イチローのプレーを見てプロフェッショナルとは何か腹落ちした話
簡単には成し遂げられないような高い目標を掲げ、達成する。
これを平然とやってのけるのがプロ。
なのですが、その陰には成果に直接つながっていない努力や、無謀にも見える挑戦の積み重ねがあるわけです。
最近ちょっと感動したのがこのイチローのプレー。
自分でももう10年以上草野球でプレーしているのでよくわかるのですが、このケースで全力疾走できるひと、ほぼいないんですよ。アマチュアの世界では。
同じ場面であっても、1000回のうち1回もないプレーだと思う。けど、この動画を見ると、彼は100回でも1000回でも、その価値を信じて同じプレーを繰り返してきたのだとわかる。そして、他のプレーにおいても一切妥協なくすべての行動に自分なりの原則を持っていることも類推できる。
誰しも成果に直結しない努力は一切したくないし、いいカッコしたい。得点圏でヒットを打ちたいし、守備でファインプレーをしたい。
でも本当のプロフェッショナルとは、999回の失敗の延長線上で1回の成果を導きだせると信じて、その努力と挑戦をやめないひとの呼び名だと思う。たとえ
そんなの時間と労力の無駄だよ、1000回に1回しか成功しないじゃないか。
と周囲に揶揄されたとしても。
ベンチャーでも、大企業でも、仕事というのは大なり小なり失敗の積み重ねの連続。そのなかで、プレイヤーとしてはつい失敗しそうなことには身構えてしまうし、逆に小さくても成果が出れば自慢したくなるもの。
だからこそ誰がやっても10回に7回成功するプレーばかりにトライして成果を出すひとよりも、誰も無駄だと思って取り組まないプレーにおいて999回の意味のある失敗を経て成果を出すプレイヤーがプロと呼ばれるにふさわしい。こうしたプロ意識や矜持を持ったひとは会社組織では脚光を浴びるようなひとたちではないかもしれない。でもこういった人材は称賛に値するし、自分でもそうありたいと思う。
ホームベースを踏んだあとに、うつむき加減で次打者と軽くこぶしを合わせてベンチに走り去っていくイチローの後ろ姿、最高にカッコ良い。
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