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5歳娘が喧嘩の仲裁をしたら蟲柱になった話

娘をママチャリに乗せて爆走していました。保育所のお友達が何人か遊んでいる場に出くわします。

よくある保育園帰りの働く親の風景です。

ちょっと違うのは、私たち家族が、東京から1400km離れたところにある沖縄県の竹富島で暮らしているということ。人口350人ほどの小さな島は、全体が国立公園に含まれています。国の「重要伝統的建造物群保全地区」に指定されているので、伝統的な琉球建築の家屋が並び、赤瓦屋根の上にはひとつひとつ表情の違うシーサーが。そんな集落の中で生活をしています。

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▲登園の風景


島には小中学校と保育所がひとつずつあります。小中学校は全校で30名弱、保育所は20名ほど。各学年の同級生は1〜7人なので、子ども達は上級生も下級生も関係なく親戚のような距離感で過ごしています。気づくと家にいる子どもが増えているのはデフォルトです。(今はコロナなのでマスクや距離感に気を遣う部分はあります。)

保育所に通う5歳の娘は、兄2人の末っ子長女。いつまでも家だと赤ちゃんイメージが強い。すぐに「抱っこして〜」とせがんでくるし、夜は絶対に私が近くにいないと眠れません。鬼が怖いと節分の日は保育所をサボりました。甘えんぼです。


話を戻します。ママチャリで友達が遊んでいるところに通りかかり、合流することになりました。その場にいたのは4歳男の子、4歳女の子、2歳女の子、1歳になる男の子。そこに5歳の娘。子育て中の方ならピンと来るかもしれません。なかなかカオスになりそうなメンバーですね。

少し一緒に遊ぶことになりました。4歳の男の子が、刀のおもちゃを持っていました。娘が「貸して」と言うと、「いいよ」と快く貸してくれたジェントルな少年。娘は「ぜんいつのかたなだー!」と嬉しそうに、スカートに刀を差し込んで「〇〇のこきゅう!!」と真剣な顔をして叫んでいました。そんな子どもたちをなんとなく見つめる母たち。

しばらく遊んで、そろそろ帰ろうかとなり、娘は男の子に刀を返しました。すると突然、一緒に遊んでいた4歳女の子が「刀ちょっと貸して」と言ったのです。持ち主の4歳の男の子は「いやだ!」と答えました。

「貸して」「ダメ」
「ちょっとだけでもいいから、触らせて!!!」「いやだ!!!!」「おねがい!!さわるだけでいいからああああ!」「ダメーーー!」

お互いに一歩も譲らない押し問答。2人とも泣き出しそうです。お母さんたちも「ちょっとだけでも触らせてあげなよ~」「さっき◯ちゃん(娘)には貸してあげたよね」とオロオロ。4歳女の子はついに泣き出してしまい、抱っこされています。

すると、スッと静かに動く我が娘。

4歳男の子のそばへ行き、耳元でささやいたのです。


「少しでもいいから触らせてあげたら。もうすぐ○○ぐみさんになるんでしょ」


胡蝶しのぶの「もしもし 大丈夫ですか?」のモノマネが得意な娘。蟲柱がそこにはいました。

蟲柱のささやきに圧倒されたのか、4歳の男の子は「いいよ」と何事もなかったかのように女の子に刀を差し出して触らせてあげていました。一件落着。男の子のお母さんは「私が言ったらこんなに素直に言うこと聞かない‥!」と話していました。最後はみんなで明るく笑顔で「バイバーイ!!」と言ってお開きに。私はあっけにとられて顛末を眺めていました。蟲柱の活躍に、顔が自然とにやけそうになる気持ちを抑えながら。

娘は末っ子です。年下の子に対してこんな立ち回りをできるようになっているなんて‥!!周りの子と親戚のようにわちゃわちゃ過ごしている島だから、年下の子たちとの関わりができます。末っ子の娘にとって得難いことだなとこの日の出来事を見て嬉しくなりました。

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▲先日海に入った娘。さすがにまだ早い。

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▲ビーチにほとんど人がいません。遠浅な海をずっと沖まで歩く子どもたち。

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人口約300人の沖縄県竹富島で暮らしながら、企業サイトやメディアで執筆|インタビュー、導入事例なども得意|前職は星野リゾートで広報|東京学芸大卒|noteでは島の暮らしや教育、子育てを発信|積み木マニア|絵本、マンガ、アイドルが大好き|ぶんしょう舎で添削担当