皿めぐり。

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焼鳥の流儀

食べ物をいただく時に流儀などあるのか? 例えば、寿司をいただく時は手か箸か。 なんとなし、寿司は手でいただくほうがオツっぽい。 モヤっとしたことがある。 気の知れた仲間と焼鳥屋に行ったときのハナシ。 4人で入った店で、お任せ串の盛り合わせ10本というのを誰かが頼んだ。 はじめのうちは 「この店の味も初めてだからよくわからん。皆がきになる串をつまむにはちょうどいいチョイスか。」 と思って少しばかり話していると、少し間をおいて10本の盛りが届いた。 火の通りも考えてうまく焼

    • 鰻・蒲焼の長命術

      うだるような暑さが続く夏。 精をつける食べ物は数多あれども、「夏といえば鰻である」というようなことをよく耳にする。 スーパーに行けば、「土用の丑の日だから」と矢鱈と売り出されていたりする。 今日の本題は、蒲焼の長命術。 子母澤 寛が著書「味覚極楽」の中で同名の節を設けており、竹越三叉 (歴史学者 竹越 與三郎) 氏の話を紹介している。 中身はラフにいえば「お土産でもらった鰻の蒲焼を工夫して美味しく食べるにはどうすればよいか?」という内容である。 鰻の蒲焼は焼き立てが美味しい

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