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    放っておくと読むべき本があるのに手当たり次第に読みたい本を読んでしまうので、少しでも計画的、体系的に本を読んでいくための試み。

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固定された記事

2024年の目標

 プロ―ジット! 新年明けましておめでとうございます。  年が明けたからといって心機一転というわけにもいきませんよね。まあでも、目標でも立ててみようというわけで…

柚子瀬
3か月前
12

悲観的で肯定的なライフスタイル

 変わらぬ日々を過ごしている。過ごしているとはいえないのかもしれない。時間のほうがのしかかってきて私には選択の余地なんてないのだから。そんななかでもなるたけ本を…

柚子瀬
3日前
11

2024年3月に読んだ本と4月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。  3月は心身ともに参ってしまっていてあまり本を読めませんでした。読書計画に挙げていた本は図書館で借りていた本が大半を占めていたのです…

柚子瀬
2週間前
3

失うべからざるものを失うとき

 まっくらやみのなかにいる。出口のない迷路のなかにいるような日々で参ってしまう。どんなかたちでもいいから出口をつくってあげることが大切なんだろうけど、どうにもみ…

柚子瀬
3週間前
5

生きることに価値を見いだす偏見

 いくつもの言葉が呪いのように渦巻いて、私を捕らえて離さない。その一方で、言葉を使いつくしても自分にも他者にも伝えられないことがあるような気がして、途方に暮れる…

柚子瀬
1か月前
10

2024年3月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。  先日、「2024年2月に読んだ本」をアップして2月に読んだ本を振り返りました。  そもそも、読んだ本と読書計画をnoteにアップしようと思い…

柚子瀬
1か月前
11

2024年2月に読んだ本

 こんにちは。柚子瀬です。  今年はうるう年で明日まで2月ですが、今読んでいる本を読み終えるのにはもう少しかかりそうなので2月に読んだ本を書くことにしました。  …

柚子瀬
1か月前
4

愛するもののために

 24歳になった。年が明けたからといってなにか変わらないと同じように、なのかはわからないけれど、ひとつ歳を重ねたからといってとくに変わるところはない。それでも、そ…

柚子瀬
1か月前
3

ロバート・ムーア『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』(岩崎晋也訳、エイアンドエフ)を読んで

 こんにちは。柚子瀬です。  タイトルのとおり、『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』を読みましたので、感想を書いていきます。  私は歩くのが好きなんですよね。こ…

柚子瀬
2か月前
6

ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学』(神谷之康監訳、児島修訳、みすず書房)を読んで

 こんにちは。柚子瀬です。  タイトルのとおり、『習慣と脳の科学』を読みましたので、感想を書いていこうと思います。  本書を読もうと思ったのは、副題にある「どう…

柚子瀬
2か月前
7

『銀河英雄伝説』の言葉

 こんにちは。柚子瀬です。  先日、『銀河英雄伝説』(以下『銀英伝』という)正伝・外伝をひととおり読み終えました。『銀英伝』に出会ってからまだ日が浅いですが、こ…

柚子瀬
2か月前
9

歳を重ねるということ

 いつからか歳をとるのが怖くなった。ほんの少し前には年齢よりも先を歩いていると思っていたのに、今はそうは思えない。私たちは誰しも関係のなかで生きている。だから、…

柚子瀬
2か月前
11

2024年2月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。  先日「2024年1月に読んだ本」という記事をアップしました。  そこでは、今年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」に取り組むにあた…

柚子瀬
2か月前
6

2024年1月に読んだ本

 こんにちは。柚子瀬です。  2024年の目標のひとつに「歴史(学)を学ぶ」というのがあります。  これは最初に書いてあることからもわかるように、今年の目標のなかで…

柚子瀬
2か月前
10

 傷は癒えるのだろうか、ということをたまに考える。癒える傷もあるし、癒えない傷もある。これはなにも言っていないのと同じことだ。私にはどうしようもなく私自身の傷の…

柚子瀬
3か月前
7

社労士試験に向けての基本的な方針

 こんにちは。柚子瀬です。  社労士試験を受験して合格することが目標のひとつということで、それをめざすうえでの基本的な方針を立てていこうと思います。といっても、…

柚子瀬
3か月前
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2024年の目標

2024年の目標

 プロ―ジット! 新年明けましておめでとうございます。

 年が明けたからといって心機一転というわけにもいきませんよね。まあでも、目標でも立ててみようというわけです。「果たしてこれまで新年の誓いを叶えたことはあっただろうか?」と問うてみると、うーん、たぶんなかったなあ、と。強いていえば新年に誓いを立てずとも勝手に毎年本100冊は読んでいますね。これはべつに言語化して明確にするまでもないささやかな目

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悲観的で肯定的なライフスタイル

悲観的で肯定的なライフスタイル

 変わらぬ日々を過ごしている。過ごしているとはいえないのかもしれない。時間のほうがのしかかってきて私には選択の余地なんてないのだから。そんななかでもなるたけ本を読むようにしている。長年の積み重ねで強固に習慣化されているものでも状況が変われば継続するのがむずかしくなることがある。あらゆることは相対的なものだと強く思う。

 ストア派の哲学によれば、みずからのコントロールの及ぶ範囲にフォーカスすること

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2024年3月に読んだ本と4月の読書計画

2024年3月に読んだ本と4月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。

 3月は心身ともに参ってしまっていてあまり本を読めませんでした。読書計画に挙げていた本は図書館で借りていた本が大半を占めていたのですが、どれも返却期限以内に読めず、読んだ本はほとんど計画に挙げてない購入した本です。

 以下、読んだ本を載せていきます。

 以上7冊です。

 けっきょく、読書計画に挙げた本のなかで読めたのは『ジェイン・オースティンの手紙』だけでしたね

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失うべからざるものを失うとき

失うべからざるものを失うとき

 まっくらやみのなかにいる。出口のない迷路のなかにいるような日々で参ってしまう。どんなかたちでもいいから出口をつくってあげることが大切なんだろうけど、どうにもみつからないし、そもそも求めているのかさえわからない。思い返してみれば、これまでの私の人生は獲得よりも喪失のほうが多かった。今はこれからのことは考えられないし、考えたところで行動に移せる力がないのだからわからない。でも、もし私にこれからがある

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生きることに価値を見いだす偏見

生きることに価値を見いだす偏見

 いくつもの言葉が呪いのように渦巻いて、私を捕らえて離さない。その一方で、言葉を使いつくしても自分にも他者にも伝えられないことがあるような気がして、途方に暮れる。声にならない言葉とともにあることは存外疲れるものだ。

 言葉にするということはなにかを決めること、可視化すること。書かれなかったこと、いわれなかったことと区別されるもの。なにを書いたか、あるいはなにをいったかではなくて、ほんとうに大切な

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2024年3月の読書計画

2024年3月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。

 先日、「2024年2月に読んだ本」をアップして2月に読んだ本を振り返りました。

 そもそも、読んだ本と読書計画をnoteにアップしようと思い立ったのは、2024年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」をめざすにあたって、少しでも計画的、体系的に本を読んでいくためでした。noteの記事「2024年の目標」では、わかりやすいひとつの基準として「歴史にまつわる本を20

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2024年2月に読んだ本

2024年2月に読んだ本

 こんにちは。柚子瀬です。

 今年はうるう年で明日まで2月ですが、今読んでいる本を読み終えるのにはもう少しかかりそうなので2月に読んだ本を書くことにしました。

 2月に読んだのは以下のとおりです。

 2月は10冊読みました。読書計画で挙げていたなかで読めなかったのは『前世療法』『幸福はなぜ哲学の問題になるのか』『時の声』『自殺の思想史』『誰がために医師はいる』『公開性の根源』『後世への最大遺

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愛するもののために

愛するもののために

 24歳になった。年が明けたからといってなにか変わらないと同じように、なのかはわからないけれど、ひとつ歳を重ねたからといってとくに変わるところはない。それでも、そうだな、なにかの理由にはしてもよいのだと思う。年が明けたから、とか、ひとつ歳を重ねたから、とかを理由に、ささやかだけれど確かなことをみつめなおすきっかけにできたらきっと素敵なことだ。

 大切にしたいものの価値を忘れてしまったり、覚えてい

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ロバート・ムーア『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』(岩崎晋也訳、エイアンドエフ)を読んで

ロバート・ムーア『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』(岩崎晋也訳、エイアンドエフ)を読んで

 こんにちは。柚子瀬です。

 タイトルのとおり、『トレイルズ 「道」と歩くことの哲学』を読みましたので、感想を書いていきます。

 私は歩くのが好きなんですよね。これまで歩くことに少なからぬ回数救われてきたし、今もまいにち実践していることだし、歩くことについて考えてもいます。私は『Tarzan』という雑誌をけっこう読むのですが、『Tarzan』では1年に1回ほどの頻度でウォーキングについての特集

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ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学』(神谷之康監訳、児島修訳、みすず書房)を読んで

ラッセル・A・ポルドラック『習慣と脳の科学』(神谷之康監訳、児島修訳、みすず書房)を読んで

 こんにちは。柚子瀬です。

 タイトルのとおり、『習慣と脳の科学』を読みましたので、感想を書いていこうと思います。

 本書を読もうと思ったのは、副題にある「どうしても変えられないのはなぜか」という問いが私にとってちょっとしたテーマになっていたからです。先月『依存症と人類』という本を読んだのですが、それを読んだのと同じような関心からです。私は、なにかを始めるよりも、やめることのほうがよっぽどむず

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『銀河英雄伝説』の言葉

『銀河英雄伝説』の言葉

 こんにちは。柚子瀬です。

 先日、『銀河英雄伝説』(以下『銀英伝』という)正伝・外伝をひととおり読み終えました。『銀英伝』に出会ってからまだ日が浅いですが、この作品には並々ならぬ思い入れがあります。原作からではなくアニメから入ったのですが、110話もあるアニメの正伝は気づいたらもう4,5回はみてます。だからなのか、個人的に今はアニメの印象がけっこう強いです。原作をひととおり読んで、アニメの良さ

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歳を重ねるということ

歳を重ねるということ

 いつからか歳をとるのが怖くなった。ほんの少し前には年齢よりも先を歩いていると思っていたのに、今はそうは思えない。私たちは誰しも関係のなかで生きている。だから、私が歳をとるのが怖くなったのは他者や社会が求める規範に対して上手く応えられないからではなくてみずから立てた規範におくれをとっているからだといってみたとしても、それがほんとうのことなのかはわからない。ただそう信じたいだけなのかもしれない。

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2024年2月の読書計画

2024年2月の読書計画

 こんにちは。柚子瀬です。

 先日「2024年1月に読んだ本」という記事をアップしました。

 そこでは、今年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」に取り組むにあたってできる限り計画的、体系的に本を読んでいきたいというようなことを書きました。なにかをめざすときには計画を立てて、実践して、反省するという一連の流れが想定されると思うのですが、これを頭のなかだけでやってできてるつもりになっていても、

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2024年1月に読んだ本

2024年1月に読んだ本

 こんにちは。柚子瀬です。

 2024年の目標のひとつに「歴史(学)を学ぶ」というのがあります。

 これは最初に書いてあることからもわかるように、今年の目標のなかでもとくに力を入れたいものです。そのためには、手当たり次第に読みたい本を読んでいくスタイルではなくて、なるたけ計画的、体系的に本を読んでいく必要があるのではないかと考えたりしました。これまでも本を読むにあたってそのようなスタイルを身に

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傷

 傷は癒えるのだろうか、ということをたまに考える。癒える傷もあるし、癒えない傷もある。これはなにも言っていないのと同じことだ。私にはどうしようもなく私自身の傷のことしかわからない。他者のことなんてけっきょくはなにひとつわからない。ときにはわかった気になることもあるけれど、それはただの傲慢だ。コミュニケーションの前提には「わかりあえないこと」があることをけっして忘れてはならない。

 私には癒えない

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社労士試験に向けての基本的な方針

社労士試験に向けての基本的な方針

 こんにちは。柚子瀬です。

 社労士試験を受験して合格することが目標のひとつということで、それをめざすうえでの基本的な方針を立てていこうと思います。といっても、体のことがあるのでそもそも受験できるかわからないし、充分な準備をできるかも不分明ですが、今のところ受験するつもりですし、受験するからには合格するつもりです。

 基本的な方針とはいうものの、社労士試験に限らず、一般に試験というものをめざす

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