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メルカリ・アトラエに学ぶ「いいチームは世界で変わらない!」って話

PxTXのセッションを聞いて得たことまとめ、伝えてみよう

2019年7月5日に開催されたPxTX。今回のセッションは以下のメンバー。このnoteシリーズもやっと最終セッションまできた。

楠木 建氏( Kusunoki Ken ) 一橋大学大学院 経営管理研究科 教授

小泉 文明氏( Koizumi Fumiaki ) 株式会社メルカリ 取締役社長 兼 COO

新居 佳英氏( Arai Yoshihide ) 株式会社アトラエ 代表取締役

ビジョンは国境を超える

メルカリは40ヶ国超のメンバーで構成されるが、言語化した旗が大事。

このミッションを実現するために自国をわざわざ離れて、メルカリにきたのだという海外メンバーが増えてきた。

働きがいのある会社(Great Place to Work)は万人ウケするのか?

アトラエは日本で一番働き外のある会社に選出されたが、必ずしも万人ウケするわけではない。

現在の労働環境だと「我々は以下のようなビジョンや価値観が好きですが、もしあなたが好きなら参画しませんか?」というアプローチが有効だろう。

メルカリも以下に情報公開をしているが、良いと思うなら応募して欲しいし、気持ち悪いと思うなら応募しないで欲しいと思っている。

つまり、全員から好かれる必要性はないのだ。

いいチームって世界で変わらない、共通点がある

組織の良し悪しを語る時に暗黙の内に違うレイヤーで物事を言う時がある。今回は法人、会社、組織に個人が入っており、その中間にチームがあるという論点で話す。

要は、普段一緒に働いている相互依存関係のあることをチームと定義する。

楠木さんによれば、組織の良し悪しを語る時、良い悪いはチームなのではないか?という問いがある。

なぜなら、仕事のリアリティはチームの中にあるからだ。

『良いと言われる会社にもダメなチームはあるし、ダメと言われる会社にも良いチームはある』

チームのレイヤーレベルで考えるとグローバルな性質なものではないか?と思う。リーダーシップの取り方は国境を超えても変わらない。

いいチームを作るためには、情報をオープンにする必要性がある。

チームにおいてもファクトが大事であり、チーム状態のデータ分析することが経営者が意思決定する上で重要だ。もちろん、自分の評価が低い可能性もあり、パンドラの箱ではあるので経営者としては怖い。

ただし、知るべきことは知るべきだ。

HRをプロダクトを作るように改善して欲しい

小泉さんによれば、「日本のHRはプライドが高い。間違ってはいけない。。。完全でなければいけない。。。と思っているが、失敗してもいいとおもっているし、最終的にメンバーのためになるならA/Bテストしてもいい」。

チーム論は完成されたものはないので、高速でトライアンドエラーを繰り返すことが大事だ。

例えば、福利厚生の文脈では、平等主義はよくないと思っている。マイナスを排除する福利厚生だけある。(例:産休育休は給与100%保証、認可外の保育料支払うなど)

なぜなら、「Go Bold – 大胆にやろう」というバリューを実現するために障害は取り除くためだ。

一方で、プラス面の福利厚生は排除しており、実力主義で勝ち取って欲しいと思っている。

また、HRに関して、採用するときにむやみやたらに母集団を作らないで欲しいと思っている。例えば、自社で採用したい人が10名だったら、10名の母集団形成でいい。

明日からの行動変容は?

良いチームが増えるようにあらゆるチームをエンパワーメントしていきたいと思っている。

万人ウケする必要性はなく、「我々はこうだけど好きですか??」と勇気を持って発言して良いと伝えていきたい。

そうすることで、チームレベルで良いことをやり、良い成果がでると結果として構造が変わるはず。

そのためにも少なくともチームのことについては「常に当事者たれ!」と自分自身に問いたいし、仲間にも問いを立てたいと思う。

日本文化はチームで物事を達成することに喜びがちと楠木さんが最後におっしゃっていたが、本当にそうだなと思った!日本人の誇りを持って、いいチームを作っていこう!


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