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バイアウト→連続起業のリアル

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2012年に創業後、2016年にフジ・メディア・ホールディングスグループに約3.5億円でバイアウト。その後、再度創業を行ってからの思考や実情などについて書いていきます。
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2019年4月の記事一覧

資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つ

資金調達時の高すぎる時価総額がもたらす問題3つ

スタートアップ経営において、エクイティファイナンスによる資金調達時に時価総額(バリエーション)をいくらに設定するのかというのは難しいテーマです。
当たり前のことですが、同じ金額を調達するにしても時価総額が高い場合は株式の放出が少なく済み、低い場合は多くなります。
じゃあ時価総額は高ければ高い方がいいのかと言えばそんなことはなく、それがビジネスの実情よりも高すぎる場合に発生する問題を整理します。

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スタートアップ起業家と投資家、立場が強いのはどっち?

スタートアップ起業家と投資家、立場が強いのはどっち?

起業家と投資家は対等な立場だと言われつつ議論の的になりがちなこの問いですが、結論から書くと投資家の方が強いです。
以下では、そう考える4つの理由について書いていきます。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら。

1. お金を持ってる投資家の方が強い資本主義経済下においてはお金を持っている方が強いです。
お金を出す側とお金を出してもらう側であれば、当然前者の方が有利。

2. 非実行時のリスクが小

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スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

スタートアップの資金調達現場でなにが行われているのか(デットファイナンス※融資編)

以前に書いたエクイティファイナンス編の続編です。
今回はデットファイナンス、いわゆるご融資を受けての資金調達はどのように進められているのかという点について書いていきます。
ちなみに僕はスタートアップのことをエクイティファイナンスを行って急拡大を目指す組織と定義しているのでこちらの内容は必ずしもスタートアップに限りませんが、前回と揃えるためにこういったタイトルとなっています。

※過去記事のカテゴリ

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スタートアップのNo2に求められる、忘れられがちだけど1番重要なこと

スタートアップのNo2に求められる、忘れられがちだけど1番重要なこと

個人創業の方には同意してもらえると思うのですが、ある程度事業が軌道に乗った段階で「右腕となるNo2が欲しい病」にかかる方が多いです。
個人で創業することにも多くのメリットがありますが、事業規模が大きくなってくるに従って誰かに相談したい、業務を移譲したい、という欲求が強くなってきます。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら。

No2に求められる要素しかし、「自分の右腕」ということで当然誰でも良い

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East VenturesというVCは最高だ、という話をします。

East VenturesというVCは最高だ、という話をします。

事業相談をちょこちょこいただく中で、「どこのVCがおすすめ or おすすめしないですか?」という質問をいただくことが多いです。
これってしょうがなくて、なぜかというと資金調達ってめっちゃブラックボックスですし、特にネガティブな話は表に出づらいんですよね。

で、僕はそれを聞かれる度に「East Venturesさん(以下EV社)が最高です」という話をしているので、主にお世話になった3名の方について

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なぜ連続起業家を3万円/月で雇えるサービスを始めたのか

なぜ連続起業家を3万円/月で雇えるサービスを始めたのか

シリヤト!!という僕を月額3万円で雇えるサービスを開始した原口悠哉と申します。
上記リンク先で、解決したい課題については簡単に書いてますが、そこに対する想いなど、もろもろ書ききれてない部分が多いのでまとめてみようと思います。
ちなみにパワポで作った資料はこちら。

※過去記事のカテゴリ別まとめはこちら。

そもそもシリヤト!!とは?上記のように、僕を月額3万円で雇うことができるサービスです。
提供

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スタートアップがエクイティファイナンスでの調達を行うべきケースとは

スタートアップがエクイティファイナンスでの調達を行うべきケースとは

以前も書きましたが、僕が持ってる懸念として「起業 = エクイティファイナンス(第三者割当増資による調達)実行」と考えてる人が最近多いよなというものがあります。
それ故に、それがもたらすメリットやデメリットについてあまり認識せずに進めてしまってるケースをわりと見ているので、ここではどういったケースでエクイティファイナンスを行うべきかという話を。
結論から言うと「会社をめちゃくちゃでかくするぞ!」とい

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