見出し画像

幸せは無機物。

「人生の成功がこうやって、好きな人と楽しく酒を飲んで話すことなら私の人生成功してるわ」
「違いない」

幸せってなんだろう

コロナの影響を受けて、私の働く会社もテレワークになっていた。

一人ぼっち、
家でパソコンを前にして仕事
たまにチャットで話す。
仕事終わったら、買い物行って散歩して…
そうしていたら考える時間がとても増えた

日常生活していると、時間に追い立てられて自分と向き合う時間なんてなかなか取れない
コロナ到来はそういう意味で、私にとって大きな影響を与えた

「幸せ」を辞書で引くとこう書いてある

1 運がよいこと。また、そのさま。

2 その人にとって望ましいこと。不満がないこと。また、そのさま。

3 めぐり合わせ。運命。

4 運がよくなること。うまい具合にいくこと。

5 物事のやり方。また、事の次第。

※goo辞書より

どれもこれもざっくりしていて具体的ではない。

成功することは幸せなのか

成功と幸せって結構似ている言葉だと思う。

どこが似てるかというと、どっちも人それぞれってこと。

「成功」も辞書で引いてみた

 物事を目的どおりに成し遂げること。

 物事をうまく成し遂げて、社会的地位や名声などを得ること。
※goo辞書より

私の中で、成功と幸せってイコールになっていた。
・有名になること
・お金持ちになること
そういう事ってとても幸せなことなんだと思ってた。
だから、なんとなくそういうものを目指していたのかもしれないと思う

「もっと仕事出来るようにならないと」「SNSのフォロワーは多いほうがいいのかな」
「良い車は必要かな」

多分間違ってはいないんだけど、心の奥底で別にそんなもの要らないのに、なんて思っていた。
自分がひねくれてるだけなんだろうなって思っていた。

意外と何もなくても生きていけた、それでも幸せだった

緊急事態宣言後、自粛生活がはじまる。
テレワークになり、電車に乗らない生活。
友達はみんな近いところには住んでなかったから会うことはなくなっていく…
一人ぼっち引きこもり生活。

それでもなんだか嫌ではなかった
ただ、ちょっと寂しいけど
意外と生きていける
感想はそんなものだった

そして2ヶ月の引きこもり生活後、近所に住んでいる友人が電話をくれた

私が見つけた私の"幸せ"

「ねえ今から会わない?」
「いいよ」
突然の電話だったけれどもちろん私に予定はない。
その電話の15分後には集合して、久しぶりにトークで盛り上がった。

お店に入らず、コンビニでビールの缶を買って
公園のベンチでぺらぺらペラペラ。
その感じが心地よくて、
唐突に幸せだなと思った

思った時には口に出してた

「幸せだね」

その言葉に「そうだね」って答えてくれる。

そうしてやっと私は、自分にとっても幸せを見つけた。彼女が気づかせてくれた。

大好きな仲間と、酒を飲みながら何時間でも話して盛り上がっていられることが、私の人生で最も幸せで幸福な瞬間なんだって思えた。

・大好きな仲間
・ネタになる話
・酒が飲めるお金
それがあればいい。
私にとって、成功ってやつも同意義なんだと思えた。
この瞬間死んでもいいと思ったから。
それくらいに満たされてた。
泣きそうだった。

「人生の成功がこうやって、好きな人と楽しく酒を飲んで話すことなら私の人生成功してるわ」
「違いない」
私の漏らす言葉に、笑って頷いてくれる。
そんな彼女が愛しかった。
彼女にはとても感謝してる。出会って1年、一緒に過ごす時間は私にたくさんのことを教えてくれる
ありがとう。


この時間を続けるために生きている

とても幸せで、隣で笑ってくれるのが愛おしくて、この時間がずっと続けばいいのにと思ってしまう。 
私にとって生きることなんてそんなもんだ。

有名になるとか、お金持ちになるとか、結婚するとか、そういう有機物の結果論ではなくて。


幸せは無機物。

この記事が参加している募集

スキしてみて

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?