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ライブペイントでの出展時に準備するとよいもの・デザフェスvol.54を終えて

2021年11月13・14日に開催されたデザインフェスタvol.54にライブペイントで参加してきました!このnoteでは実際にデザフェスに参加してみて、「準備してよかったもの」についてご紹介しようと思います。

ちなみに筆者は2年前のvol.50と先日のvol.54の計2回のデザフェスにライブペイントで出展したことがあります。

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vol.50(2019年11月)

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vol.54(2021年11月)

各作品はこんな感じで、アクリル絵の具を使用しています。この記事はその経験を元に書くので私の作風に似てる方、つまりアクリル絵の具を用いて多色の表現をする、かつずぼらな性格の方に特に参考にしていただける内容になるかと思います。


①お手伝いさん(売り子)

ライブペイントに加えて物販も行おうと思っている方は、売り子をしてくれるお手伝いさんはまず必要だと思います。ライブペイントで壁に向かっていると、なかなか興味を持ってくれていそうなお客さんに気がつくことができません。「作業中でも気軽に声をかけてください!」と注意書きをつけていても、お客さんはみな優しいのでこちらから声をかけるまで遠慮されている方がほとんどでした。

また、物販の対応+お客さんとの談笑⇄ライブペイントを行き来していると、12時〜15時くらいの人が多い時間帯では時間がかかり、なかなか作品作りが進まなくなってしまいます。お手伝いさんを頼まずに一人で参加される方や、お客さんとの交流や物販にも力を入れたい方は、物販に専念する時間帯を予め設定しておくと良いかもしれません。


②ビニール手袋

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これは今年導入してみて一番良かったと思ったアイテムです!お手伝いさんが離席している時などにどんなに手が汚れていても、これをつければパッとお客さんと商品やお釣りのやり取りができます。

また、冷水しか出ない会場の環境ではアクリル絵の具が落ちにくく、手を洗っても特に爪などに色が残ってしまいます。例え完全に乾いて周りを汚さない状態だとしても、その手で自分や他の人の作品を触るのは印象が悪いです。お互いのために手袋をつけるだけでも気分良くやり取りができると思います。


③100円ショップの筆、紙皿、スポンジ

今年のデザフェスでは、私は使用する筆やパレット代わりの皿などを、全て100円ショップで揃えました。理由は終わった後の片付けが圧倒的に楽だからです!

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初参加のデザフェスでは数百〜数千円の普段使いのも一部持っていったのですが、片付け時に洗うのがまあ大変でした(乾いて固まってるor無限に絵の具を吸っている)。100円ショップで買ったものならば全てゴミ袋にまとめて会場で捨ててくれば早く帰られるし、帰りの荷物も少なくなります。私は背景をベタ塗りするための大型のハケを10本、細かい描き込みをする細めの筆を5本入り×5セットくらい用意しました。しかし、100円ショップの筆は一部毛が抜けやすいものもあるのでそこは注意が必要です。顔など注目の集まる部位は良い筆を使った方がいいかもしれません。


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紙や発泡スチロール性の深めの紙皿もパレット代わりとして、とてもよかったです。2.1×3.6mの巨大なキャンパスでは同じ色を大量に使うので、一色に一皿使うぐらい絵の具を消費します。私は10個入りの深めの皿を5セットくらい用意しました。


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スポンジは今回ぼかしやグラデーションを表現するために初めて導入しました。筆1本でグラデーションを作るのはかなり大変なのですが、スポンジを使用すると格段に自然に表現することができたのでおすすめです。一つのスポンジの両端に違う色をつけて擦ると自然に混ぜられたり、少し乾いてから擦ると境界をぼかせたり、水を多く含ませて塗り広げるとオーバーレイのように表現できたりします。

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続けて使用しているとスポンジが絵の具を吸ってへたってしまうので、こまめに新しいものに交換するとスポンジ特有のふわっとした筆致を保てると思います。スポンジは網などがなく細かめのものがおすすめ、私は8個入りのものを1セット買いましたがもっと用意すれば良かったです。


④マスカー

マスカーとは端に布テープのついたビニールの養生シートです。ホームセンターなどで手に入れることができると思います。

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元々デザフェス側でもこのマスカーを使って床が汚れないようにしてくれているのですが、絵の具の垂れを防止する目的なのかライブペイント用の板から50センチほどの範囲しかマスキングされていません。

私はずぼらで絵の具を入れた紙皿を整頓せずいっぱいに広げて作業し、作業中に何度も踏みつけてひっくり返していたので、元々のマスキングの範囲を超えて自分に割り当てられたブースのエリア全体にマスキングしないと安心できませんでした。私のように床を汚す心配のある方はマスカーで広めに覆っておけばいくらこぼしても安心ですし、片付け時も剥がして捨てるだけなので楽ちんです。


⑤アクリル絵の具

ライブペイントをした経験のない方は、あの大きさの板に対してアクリル絵の具をどれくらい用意すればいいのか分からないと思います。参考程度に、私のような絵の場合どれくらいの絵の具を使用したか紹介しておきます。

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今年のデザフェスでは、新宿の世界堂に行きMaimeriのアクリル絵の具を購入しました。2年前に使用したイベントカラーも安価でおすすめです(世界堂には取り扱いなし、通販で入手したけどビバホームなどの実店舗にもあるらしい)。

用意した色はシアン、マゼンタ、イエロー、白、黒の5色。なんだかんだこの基本色のみで全て表現することができました。いわゆる青、赤ではなく彩度の高いシアン(緑みの水色)とマゼンタ(青みのピンク)を用意するのがポイントです。

ただ、ほとんどの色は作れますが混ぜるほど色はくすむので、中間色を鮮やかに表現したい方は別途でその色の絵の具を用意した方がいいと思います。作ったオレンジ、緑、青、紫などはくすみます。私の絵は彩度の強い表現をしていないので充分でしたが、クラゲの朱赤だけはもっと鮮やかな蛍光絵の具などを用意すればよかったなと後悔しています。

今年の私の絵ではシアン、マゼンタ、イエローがチューブ200mlを1本ずつ、白と黒がボトルの500mlで1本ずつでそれぞれ半分くらいしか使いませんでした(伸びをよくするため水はかなり含ませて使っていました)。


⑥釣り銭

釣り銭の用意についても記述しておきます。私は今回のデザフェスでは2500円のTシャツと100円のポストカードの販売を行って、千円札を10枚ほど、100円玉を50枚ほどの用意で充分対応できました。

基本的にお客さんは小銭を用意してぴったり払って下さる方が多いので、後半になればなるほど100円玉などはどんどん貯まり小銭が足りなくなる心配はなかったです。ただ開場直後などに千円札や一万円札が崩れていない方が来られることもあるので、少し多めに準備しておくと安心感があります。今回のデザフェスでは開始数時間のときに千円札で100円のポストカードを買われる方が4人ほど続いたときは少しひやっとしましたが、それ以降は特に不自由ありませんでした。


⑦キャリーケース

アクリル絵の具や釣り銭、商品など重たいものはキャリーケースで持ち運びすることがおすすめです。

私が普段運動不足なだけかもしれませんが、ライブペイントはしゃがんで色を作る⇄立って塗るの繰り返しでめちゃくちゃ疲れます。正直終わった後は帰るだけで精一杯です!重たいものを長時間持ち運ぶ体力は残っていなかったので、今回のデザフェスではキャリーケースがあってとても助かりました。

また簡単な机になったり、1日目の終わりに表に放置しておきたくない商品などをケースの中にしまいこんで置いておくこともできるので便利です(盗難の危険もあるので自己責任で)。

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以上、長くなりましたが私のデザフェスを経たアドバイスになります! 

私自身がライブペイントの準備をするときに気になったけど分からなかったことを中心に記述したつもりです。今後ライブペイントの出展を検討している方の助けに少しでもなれば本望です。


千鞘





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