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失うべからざるものを失うとき
まっくらやみのなかにいる。出口のない迷路のなかにいるような日々で参ってしまう。どんなかたちでもいいから出口をつくってあげることが大切なんだろうけど、どうにもみつからないし、そもそも求めているのかさえわからない。思い返してみれば、これまでの私の人生は獲得よりも喪失のほうが多かった。今はこれからのことは考えられないし、考えたところで行動に移せる力がないのだからわからない。でも、もし私にこれからがある
もっとみる生きることに価値を見いだす偏見
いくつもの言葉が呪いのように渦巻いて、私を捕らえて離さない。その一方で、言葉を使いつくしても自分にも他者にも伝えられないことがあるような気がして、途方に暮れる。声にならない言葉とともにあることは存外疲れるものだ。
言葉にするということはなにかを決めること、可視化すること。書かれなかったこと、いわれなかったことと区別されるもの。なにを書いたか、あるいはなにをいったかではなくて、ほんとうに大切な
歳を重ねるということ
いつからか歳をとるのが怖くなった。ほんの少し前には年齢よりも先を歩いていると思っていたのに、今はそうは思えない。私たちは誰しも関係のなかで生きている。だから、私が歳をとるのが怖くなったのは他者や社会が求める規範に対して上手く応えられないからではなくてみずから立てた規範におくれをとっているからだといってみたとしても、それがほんとうのことなのかはわからない。ただそう信じたいだけなのかもしれない。
2024年2月の読書計画
こんにちは。柚子瀬です。
先日「2024年1月に読んだ本」という記事をアップしました。
そこでは、今年の目標のひとつである「歴史(学)を学ぶ」に取り組むにあたってできる限り計画的、体系的に本を読んでいきたいというようなことを書きました。なにかをめざすときには計画を立てて、実践して、反省するという一連の流れが想定されると思うのですが、これを頭のなかだけでやってできてるつもりになっていても、