのだ。いや、一般論でいくとありえないのはありえないんだけど、そんな正論だけで括れない何かを感じてしまう。

もちろん、真実はその場にいない以上わからない。ただ単に怒りっぽい人なのかもしれない。

でも、わからないからこそ、あらゆる可能性を敏感に察知してしまう。それが繊細ってことなんだなって思ってる。

わからないことをイチイチ感じてしまう、この性格は難儀だなぁとも思う。表面だけ見て、お客さんの前で怒るなんてありえない!と言ってればどんなに楽か。

けど、この性格でよかったと思えることは確実にある。

それは何かニュースを見たときとか、誰かの影口を聞いたとき。一方だけを悪く見るような見方はしないってことだ。自動的に反対側の気持ちを考えてしまう。それも恐らくは自分の経験から想像できる範囲から来てるもので、真にフラットだとは言えないが、少なくとも条件反射で一方の意見だけで誰かを叩いたりはしない。

そういえば先週もここでドライブスルーしたとき、家に帰って飲んだメロンソーダがあり得ないくらい薄くてビビった。

もしかしたら、さっき怒ってた「そんな入れ方するん?」は、あのメロンソーダの薄さにつながってるのかな?

そう思うと、怒鳴ってしまってバツが悪そうに業務をこなしてたあの店員さんが、愛おしく思えてくる。もちろん、怒鳴らせてしまった店員さんが悪いとも思わない。ヘラヘラ笑ってるように見えたけど、それも場を和ませようとしてたのかもしれないし。そうでないかもしれないし。

全てのサービス業に奉仕する人に感謝を込めて。

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