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幸せな仕事をしたので見てくれ

突然何を言い出すのか、と思いますが、まあ そのままなのです。

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これ!

千早が地元の小学校に教育実習生として通っていると言う想定のイラスト!明治図書さんの『365日の全授業』シリーズとのコラボレーションです。

急な依頼で締め切りまであまり時間のないお仕事…でも明治図書さんからの「「ちはやふる」とのコラボを依頼した理由」のお手紙が素敵だったのです。かいつまんで紹介します。

◆今、先生は朝早くから夜遅くまで過労死ラインぎりぎり。コロナショックと感染対策や、休校 による遅れで、さらに過酷な日々を過ごされている。
◆日々の教員業務や生活に追われながらも、子どもが喜ぶ姿をあきらめたくない、と多くの先生は思っている。
◆多忙な生活の中でも、より良い授業を目指す先生を応援したい。
◆ クイーンと受験のどちらか選ぶのではなく、どちらも全力で取り組む千早(教育学部を目指している)を通して、 忙しくてもあきらめない気持ちを応援したい。

素敵すぎる。

千早を選んでくださったことがありがたく、教育現場の先生方の苦労を軽減するための本であることにも意義を感じ、その日のうちにラフを描いて提出しました。

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でも前のめりすぎて、依頼書を読まずに描いてしまって、「『ちはやふる』の千早の描き下ろしバストアップイラスト希望」 と言う一文を完全に踏まえてないものを出してしまう始末・・・・。すません。
でもダメ元で確認に出したラフでokを頂きました。いいんですか。これはこれでいいんですか。よかった。明治図書さん、ありがとうございます。

その依頼書の、イメージを説明する文章もとても素敵だったんですよ。

◆「これから始まる授業が楽しみ! 子どもの笑顔を見るのが楽しみ!」という気持ちが伝わるような
 ◆できることなら、不安や不満をもった先生が、書店に来て、パネルを見たときに「励まされるような笑顔」を

泣けてきます。

「生徒と一緒の絵を」という要素は依頼書のどこにもないのですが、やっぱり子供達と一緒の千早を描きたい、と思いました。あきらめない千早が、うんと年下の子供達と接して感じる喜びと戸惑いを。子供達に少しずつ「先生」にしてもらう、その最初の一歩の希望を描きたい。

そんな思いで、一生懸命、しかし超特急で描いたイラストでした。

上にリンクを貼ったコラボ特設ページご覧になりましたか?↓

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頼もしい!!

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最高の思いやり…!

明治図書さんにも講談社にも頼まれてないのに、嬉しさ余ってこのようなnoteを書いてしまう私です。嬉しいと思うと同時に、「これはとても千早に似合うお仕事だ」という実感があったのです。

教師でもない多くの方は、本屋さんに行かないとこのキャンペーンに出会わないだろうし、出会っても明治図書さんがどんな思いで「ちはやふる」に依頼をして下さったかを知る機会はない…。

だからこそ、そんな思いがこの本の後ろに、絵の後ろにあることを、皆さんに知ってもらいたくて書きました。

「幸せな仕事をした」とタイトルで書きましたが、「幸せ」って成功の後なんかには絶対に来なくて、必死で走ってる時にこそ、その濃さを増していくんだと思います。

私が連載を描きつつプラスすることになったこの仕事を「幸せ」と思えたように、

余裕がない中で毎日笑顔を作って子供達と接しないといけない先生たちも、その走ってる日々が「ああ、これ幸せなのかも」という思いに、ふとした瞬間につながりますように。


時間がなくて苦しい多くの先生を助けることができますように。


今回の本によるサポートでなくても、ちがうアプローチでも、教育現場のたくさんの方の負担が軽減されることを願っています。

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p.s.「ちはやふるマグネット」当たるって!


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