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スタートアップでの失敗しないための採用戦略(後編):雇用契約書や試用期間について

「採用は難しいよね」ということで2記事続けて採用の基本的なところについて書いてきましたが、ひとまずこちらで一区切り。
本記事においては、採用を行う上で結ぶことになる雇用契約書や、試用期間についてどうすべきか、というところを書いていきます。

3記事の内容としては以下の通り。
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・前編(リンク):
採用フローの組み方と、どういった面接・質問を行っていたか。
それぞれについてどのような意図を持つのかについて。
・中編(リンク):
ミスマッチを防ぐための前提や「こういう人は採っちゃいけない」について。
・後編(本記事):
雇用契約書や試用期間について。
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それでは以下より本文をどうぞー!

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら

雇用契約書とは

読んで字の如しですが、雇用・被雇用関係を結ぶ上で両者が交わす契約書のことです。
内容としては雇用期間や賃金、勤務時間についてなどの基本的なところから、秘密保持や退職(解雇)、知的財産権に関してなども書かれています。

正社員、アルバイトなどの雇用形態によらず結んだ方が良くて、それは双方の利益をきちんと守るためです。
雇用契約を結ばなかった場合双方が大きな不利益を被る可能性があり、具体的には理不尽な長時間労働を強いられたり、勤務態度が非常に悪いのを咎める手段がなかったりなど色々大変。

締結の流れ

一般的には面接して採用が決まった後に企業側からひな形が送られてくる、という流れです。
でも僕はこれをおかしいと思っていて、なぜなら被雇用者は契約内容も分からないのに他の企業からの誘いを断ってそこに臨まなくてはいけないから。
なので僕は、面接時に雇用契約書の雛形を候補者の方に渡して、なんらかの意見があった場合はその旨お伝えいただくようにしていました。
このやり方がフェアだと思うし、これが一般的な流れになるべきだよなと思っています。

上記の問題はさておいて、基本的には2部作成して双方が捺印(割印含む)、1部ずつ保管することで問題の発生をある程度防ぐことができます。
特に被雇用者の方は、なくさないのが大事。

どのように作ればいいのか

AZXさんが行っているKEISUKEを利用するのが一番手っ取り早いです。
他のそこそこ名の知れているサービスで提供されている雇用契約書を目にしたこともあるんですが、素人である僕が見ても穴が多くてひどい出来だったんですよね。
その問題が表面化することはあまりないかもしれませんが、後悔するようなことになったら問題が大きくなりがちな契約です。
1万円ですし長く使えるものなので、ここはかけるべきコストだと考えています。

盛り込むべき内容

基本的には上記テンプレを使えばいいと思いますが、それぞれの企業ルールに沿って多少の変更は必要です。
例えば僕は勤務時間をフレックスにしていたのでそこは手を加えていました。

また、特に上記テンプレを使わない場合、解雇事由についてもしっかり書くことが重要です。
そこをちゃんと書いておかないと、例えば被雇用者が犯罪を犯しているのに解雇できないとか、勤務態度が非常に悪いのに注意する理由を持てない、なんてことになってしまいます。
もちろん労働基準法に照らし合わせて裁判するとかも出来ますが、契約することでより円滑に進められるので。
他に重要な機密保持や損害賠償に関する条項はさすがにどのテンプレでも書かれているでしょうし、勤務時間とかについてはちゃんとチェックすると思いますが、こちらについては甘いものになりがちなので注意。

ミスマッチを防ぐ試用期間の設定について

前記事でも触れましたが、ミスマッチというのは出来うる限り避けたい。
というわけで僕は雇用後の3ヶ月間を試用期間として、その期間中は60日前の予告を行えば解雇できる、という条項を説明した上で盛り込んでいました。
ちなみに試用期間は1〜6ヶ月が目処であり、最長では1年設けられるようですが、特に1年はさすがに長過ぎるだろうということで3ヶ月にしていました。
一応書いておくと、試用期間中でも給与他条件は通常雇用と同様です。

まとめとして

採用の基本となる部分について色々と書いてきましたが、最も重要なのは雇用者・被雇用者ともに誠実に正直であり、そうであろうと促すことです。
小手先で採用・入社したとしても、長期的な観点で見れば双方のためにならないので。

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ITベンチャーに新卒入社後2012年創業 複数回エクイティ・デッドでの資金調達を行い各種事業を行う 2015年に既存事業譲渡と訪日旅行者向けWebメディア立ち上げを並行しつつ、 2016年にフジメディアホールディングスグループに数億円でバイアウト 2019年から福岡で2度目の創業