ゆずりはすみれ

詩を書いています。2020年ユリイカの新人。ここには主に雑記やお知らせを載せます。最近…

ゆずりはすみれ

詩を書いています。2020年ユリイカの新人。ここには主に雑記やお知らせを載せます。最近はこのページは更新していません。ホームページはこちら→ https://yuzurihasumire.tumblr.com

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    フリーペーパー2024年春夏秋冬定期便

    ※フリーペーパーの定期購読をご希望の方向けのページです。このフリーペーパーは各所で無料配布しています※定期購読中のご注文のキャンセル、返品、および返金はできません ゆずりはすみれが2018年から発行しているフリーペーパーです。年4回、季節の変わり目に発行しています。毎号、詩と散文を1篇ずつ掲載しています。 2024年に発行予定の春・夏・秋・冬号(計4点)を、下記の発行月にお届けいたします。発行月はそれぞれ以下の通りです。春号「春をまく」 2024年3月発行夏号「夏をふむ」 2024年6月発行秋号 2024年9月発行予定冬号 2024年12月発行予定 ご注文をいただきましたら、ご注文時点で発行済みの号をお送りいたします。例)2024年7月にご注文いただいた場合  すでに発行している春号と夏号をお送りいたします。秋号からは上記の発行月にお送りいたします フリーペーパーとともに、ゆずりはすみれの活動報告やお知らせなどを載せたペーパーを同封いたします。また、展示などのDMを同封することがあります。*フリーペーパーについて*サイズ:A6両面モノクロ印刷※家庭用プリンターで印刷しています。まれにインクの擦れなどがありますが、文字が読めないほどの汚れでない限りはご容赦ください*配送方法と送料について* 送料は価格に含まれています。普通郵便で郵送いたします。ポストインのお届けです。伝票番号等での追跡はできませんのでご了承ください。 ※発送後の追跡ができないため、お届け先のご住所の入力間違いにご注意ください*フリーペーパーの配布場所について* このフリーペーパーは各所にて無料配布しています。配布場所の詳細はホームページをご覧ください。https://yuzurihasumire.tumblr.com/freepaper
    ¥440
    ゆずるは舎
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    グッズ『摘み入れの のち――季節の手帖』

     2023年の春分から2024年の春分までの一年間、静岡市のワイン店・Cave LITRONで開催した季節の詩とワインの企画で生まれたグッズです。企画内で発表した春夏秋冬の四篇の詩を掲載し、「手帳」としてお使いいただけるよう、季節ごとの間に白紙のページを挟んでいます。ワインの写真は、Cave LITRONが選んだそれぞれの季節のワインです。 詩とワインの企画「摘み入れの のち――詩とワインの一年」は、Cave LITRONで2023年春から2024年春にかけて開催しました。季節ごとの詩を私が書き下ろし、その書き下ろした詩に合うワインをCave LITRONが選び、店内で提供すると言う企画です。書き下ろした詩はポスターに印刷し、店内に掲示してワインと共に楽しんでいただけるようにしました。 この手帖には、「摘み入れの のち――詩とワインの一年」のために書き下ろし、店内で発表した四篇の詩を収めています。それぞれの季節の詩を楽しんでいただきながら、白紙のページには自由に色々なことを書き込んで、ご自身だけの特別な一冊を作ってください。*本について*サイズ:文庫ページ数:64ページ2024年3月20日春分発行詩 ゆずりはすみれ写真 Cave LITRON制作 ゆずりはすみれ、Cave LITRON*配送方法と送料について* クリックポスト(送料185円)で郵送いたします。ポストインのお届けです。発送後、配達状況を追跡可能なお問い合わせ番号をメールにてお知らせいたします。*実店舗での販売について* Cave LITRON店頭でも販売しております。 Cave LITRON(カーヴ・リトロン) 〒420-0042 静岡県静岡市葵区駒形通1丁目1-31
    ¥1,430
    ゆずるは舎

記事一覧

【お知らせ】詩誌『いちがつむいか』さん号を発行します

2023年5月、詩誌『いちがつむいか』の最新号である「さん」号を発行します。詩誌『いちがつむいか』は、ゆずりはすみれによる個人詩誌です。2020年より年一回、自作の詩や…

【お知らせ】詩集『かんむりをのせる』新装版を発行します

2023年4月20日に詩集『かんむりをのせる』新装版を発行します。 詩集『かんむりをのせる』について詩集『かんむりをのせる』は、ゆずりはすみれによる3冊目の私家版詩集…

しさく/平和

  平和  ゆずりはすみれ あなたを思うとことばをうしなうのは あなたが 広遠だからではない あまりにも 近すぎて あまりにも ここにあるから 慣れ切ってしまって…

【お知らせ】かけがわ茶エンナーレに参加します

10月16日より静岡県掛川市で開催される「かけがわ茶エンナーレ2020+1」にて、参加アーティストの一人として展示を行います。 展示について「かけがわ茶エンナーレ」は、…

【お知らせ】8月と9月のまとめ

8月と9月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はSNS、ホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)をご覧ください。 フリーペーパーの最新号を発行しま…

しさく/水やり

  水やり  ゆずりはすみれ おはよう、と如露がいう おはよう、と葉がかえす おはよう、おはよう、おはよう おはよう、おはよう、おはよう と しずくのかたちをした …

月鏡譚。

ようやく明かりが灯る頃になって、目覚める。どこかから手が伸びて来て、短い前髪をさらら撫ぜた。私は白い服を取り出して腕を通し、胸を隠し、脇腹を納め、右足と左足とを…

【お知らせ】5月と6月と7月のまとめ

5月と6月と7月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はSNS、ホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)をご覧ください。 詩誌『いちがつむいか』いち号…

しかい。

目を閉じた頃からもう覚えていません。見えなくなれば、思い出すこともなくなるでしょう。風が吹き、流れて行くのをずっと聴いています。私には、それしかすることがない。…

【お知らせ】詩の掲示を行います

2021年6月から11月の半年間、詩の掲示を行います。 詩の掲示『いきつぎとしての詩』は、ゆずりはすみれによる詩作と掲示の試みです。2021年6月から11月までの半年間、詩作…

【お知らせ】個人詩誌『いちがつむいか』いち号を発行します

2020年に創刊号を発行しました、ゆずりはすみれの個人詩誌『いちがつむいか』の最新号「いち」号を2021年5月に発行いたします。 今号は、2020年に書いた未発表の詩を中心…

【お知らせ】3月と4月のまとめ

3月と4月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 フリーペーパーの最新号を発行しま…

しさく/スカート

 スカート  ゆずりはすみれ 自転車のうえで スカート 揺れてる 八十くらいのお婆さんが 揺れてる 信号機のした 真っ黄色に 年老いることは からだがちいさくなること…

寝床。

 あなたのからだは夜毎、脱げて行く。一枚の薄い皮が、電気の消えた後の静かな残像のように青白く脱げて、わたしはそれを寝床から天井へと目を見開いたまま、見詰めている…

【お知らせ】2月のまとめ

2月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 詩を書きました2021年2月27日に発売され…

【お知らせ】1月のまとめ

1月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 フリーペーパーの郵送を始めました年に四…

【お知らせ】詩誌『いちがつむいか』さん号を発行します

2023年5月、詩誌『いちがつむいか』の最新号である「さん」号を発行します。詩誌『いちがつむいか』は、ゆずりはすみれによる個人詩誌です。2020年より年一回、自作の詩や散文の発表の場として定期的に発行しています。 ※「詩誌(しし)」とは、一般的に、詩の雑誌や同人誌を指す言葉です。 詩誌『いちがつむいか』さん号についてさん号では、前書きを除き、詩4篇、散文2篇を収めています。表紙のイラストは絵描きであり、無店舗古本屋クマヒコ書房の店主でもある吉村哲さんの作品です。 詩誌『

【お知らせ】詩集『かんむりをのせる』新装版を発行します

2023年4月20日に詩集『かんむりをのせる』新装版を発行します。 詩集『かんむりをのせる』について詩集『かんむりをのせる』は、ゆずりはすみれによる3冊目の私家版詩集です。2019年に発行しました。2018年に雑誌『ユリイカ』の投稿欄にて掲載された(入選した)作品を中心に15篇の詩篇を収めています。 2019年に発行し、(有難いことに)作者の手元からも在庫がなくなってしばらく経っていましたが、2023年に装丁を新しくして再販することにしました。 新装版について詩集『かん

しさく/平和

  平和  ゆずりはすみれ あなたを思うとことばをうしなうのは あなたが 広遠だからではない あまりにも 近すぎて あまりにも ここにあるから 慣れ切ってしまっているのかと 問えば そうかもしれないし、そうでもない 抱きすくめる ときもあれば 求めて探す ときもある 誰かや何かを かげにして 踏み付けて それに一切も気付かずに こうふくに 暮らすこと それを わたしは「平和」だと呼べない が、 しばしば わたしの「平和」はそう言う風に出来ている (きづかずにいることは

【お知らせ】かけがわ茶エンナーレに参加します

10月16日より静岡県掛川市で開催される「かけがわ茶エンナーレ2020+1」にて、参加アーティストの一人として展示を行います。 展示について「かけがわ茶エンナーレ」は、掛川市全域を会場として催される芸術祭です。前回は2017年に開催、去年の開催延期を経て、今年は「2020+1」として開催されます。約一ヶ月の期間中、様々な作家が様々な場所で、作品の展示を行います。 私は今回、詩作品の展示を行います。会場は、掛川市役所大東支所にある展望台です。360度、景色を見渡せる展望台の

【お知らせ】8月と9月のまとめ

8月と9月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はSNS、ホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)をご覧ください。 フリーペーパーの最新号を発行しました 年4回、定期的に発行している名前のないフリーペーパーの最新号を、9月に発行しました。今号のタイトルは『てんてんと、秋』。詩と随筆を一篇ずつ掲載しています。 このフリーペーパーは、静岡県内、大阪市内、東京都内にて配布中です。配布場所の詳細については、下記ページにてご案内して

しさく/水やり

  水やり  ゆずりはすみれ おはよう、と如露がいう おはよう、と葉がかえす おはよう、おはよう、おはよう おはよう、おはよう、おはよう と しずくのかたちをした 子どもたちが すべり下り とび跳ね 手をたたき 声あげて 朝がきらら ひかる 万華鏡のようなまなざし 目を覚ました おんぶばったが あおい布団に寝そべったまま みずみずしい いのちに あくびして

月鏡譚。

ようやく明かりが灯る頃になって、目覚める。どこかから手が伸びて来て、短い前髪をさらら撫ぜた。私は白い服を取り出して腕を通し、胸を隠し、脇腹を納め、右足と左足とを並べてどちらにも同じ長さの筒を通す。いいかい。これから上手に歩くんだよ、と言えば、十ある指のうちの二つくらいがこくんと肯く。あとは知らん振り。床に落ちたスリッパを足でかき寄せる。 今日一日、きれいに風に飛んでいた洗濯物をベランダで迎える。おかえり。そう言って、頬に抱き寄せれば仄かなぬくもりがして、それは太陽と言うより

【お知らせ】5月と6月と7月のまとめ

5月と6月と7月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はSNS、ホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)をご覧ください。 詩誌『いちがつむいか』いち号を発行しました2021年5月20日より詩誌『いちがつむいか』の最新号「いち」号を発売しました。『いちがつむいか』は、2020年から発行を始めたゆずりはすみれの個人詩誌です。 この詩誌には2020年に書いた未発表の詩を中心に、詩と雑記、何点かの写真を掲載しています。詩誌の詳細に

しかい。

目を閉じた頃からもう覚えていません。見えなくなれば、思い出すこともなくなるでしょう。風が吹き、流れて行くのをずっと聴いています。私には、それしかすることがない。 名前を呼びません。そこにいるから。私はそれをばらして、細かくばらして、また一つずつ組み立てて行く。手探りで。そして新しいかたち、新しいつながり、気付かなかった角度と温度を知るのです。私には幸いに、体がある。それだけが救いでしょう。それ以外の助けが他にありますか。 何度も繰り返しそうになる。繰り返してしまいそうにな

【お知らせ】詩の掲示を行います

2021年6月から11月の半年間、詩の掲示を行います。 詩の掲示『いきつぎとしての詩』は、ゆずりはすみれによる詩作と掲示の試みです。2021年6月から11月までの半年間、詩作した詩の中から毎月1篇の詩を壁に掲示して行きます。1篇の詩の掲示期間は1ヶ月間。翌月には新しい詩と取り替え、半年間で計6篇の詩を掲示します。 「詩の掲示」自体は、これまでも行ったことがありますが、半年間と言う期間を定めて継続的に行うことは初めてです。今回、掲示場所となるのは静岡市内にある枇杷舎の壁です

【お知らせ】個人詩誌『いちがつむいか』いち号を発行します

2020年に創刊号を発行しました、ゆずりはすみれの個人詩誌『いちがつむいか』の最新号「いち」号を2021年5月に発行いたします。 今号は、2020年に書いた未発表の詩を中心にまとめています。詩と雑記(と何点かの写真)を掲載しています。内容は以下の通りです。但書のないものは未発表の詩篇になります。 けもの やさしさ むしのいき(※ウェブにて発表) お墓参りに行った日。(※雑記。noteにて発表) らっかする、等しく。(※雑記。noteにて発表) 火 はーと いそら 表紙の

【お知らせ】3月と4月のまとめ

3月と4月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 フリーペーパーの最新号を発行しました年4回、定期的に発行している名前のないフリーペーパーの最新号を、3月に発行しました。今号のタイトルは『らんらんと、春』。詩と随筆が一篇ずつ掲載されています。 このフリーペーパーは、静岡県内、大阪市内、東京都内にて配布中です。配布場所の詳細については、下記ページにてご案内して

しさく/スカート

 スカート  ゆずりはすみれ 自転車のうえで スカート 揺れてる 八十くらいのお婆さんが 揺れてる 信号機のした 真っ黄色に 年老いることは からだがちいさくなること しわが増えること 目が悪くなること 耳が遠くなること 言いたいことだけ言えるようになること かれんなわがままは いつか花びらを落として 棘だけになる から つつましく生きて行こう そう思った 私は 自ら棘を抜いたのかもしれない そうやって尖ったところをなくして なめらかにいることを 守りすぎたのかもし

寝床。

 あなたのからだは夜毎、脱げて行く。一枚の薄い皮が、電気の消えた後の静かな残像のように青白く脱げて、わたしはそれを寝床から天井へと目を見開いたまま、見詰めている。脱げた皮が煙草の煙の靄のように暗闇に流れて行く。ひっそりとしたからだを、そこに残して。  わたしたちはいつだってあたらしい。きょうのわたしは、きのうのわたしと比べてどこか欠けているし、埋め合わせのように何かが萌芽している。欠け落ちたわたしを、わたしは床の上に見付ける。部屋の角で見付ける。ゴミ箱の中にも。それに名前を

【お知らせ】2月のまとめ

2月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 詩を書きました2021年2月27日に発売された雑誌『ユリイカ』2021年3月号に、新作の詩が二篇、掲載されました。 「球体」と「花」の二篇です。手に取る機会がありましたら、ぜひご覧ください。 今後もどこかで作品を発表出来るよう、引き続き詩作に励みます。精進します。

【お知らせ】1月のまとめ

1月のお知らせのまとめです。詳細、また最新の情報はホームページ(https://yuzurihasumire.tumblr.com/)、SNSをご覧ください。 フリーペーパーの郵送を始めました年に四回、定期的に配布している詩と随筆のフリーペーパーの最新号『冬にわたる』の郵送を始めました。有料(100円)にはなりますが、ご希望の方にお送りしています。 フリーペーパーと一緒に、フリーペーパーに掲載している詩『レモン』の特製カードもお送りしています。価格(100円)の内訳は、送