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福祉に興味を持つ子どもが減っている。

ぼくは今の職場で実習生の指導を担当させてもらっているが、福祉系学科の縮小もしくは廃止によって実習生受け入れの依頼がなくなった大学、専門学校も最近増えています。 

ぼく自身が卒業した専門学校も縮小されてしまいました。

なぜ、福祉に興味をもって福祉を学ぶ学生が減っているのか紐解きていきましょう。


分離教育による弊害

障害者に会ったことがないという大人はけっこー多いです。

そんなことはないはずなんですが…。

知らないから見えないんですよね。

ぼくは仕事とは関係なく、通勤途中などで障害のある方を見かけない日はほぼない

それはきっと普段から障害のある人と接していて、知識もあるから見えるようになったんだと思う。

少しでも多くの人が見えるようになって、理解する心があれば、社会は大きく変わると思うんですけどね。


見えるようになるためには何も専門職ほどの知識がなくたっていいけど、教育の過程で分けないことは大切。


分けないとまともに教育なんて出来ないと言う人もいるかも知れないけど

何故そう思うのか?


ほんとにそうなのか?


そもそも特別支援学校でも受け入れてもらえない障害者も少なくありません。


軽度であれば普通の学校の中にも障害をもつ方はいる。


障害がなくても学校に通えない子もいる。


障害があったら特別支援学校が当たり前ではいけない。


小さいうちから障害のある人と過ごすことが当たり前であれば、誰にとってもきっと過ごしやすい社会になる。


少々話が逸れましたが、知らないのに興味は持たないでしょう。ふつう。


虐待や障害者による事件の報道

もはや福祉施設において虐待が行われた等のニュースは日常茶飯事です。

これは非常に由々しき事態であると認識しています。

権利擁護の研修に参加した際に、講師の方が言っておられたことなのですが。

虐待のニュースを見て、小学生の息子が「福祉ヤバッ!」と言われたそうです。

この言葉を聞いた時に非常に危機感を抱いたと話されていました。

こういうニュースを何度も見ているうちに潜在的に福祉が危険なものであると刷り込まれていくのではないかと危惧されていました。

また、精神障害者による事件の報道も大きく影響を与えていると感じます。

ぼくが精神障害者の支援をしてますと言えば、「大丈夫なんですか?」とか「危なくないんですか?」とか聞かれたりするほどです。

全く危なくないとは言えませんが、それは他の仕事も同じじゃないのか?

危険物を扱う仕事や消防士などの方がよっぽど危険がつきまとっていると思うのですが…。


待遇がよくない

これはもう周知の事実だとは思いますが、給料は良いとは言えません。

福祉を学んでいる学生も就活するにあたっては一般企業か福祉かで迷う学生が多いです。

そして大学にもよるのかもしれませんが、一般企業を選択する割合はかなり多い。

福祉より興味のある仕事が見つかったのであれば、それは良いことなのですが、待遇の差だけで福祉業界で働くことを諦めたのであれば悲しいことです。

そして、業界にとっても大きな損失です。

優秀な人材はどんどん流出してますよ。


社会福祉科等の縮小、消滅

これも大学、専門学校によるとは思いますが、ぼくが知る限りは福祉を目指す学生そのものが減少しているため、福祉系学科が縮小もしくは消滅しています。

このままではますます、福祉業界の人材不足が深刻になる恐れがあります。


今こそ改革のとき

このままでは福祉業界ヤバいのでは?ということが少しでも伝わったかなと思います。

だからこそ福祉業界は改革しなければいけない。

給料だけではなく、仕事全体の効率化、ホワイト化。

それと合わせてイメージ戦略。

福祉業界を若者にとって魅力あるものにしていかなければいけない。

ぼく自身も福祉業界は魅力あるところだと自信を持って言えるように、今を頑張る。

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