MIUIを使って気づいたiOSにしかない魅力、Androidの欠点。

Androidにあって、iOSにないもの。

XiaomiのAndroidのカスタムUIであるMIUI搭載のAndroidスマホを僕は先月手に入れた。
当記事ではまず、MIUIに限らずAndroidスマホに有ってiPhoneにないものをいくつか紹介する。
一つ目は画面分割だ。
画面分割とは何かざっくり説明すると、スマホの画面を上下に分割し、上と下で別々のアプリを同時に表示して動作させることができるモードだ。
要するに、MacやiPadでいうSpirit Viewのことだ。実は現状のiOS13ではこれが旧機種ならまだしも、iPhone11シリーズでも使えないのだ。この画面分割の有無は作業の効率に大きく関わる。
画面分割を使えば、LINEをしながらブラウザで調べ物をして調べた結果をLINEで送るといった動作をいちいちアプリを切り替えなくても、1画面で完結するのだ。
二つ目はホーム画面のカスタマイズ性だ。
Androidスマホではまず、ホーム画面のアプリのアイコンはは自分の好きな位置に置くことができる。
一方のiOSは並び替えることはできるもののホーム画面のアプリアイコンの位置はどうあがいても左上から詰めて並べられる。
また、Androidスマホではウィジェットと呼ばれるアプリの重要な情報などを表示する小窓のようなものをホーム画面の好きな位置に自由に配置することで、アプリを開かなくても重要な情報をホーム画面で知ることができる。また、アプリを開かなくてもアプリの一部を操作することもできる。
一方iOSでは現状そんなことはできず、一応ウィジェット歯あるものの、ホーム画面の一番左端に集約されていて、いちいちそこに移動しなければならない。(通知センターの左にもウィジェットはある)
大きくこの二つがiOSとAndroidで使い勝手が大きく異なる部分で、iOSよりもはるかに優れた体験を実現している要素であると僕は感じた。
しかし、Androidには何かがかけている…その何かはiOSでは有って、しかも完成度が高いのだ。

iOSにあって、Androidにはないもの。

先ほど紹介した通り、カスタマイズ性が高い他、場面分割も使えるので生産性が高く、スマートフォン単体行動ではAndroidにほぼほぼ完全に劣るiOSだが、Androidに勝る大きな長所がある。逆に言うと、それはAndroidの致命的欠点である。(人によっては致命的とまではいかないかもしれない)
それは、自社製の周辺機器やデバイスとのシームレスな連携と優れたサービスである。
 Appleの製品はどれも連携が非常に優れており、特にAirDrop、Handoff、AirPlayの3つは非常に便利で慣れると他の物を使う気が失せるほどだ。
この中でもHandoffは非常に素晴らしく、iPhoneでしていた調べ物や、iPhoneで編集している書類に編集などをMacやiPadなどで続きから行えると言うものだ。また、Handoffでは端末をまたいだコピー&ペーストが可能である。(ユニバーサルクリップボードと呼ばれる)これによる生産性の向上は大きい。
例えばiPhoneでソースを表示して、iPadでブログを編集している際に、iPhoneで表示しているソースから一部文章を引用したくなったとしよう。(iPadでSpirit Viewは使わない前提とする)
普通ならiPadでChromeなどのブラウザを開いてiPhoneで開いているページを表示。その後コピー&ペーストする必要がある。しかし、Handoffの恩恵によってそんなことをする必要はなく、ただiPhoneで引用したい文章を洗濯してコピーして、iPadでペーストするだけである。
まるで二つの端末が一つのデバイスなのかのようにシームレスに連携している様がまさにこれである。Android端末はスマートフォントタブレットにしか存在していない他、連携機能はアプリ側の機能でついていたりもするが、OS単位での連携はできず、 Apple製品間での連携には遠く及ばない。
また、iOSでしか使えないサービスも最近増えてきた。
例えば僕が普段使っているゲームのサブスクリプションサービス「Apple Arcade」は当記事更新時の最新のOSを搭載したiPhone、iPad、Mac、iPod touchでしか使用できない。
また、 Apple Watchや AppleTVなどの機器はiOS端末でしか使えないが( AppleTVに関してはApple IDがあれば使用可能だが、AirPlayなどの主力機能が使えない)
Galaxy Watch Active2やChromecastなどはAndroidだけではなくiOSでも使える。
そう、Galaxy Watch Active2やChromecast以外に、Apple Watchや AppleTVという選択肢が増えるのだ。
僕は家で AppleTVを愛用していて、AirPlayはできないことを知った上でMIUI端末を買ったが、思っていたよりもこれが不便すぎて耐えられないほどだ。AirDropもできないことを知った上で買ったが、実際買う前に想像していたよりも不便だった。
Handoffも同様にないことを知った上で買ったのにも関わらず想像以上の不便さに不満を感じていた。
Apple Watchは、僕は普段使わないがお出かけの時に非常に便利なため外出時にはつけていることが多い。
iPhoneがメインの時は普段使いのMiband4もApple Watchも使えたためiPhoneだけ持ち歩けばどちらもスマートフォーンとの接続を保つことができた。
しかし、当然ながらApple WatchはAndroidスマホには繋がらないのでいちいちiPhoneを今メインで使っているMIUI端末とは別に持ち歩く必要が出てきたことに不便を感じている。
 僕は、この経験から改めてApple製品間の連携がいかに素晴らしく、 Appleのサービスがいかに素晴らしいものかを痛感した。

なぜiPhoneは選ばれるのか

ここまで長々と話してきたサービスや連携も僕の身の回りのiPhoneユーザーの中で実際に活用している人は何割いるだろうか?少なくとも僕が見ている限りでは1割もいないと言える。連携とサービスを活用しないのであれば、ホーム画面のカスタム性や画面分割などの便利機能が満載のAndroidの方がいいと僕は思うのだが、なぜかみんなiPhone。不思議なぐらいにiPhoneなのだ。当然、 Apple Watchをつけている人は僕の身の回りの人のなかで僕以外見たことがない。AirPodsは幾らかユーザーがいるがそんなに多くない。それでもiPhoneが多いのだ。みんな家ではパソコンがMacなのかとも思ったが当然そんなこともない。ではなぜiPhoneが選ばれるのだろうか?iPhoneにあってAndroidにはないもう一つの何かが存在しているのであろうか…僕は今までこのMIUI端末を買うまで Apple製品以外をメイン機として活用することがなく、 Apple製品が当たり前になっていたから気がつかなかった何かがあるのかもしれないと考えた。
そう、それは紛れもなくiPhoneがスマートフォンのスタンダードだからという答えに行き着いた。
iPhoneはスマートフォンのスタンダードであり、Androidはその他スマートフォンだという考えが大衆に広がったためであろう。僕はこの答えを導き出すのに時間がかかった。 Appleが僕の中での当たり前だったから当たり前であることに気がつかなかったのだ…


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