8がつく日の日記 #1「三日月と追いかけっこ」
●くもりのち雨、の日
仕事が休みだったので用事を一気に片付ける。
無印良品週間でちょうど欲しかったものを買い漁るという予定も組み込んだ。カレーとか、カレーとか、スポンジとかとか。
無印良品には欲しいものがいっぱいあるので、ついつい目移りしてしまう。バインダーで書類の整理しようと思ってた(気がする)、そろそろ直角の靴下が必要(な気がする)、このクリップどこかに使いたい(気がする)。気がする気がする。わたしの「気」は暗示にかかりやすい。はっ!と我に返ったところでお会計のレジに並んだ。ふー危なかった。
店員さんはいつもより長い行列にもかかわらず細やかな素敵な対応、おつかれさまです。
●晴れのちくもり、の日
長男の習い事のお迎えに少し離れたグラウンドまで行くと、すでに空は真っ暗。真っ暗な中に細くくるんっとカーブを描いた三日月を発見し、うれしくなった。写真を撮りたいと思ったので、急いで駐輪場へ自転車を停めてスマホの画面を開くも、わずかな間に動いた雲が三日月に半分かかっていて、爪切りで切った爪のような形になっていた。目を凝らしてみると爪(月)の周りは雲だらけだったので、これでは仕方がないと諦めたら、次は完全に雲の中に隠れてしまった。
長男と合流し家へ向かっていると、再びきれいな三日月が雲の隙間からひょっこり出てきていた。今度こそ、といそいそと帰るも到着する頃にはまた姿が見えなくなっていた。つれないわぁ。「爪」なんて思ったからか。ごめんて。トムとジェリーのような気分。
●晴れ、の日
夕方に長男は習い事、次男は友達の家へ行った。
久しぶりに2人の外出のタイミングがカチッと噛み合って、突如訪れた1時間の一人タイム。うえーい!何しよかな♡なんて浮かれるわたしは、家事などする気はさらさらなく、夕食作りは後回しにした。あとで自分の首を絞めることになるのはうすうす気がついている。
浮かれた1時間はあっという間に終了。
次男を途中まで迎えに行き、その後すっかり暗くなった空の中長男を迎えに行く。家へ戻ると友人から連絡がありお土産を持ってきてくれた。行き先は淡路島。あら奇遇。あの土砂降りの日に行ったらしく、その旅行記に存分に笑わせてもらった。淡路島に縁があるらしいこの頃。
そんなこんなで喋っていたらあっという間に時間は遅くなり、慌てて夕飯を作る。2時間ちょっと前のわたし、気がついてるならよーく考えてな。