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"起業するorしないリスク"との比較から考えるリスクとの付き合い方

世界全体で約570万人がコロナウイルスに本日時点で感染、という未曾有の危機を人類は迎えました。
今後どういった結末になるのかはまだ分かりませんが、それの登場以前・以降では世界が大きく異なるものになったという点は既に明らかです。

かの名著、ブラック・スワンよろしく、今回のようにたったひとつのできごとによって世界が大きく変化することはままあります。
今後もこういった転換点となるできごとが起こり得る状況の中で、今はどのように生きていくのかを決める転換点なのかもしれません。

例えば起業はリスクだと言われがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか。
そもそも、リスクとはどういったものであり、どのように付き合っていくべきものなのでしょうか。
本稿はリスクについて論じることを通じて、生き方を考える上での一助となることを目的としています。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら

"リスク"とはなんなのか

辞書では「危険の生じる・予想通りにいかない可能性」と記述されています。
つまり、あくまで可能性であってそれが発生しないこともあり得るということです。

例えば「1/2の確率で掛け金が2倍になるorゼロになる」賭け事があったとして、そこに存在するリスクは掛けたお金がなくなってしまうというものです。
しかしその一方、掛けたお金がなくならないどころか倍になることもあり得ます。
つまり、少なくともこのケースにおいてはリスクとリターンは表裏一体であり、そして多くの場面においてその法則は成り立ちます。

リスクとの付き合い方

上記のように、リスクとは常に避けるべきものではなく、それを正しく見定め、評価し、得られるリターンと比較することが重要です。

例えば上記の賭け事が「1/2の確率で掛け金が100倍になるorゼロになる」という条件であったら皆さんはどう行動するでしょうか。
期待値は50倍になるので、すべての資金を何回かに分けてつぎ込むという戦略を当然採ることになると思います。
それによって、通算ではほぼ確実に勝つことができますが、1/2の確率で各回では掛け金がゼロになるという損失を被ります。
しかしそれは、恐れるべきリスクだと言えるでしょうか。

結論から言うと、そのリスクはもちろん恐れるべきではありません。
このケースでは単純化しているので分かりやすいですが、このように取るべきリスクというのはあるにも関わらず、なんとなくでそれを避けている、もしくはそれを過大評価している方が多いのではないかと感じています。
繰り返しですが、リスクはそれを正しく見定め、評価し、その結果生じるリターンと比較することが重要です。

リスクの評価方法

リスクはその「大きさ」と「時間軸」によって評価できます。
大きさはそのままの意味で、それが生じた時にどれくらい致命的であるかという軸です。
例えばコンビニでの万引きという行為は、得られるリターンは大きくないですが、発覚した際には前科持ちになるというとても大きなリスクを背負います。
そのため、道徳的な観点からももちろんですが、経済的な観点からも行なうべきではないです。
逆に、上記のような賭け事の場合は期待値を考慮するとリスクはあってないようなものなので、そのリスクはどんどん取るべきです。

また、時間軸については現時点だと小さいけれども時間経過によってそれが肥大するような場合を指します。
例えばなんらかの病気で現在手術すれば90%助かるけれども、1年放置すると30%しか助からない、といったものです。

"起業するリスク"について

上記の前提を踏まえた上で、よく言われる”起業はリスク”について論じていきます。
結論から言うと、僕は起業が人生においてリスクが最も少ないと考え起業しました。

起業する上でのリスク&リターン(可能性)として、例えば以下のようなものが考えられます。
ーーーーー
【リスク】
1. 失敗して大きな借金を背負う
2. 倒産して働く場所を失う
3. 事業進捗が悪く自己成長が阻害される
4. 長時間労働を強いられ、心身の健康を失う
5. 収入が減る
【リターン】
1. 大きな金銭的リターンを得る
2. 自身が望む組織を作り上げられる
3. 事業成長に伴い多くの成長の機会を得る
4. 自身で労働環境などを選択できる
ーーーーー

リスクの1つ目についてですが、借金の方法によって回避できます。
例えば政策金融公庫さんによる創業融資は無担保無保証で行われるので、(もちろん返済のために全力を注ぐべきという前提ですが)仮に倒産したとしても負債を抱えることにはなりません。
また、2 つ目についても、倒産したらまた起業するなりどこかの企業に勤めればいいだけですし、起業という経験によって市場価値が高まることも多いです。

3つ目、4つ目についても選択は自分で行えるので、やり方を変えたりもしくは会社を畳んでどこかに勤めればいいだけ。
5つ目についても、事業選定によってリスク回避しやすいですし、学生時代にサイト運営によってある程度の収益を得た経験があり、短期の収益化は可能であると考え、また、生活コストも低かったので問題ないと考えました。
つまり、特に大きなリスクはないと当時の僕は判断し、そしてその考えは正しかったと今も感じています。

"起業しないリスク"について

こちらでは起業しないで企業に所属しての労働におけるリスク&リターン(可能性)を例示します。
ーーーーー
【リスク】
1. 自分以外の判断で会社が倒産する
2. 自身の市場価値を上げられるスキルが身につかない
3. 望まない配属や人間関係
4. 自身の希望する勤務内容・形態を維持できない
【リターン】
1. 安定した給与を得られる
2. 会社の看板が有利に働く
3. 大きな事業に最初から取り組みやすい
4. 整備された労働環境で働くことができる
ーーーーー

起業するorしないリスクの比較

それぞれをどう評価するのかは人によって違います。
例えば、指示された仕事しか行えないという状況を、喜ぶ人もいれば嫌がる人もいるからです。
また、各人の人生における優先順位をどこに置いているかによっても、それぞれの評価は異なってきます。

世の中において常に正しい行動というものは存在せず、良し悪しを決め、どう行動するか定めるのは自分自身でしかありません。
なので、どちらの選択肢が正しいとか、良いとか、そういう話ではなく、少なくとも僕は”起業するリスク”を取った方が自分の人生にとって良いと判断した、というだけの話です。

まとめ

最後にもう一度書いておきますが、リスクとの付き合い方で重要なのはそれらを正しく見定め、評価し、比較することです。
もちろん、リスクやリターンを見誤ってしまうこともありますが、その際は再度同じように再検討・評価・比較を行えば良いだけの話。

僕たちが行動によって影響を及ぼすことができるのは現在、そしてその延長線上にある未来だけです。
現実から目を逸らさず、常にベストを尽くす自分でありたいなーと思っています。

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ITベンチャーに新卒入社後2012年創業 複数回エクイティ・デッドでの資金調達を行い各種事業を行う 2015年に既存事業譲渡と訪日旅行者向けWebメディア立ち上げを並行しつつ、 2016年にフジメディアホールディングスグループに数億円でバイアウト 2019年から福岡で2度目の創業