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備えの基本=「身ひとつを守る」という考え| 「適正温度」の3条件[1]

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あたらためまして、ひとつ前の、「守り」の束。
「水」の備えに関して、あなたの中で、具体的な計画が成り立ってきたでしょうか。

「水を、◯リットル用意せよ」

この指示は、ある意味「正しい」です。
でも、現実には、あまり「有効ではない」かもしれない。

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というのも、その「水◯リットル」が必要な状況は、おそらく全て違う。


周りの水資源が、生きているのか。
電気が使えるのか。
建物が生きているのか、自宅避難なのか。
あるいは、他所避難なのか。

あるいは、電気だけ落ちてしまって、水道自体は無事なのか。
(2022年9月台風15号、静岡水害の「逆バージョン」)

要するにですが、「場当たり」ではなく、根本の原理が分からなければ、そもそも、備えることができない。

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でも、このことは悲報でも何でもない。

逆に言えば、原理さえわかれば、応用ができる。
応用ができる状態ということは、言葉を変えれば、「対案が探せる」ということ。


「そのものズバリの『モノ』はないけれど、代わりに、こう変えることもできる」
「こういうふうに、現場応用できる」

こちらの考えのほうが、がぜん、強いに決まっています。

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「対案が探せる」状態。
これは、単に「水◯リットル備えておいてください」ということとは、異なると思う。


その状態は、盲目に「リストを消化する」ことからは、発生しない。
そうではなく、学び、観察し、「自分で考える」ことから発生する。


しかも、その先には、こういう景色が広がっている。
自分に知識があり、知識を土台として備えるからこそ、日々の暮らしが、安全に送れる。

あるいは、万一何かあった時でも、「対案が探せる」。
なぜなら、すでに原理を学習しているので、応用が効くから。


こうして安全を作るからこそ、日々の暮らしの上に、安全の感覚が持てる。
安全だから、本当の意味で、人生に挑戦できる。

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著者の本やワークショップをご愛用くださる方々は、人生に挑戦している人ばかり。
一度きりの人生を、後悔のないように、生き切りたい人ばかり。


だからまずは、安全の土台が、とても重要。

今回は「水」から一歩進んで、「温度」です。
……大事ですよ。


生きているということ。
それは、「温度がある」とういうことだから。


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