助監督はどこに出勤するのか?(交通アクセス)

こんにちは
勤務先について書いてみます。


▶勤務地はどこか
まず、どこへ出勤するかですが、準備期間と撮影期間で場所が変わります。

▶準備期間:スタッフルーム
フリーランスのスタッフは作品毎の雇用形態になるため、その都度、通勤するべき制作会社のスタッフルームが変わります。数ヶ月ごとに転勤しているような感じでしょうか。
そして制作会社は必然的にテレビ局の周辺に集まりますが、民放キー局は全て港区にありますので、必然的に港区に制作会社が集中します。
具体的に挙げると赤坂(TBS)、六本木(テレ朝、テレ東)、新橋(日テレ)、お台場(フジ)です。
なお、渋谷にはNHKがあります。

▶撮影期間:ロケの集合場所
慣例的に〈新宿:新宿郵便局前〉または〈渋谷:りそな銀行渋谷支店前〉のどちらかです。
どちらになるかは、基本的に「第一現場までの移動経路」次第ですが、
先発便は〈衣裳部・メイク部の自宅所在地〉、
本隊便は〈監督の自宅所在地〉などが考慮されます。
東映の作品ですと、練馬区大泉学園の「東映撮影所」出発ということがあります。
(東映の場合、撮影所周辺に住んでいるスタッフが多いので成立します)

なお、出発時刻に始発電車で向かっても間に合わない場合は〈タク送〉になります。
製作費でタクシー代を負担するのですが、主に衣裳部・メイク部が対象で、「演出部は自己負担で現直してください」という場合が多いです。
木更津などの遠方でないと、なかなかタク送が認められません。
製作側の都合で早い時間を指定しているのだから、余分に掛かった交通費は製作側で負担するべきだと思いますが、なかなかそうはなりません。
今まで見た最も早い出発時刻は430で第一現場が千葉県御宿町でした。
このときは全員がタク送か、前泊になりました。

その日の撮影が終了すると、車両は「朝の出発場所」に戻り、解散となります。現地解散の方が早く帰れる場合はそうすることもあります。その辺りはケースバイケースです。(例えば、あきる野市で現場終了した場合、新宿・渋谷で解散するよりも途中経路の調布や立川で解散する方が都合が良い場合もあります)
上記のように、準備期間中は「スタッフルーム」まで、撮影期間中は「新宿・渋谷」まで通うことになります。
なお、「自宅〜スタッフルーム」と「自宅〜集合場所」の交通費は自己負担です。

住む場所を検討する際も、交通アクセスは重要な要素です。自分の印象では、〈京王線・京王井の頭線・小田急小田原線〉の付近に住む方が多いと思います。

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