140字では語りつくせぬ映画愛 第4回 映画のキスシーンって・・・

先ほどTwitterで本日5/23はキスの日だという情報を見かけました。そんな日あるんですね。あまり世間に浸透しないことを祈るばかりです。しかしキスと言えば映画におけるキスシーンというのは非常に強い意味を持つことが多いですよね。

映画においてキスというのは、するだけで「結ばれましたよ」というサインにもなりますし、逆に別れを意味することもあるかもしれません。名シーンやキスにまつわる名セリフも多そうです。

というわけで突然ですが今回は沖津が好きなキスシーンTOP3を発表していきます。


まずは第3位『インディ・ジョーンズ 最後の聖戦』から、インディアナ・ジョーンズとエルザ・シュナイダー博士のキスシーンです。

言わずと知れた大人気冒険アクションシリーズの3作目。今作でジョーンズ博士が追うのは人類最大のロマン、手にした者は永遠の命を手に入れるという、キリストが最後の晩餐の際に使用した「聖杯」

ナチスと戦いながらキリスト教関係のお宝を探すっていう、やってることは1作目となんら変わらない映画ながら、父子の絆とかインディのトレードマークである帽子の秘密とか、そんなテコ入れも功を奏してとても楽しめる作品。

問題のシーンはそんな映画中盤の場面でございます。ナチスドイツに拿捕され拘束されたインディアナにシュナイダー博士(美女)がキスするのですが、そのキスシーンが全体的にオシャレだし艶っぽいんですよね。

↑問題のシーン。手前がジョーンズ博士。美女がシュナイダー博士。


まずはなんといってもキスの後のシュナイダー博士のセリフ!

インディを見下ろし、嘲笑うかの様な微笑みで一言、「オーストリア式のさよならよ」これがもう、カッコイイんですね。


他にも、味方だと思っていい感じの雰囲気になってたシュナイダー博士が裏切り者だとわかった直後という背景

キスの終わり際にインディの下唇をツーっと引っ張る感じ

一連のやり取りの後ナチス親衛隊のフォーゲル大佐が「ドイツ式も教えてやろうか」と言ってインディをぶん殴る所

などなど色んなオシャレ要素の詰まったキスシーン。全部ひっくるめてなんか「イイ」シーンなんですよ。

↑息子のキスに苦い顔のお父さん

というわけで非常に好きなキスシーンでした


続いて第2位。『劇場版ポケットモンスター 水の都の護神ラティアスとラティオス』から、サトシとカノン(おそらくラティアス)のキスシーン。

これはもう解説いらないんじゃないですか。あまりに有名だし、私はこないだ21歳になってしまいましたが、同世代の人ならお父さんお母さんに映画館に連れて行ってもらったと思います。

アニメ「ポケットモンスター」の劇場版作品の第5作にしてシリーズ最高傑作との(主に私からの)呼び名が高いこちらの作品。

水の都アルトマーレを訪れたサトシ御一行が伝説のポケモンであるラティアス及びラティオスと心を通わせ、ロケット団とは無関係の悪人と戦ういつもの流れ。

問題のシーンは映画のラスト。騒動が収まり、サトシ御一行がアルトマーレを出発しようかというところに、本作のゲストキャラであるカノンが見送りに現れ、サトシとピカチュウのスケッチをサトシに渡します。

カノンは絵が上手だという設定なのです。

そんなカノン、直後何をするかと思えば一言も発せずに不意にサトシにキス

止まる音楽

きらめく水面

走り去るカノン

唖然とする一同。

唖然とする映画館の子供たち

ほんとに思い出深い。音楽がいいんですよね、また。


小学1年生くらいと記憶しています。

当時、幼稚園の友達と「スターウォーズごっこ」をしていたことや、「バックトゥザフューチャー」を観て幼稚園の卒園の文集みたいなものに科学者になりたいと書いたことなどから、すでに沖津少年の映画英才教育は始まっており、キスシーンは幾度となく観ていたはずです。

にもかかわらず、このシーンは子供心に異常にドキドキした覚えがあります。世の20代前半の皆さんは恐らく誰しも同じ経験をしたのではないでしょうか。たぶん演出が冴えに冴えてたんですが。。。


ラティアスがキスしたのか、カノン本人だったのかについてですが、

本編中ラティアスが何度かカノンに変身して行動したこと、ラティアスがサトシに懐いていたこと、一言も喋らなかったことなどからキスをしたのはラティアスだとするのが主流ですが、本編ではどちらとも取れるように描かれており、いまだに真相は不明で議論が絶えません。



そしてついに第1位はパイレーツオブカリビアン ワールドエンド』から、エリザベス・スワンとウィル・ターナーの船上での結婚のシーンです。

はい、とうとう恋愛映画とかヒューマンドラマとかの古い名作はでませんでした。ま、わざと外したんですが。

で、問題のシーンはというと映画終盤、海賊連合VSデイヴィ・ジョーンズ・英海軍連合との最終決戦での一幕。シリーズ3作の集大成ともいえる最終戦争だけあって超がつくほど大規模な戦いで見応えアリ

敵味方入り乱れての斬り合い撃ち合いのさなか、主人公ジャック・スパロウ・・・・失礼、”キャプテン”ジャック・スパロウの仲間であるウィルは想いを寄せるエリザベスに結婚を申し込むのです。

この「今かよ!!」なタイミングがたまらん。二人とも大挙して押し寄せる敵をバッタバッタと倒している最中のやりとりなんですが、それがカッコいいんです。

今しかないんです。次の瞬間にはどちらかが殺されてしまうかもしれない。終わった後では遅いというウィルの決断がカッコイイ。

さらにもう一人、このシーンで忘れちゃいけない人がいらっしゃいます。

結婚するにあたって二人は立会い人をある人物に要求するのです。

そう、この人

我らがキャプテン・バルボッサでございます。

ウィル「バルボッサ、僕たちを結婚させてくれ」

バルボッサ「今取り込み中なんだ」

的なやり取りをしつつ、三人とも敵と戦いながら式が進行します。

「本日はお集まりいただき…」グサリ!

「ウィル・ターナーあなたは…」ズドン!

「エリザベス・スワンあなたは…」ドカン!

カッコイイんだなあこれが!

要するに結婚というのは権威ある人(この場合船の船長)の前で共に生きると誓い合うことなわけです。二人だけじゃ意味がない。から無茶をしてバルボッサに頼んだのです。

そしてこの頼みを特に動揺するでもなくあっさり引き受けて「早く誓いのキスをしろ!キスを!」と叫んでいるバルボッサが本当にカッコイイ。そして二人は大乱闘の真っ只中で唇を重ねます。

この映画前半ダラダラするんですけど、ここでガッチリハート掴まれました。(バルボッサに)

ちなみに現在でも豪華客船の船長とかは結婚の立会いをする資格を持ってるらしいですよ。



はい、以上です。おしまい。いかがでしたか?

〇〇のシーンとか〇〇な映画とか一つの作品に絞らないで語ってみるのも面白かったです。この映画は入ってないの!?とか皆さんも考えてみてくれたら幸いです。異論は認めまくりです。

スパイダーマンの上下逆さまキスとか、シンプルにマイブルーベリーナイツとか、他にも無限に存在するので。

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