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ネット経済圏と金融〜大変化の時が迫る

今回の記事は、主に金融について書いていきたいと思います。インターネット経済圏を取り扱いながら、論じてみます。

アマゾン、アップルなどのインターネット企業がエコシステムを構築して、消費者を囲い込み、安定的な利益確保を狙っています。

そして、昨年から私は「楽天経済圏」に飛び込みました。私の事例を紹介しながら、インターネット経済圏と金融について書いていきたいと考えています。

なぜ、楽天経済圏に飛び込んだのか?

私は、元々はAmazonユーザー。かなり多用していました。Amazonプライムにも入っているので、送料無料で買い物もしやすい。(ここ数年は、ほぼほぼ、インターネット通販な生活です)別に不満もありませんし、実際にAmazonプライムにも入り続けています。

しかし、昨年、「楽天」に変えました。なぜか?

一番大きな理由としては、楽天ポイントを投資信託、現物株へ積立投資できるということ。
ポイント活用の上限を設定しておけば、決めていた投資信託商品を自動的に買い付けしてもらえます。さらに楽天証券で毎月積立の金額を楽天カードで決済をすることによって、楽天ポイントも積立金額の1%貯まります。さらにそのポイントで投資をするという循環させることはかなりメリットです。

特に最近のキャッシュレス化での流れにおいては、ポイント獲得のチャンスが広がるので、なおさらです。

これは、つまりはポイントの現金化に近いものなのかなと思います。ポイントの活用は特定の店や通販でしか使えないですが、投資信託への投資をすることによって、現金化できるということに近いかもしれません。もちろん、投資信託ですので、リスクはあることは言うまでもありません。個々人のリスク許容度などによって、ポートフォリオを構築することは必須です。

考えてみてほしいのですが、普段の生活でかかる消費(コスト)に1%〜2%の還元があるというのは凄まじくお得なんではないかと思います。最近の市場環境で考えてみると、ノーリスクで1〜2%以上の利回りを獲得することはすごい。普段の消費の形が「コスト」から「投資」になるということでもあります。配当として考えてみた時に、ポイント投資は配当金の再投資とも近いので、長期資産形成の観点から複利効果も期待できます。塵も積もれば山となるを地で行くものかなと考えた結果です。(積立はドルコスト平均法で、リスクを低減しますね)

このようなメリットを感じ始めて、楽天経済圏に飛び込んだんです。ですので、できるだけ、楽天市場、楽天トラベルなどのサービスを利用して、ポイントを貯めています。というか、貯めさせるインセンティブがかなり強い。上手くできた経済圏ですね。最近はそれを実感しています。(個々のサービスにおいては、少々不満はあります)

企業の「経済圏」構築戦略

このように経済圏を構築している、もしくは構築しようとしている企業について、考察していたいと思います。ザッと上げると、楽天、Amazon、アップルなどでしょうか。広義で見ると、携帯通信会社もそうですね。

アップルが面白いです。「ハード」企業的なイメージがありますが、実はかなり緻密な経済圏構築に舵を切っています。つまり、アップル製品という「顧客基盤」を活用して、サービスを拡大していこうという戦略ですね。それがApple Musicだったりもそうですよね。さらに特筆すべき点としては、アメリカでゴールドマンサックスと提携してApple Cardを発行し始めたことです。さらに、どんどんサービスが出てくるでしょう。恐らく、売り上げのハード面の比率は下がってくるかもしれませんし、サービスの穴を埋めるM&Aも実施するでしょう。

携帯通信会社(通信キャリア)も多角化を進めようと、M&Aや出資をしています。これも「顧客基盤」を生かしての経済圏を構築しようとしている戦略ですね。通信キャリアは、他のサービス料金を携帯料金と一緒に払うことができますので、利便性は高いです。

このような経済圏の基盤のキーとなるのが、顧客基盤はもちろん、金融機能の有無は実はかなり大きいのではないかと思います

将来の金融ビジネス環境と既存金融機関

どの経済圏もそうですけれども、金融の分野を押さえることが、ビジネス競争上、多大な影響を及ぼすことが示唆されます。実は、インターネットと金融というのは非常に相性がいいものです。金融は、ある意味「バーチャル」なものですので、フィンテックが生まれるということは必然でもあったかもしれません。

今後の焦点は既存の金融機関の戦略です。まさに競争上の環境が変わり始めています。とりわけ、地方銀行への影響は大きいと思います。そこに目をつけているのが、SBIですね。地方銀行へと出資をして、技術的ノウハウを移植し、また資産運用のノウハウも提供していく、SBIの商品の販売先にもなる。SBIのメリットは地方銀行が持っている個人顧客網獲得。一気に顧客基盤を広げることができます。

逆にいうと、地方銀行の強みはきめ細やかな顧客基盤ですので、その顧客基盤をいかに生かしていくかということがポイントになってくると思います。低金利下での収益力低下により、コンサルティング機能を強化するという戦略をとっていますが、将来的には再編を含め、地銀のビジネスも新しい展開はさらに加速すると考えています。(例えば、地域商社などもかもしれません)

今後は、様々なビジネスを俯瞰するにあたり、金融の分野は変化が著しいですので、より注目に値するでしょう。そして、それは金融機関や楽天のような経済圏企業だけでなく、中小企業・個人などへも影響を及ぼす可能性があるということも是非頭に入れていくこともいいと思います。特にこれから、景気後退局面になると、一層、変化が加速、顕在化していくと見ています。

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