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どうにも接着力が弱い(介護用)エプロンとおばあちゃんの会話


ババ:
「わい、なして落ちらったか」

井上:
「なんもつけるとこ弱くなってきてるんて、もうそろそろ変えねばねったかもな」

ババ:
「んん!?まだ大丈夫だ!なっ!おめえも、そだべ」

エプロン:
「・・・・・」

ババ:
「おいがやさしくかけてねったからきまげて(機嫌悪くして)落ちたったべ。ごめん。ごめん。今さっとやさしくつけてやるんて」

エプロン:
「・・・・・」

ババ:
「ガリッと付ければ誰だって痛てぇしビックリして落ちらったよね。おれしゃ手、悪りぃしてうまく付けられねして。だどもおめぇのためにゆっくりとやるんてな」

エプロン:
「・・・・・」

ババ:
「どだ?これなら落ちね…わい!落ちた。ダメか…もう少しゆっくりやるか・どらまずな、いくぞ」

エプロン:
「・・・・・」

ババ:
「どうだべか〜!?お?お!?いいな!?起きるなよ。いいやつだな〜、やっぱりおめぇはいいやつだ!おいも、がんばるんてぇおめぇも頑張れよまずなっ!」

エプロン:
「・・・・・」

井上:
「んだね。こんだけ気持ち言われればエプロンもわかったと思うよ」

ババ:
「んだな!いかった。いかった!」


介護施設の夜勤の時にいっつも仕事を手伝ってくれるおばあちゃんと(介護用)エプロンとのひとコマ。

誰にだって優しい、ばあちゃんの首元にはいつもそのエプロンがある。

ありがとうございます! おいしいものを食べて、エネルギーにします!!