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母国語とは

皆さんの母国語は何ですか?

私は日本語です。今、読んでくださっている方の多くの方は日本語かなと思います。

普段何気なく使っているこの「母国語」という言葉。

世界中の人々と交流する際には、もっと慎重に使わなければいけないかもしれません。


なぜなら、「母国語」という言葉は比較的少数の立場にいる民族の文化や精神を考えていないから。

世界の国は約170か国、言語は数千語を超えるといわれています。

中国を例に挙げると、中国という一つの国の中に漢語・ウイグル語・モンゴル語等、多くの言語が多くの民族の間で使われています。

これを考えると、そもそも中国語という言葉自体がであやふやでナンセンスですし、一つの国に一つの言語という発想は国に日本語しか存在しない日本国ならではの考え方だと思います。


つまり、

「母国語」とはその国を支配している民族の言語であり、もしかしたらその国の「公用語」とという意味で用いるべきで、(中国だったら「漢語」)

その他の民族の第一言語、もしくは母から伝えられた言葉(「mother tongue」)については「母語」と表さなければならない。


このように「母国語」と「母語」の意味を深く考えず生きてきた私ですが、

多くの民族の方々の言語または精神をけなさないよう今後は文脈に合わせて使い分けたいです。



「本が好き、悪口を言うのはもっと好き」(高島俊男)から引用させていただいた部分もございます。何気なく使っている言葉の間違いに気づき、異なった視点が身に着くと私は感じているので、皆様にとっても一読の価値ある一冊としておススメさせていただきます。

拙い文章ではございますが、最後までお読み頂きありがとうございました。