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キム・エランさんのサイン会、読書会に行った時のこと

今からは、ずっと以前の話しになるが、病院を出て来て、しばらくすることがなかった時に、キム・エランさんの、サイン会に行った。『外は夏』という、涼しい装丁を持った本がある。
実を言うと――私は、作家さんのサイン会というものが好きで、暇を見て、時折東京(都内が多い気がしますので)の書店で開かれている、サイン会に行っていた時期があった。
その時は、キム・エランという未知の作家さんの、サイン会があることを知ったので、『外は夏』という、小説を買ってから、予習して読んで、神田に行った。

キム・エランさんのサインが入った『外は夏』は、手元にはもうない。
私は気に入っているものを、人にあげる癖があるので、その本も誰かにあげてしまった。
であるので、もう作品を読み返すことは出来ないのだが、初読した時の感想は、硬質な吉本ばななさんみたい、と思ったことであった。

夕方過ぎに、電車に乗って、東京の神田まで行った。
たしか、その時は「さぼうる」というお店で、時間をつぶしてから行ったのだと思う。
キム・エランさんの、サイン会(ではなく、「読書会」という名前の催しだった)では、最初に質問コーナーのようなもの、それから部屋を変えて場所を移動して、サイン会だった。

日本の印象は?
という質問では、「みなさん、楽しそうに見える」
と、言われていたと思う。(細かくは記憶違いかも知れませんが)

気になっている作家は?
「ドストエフスキー」
このお答えには、一瞬ピリリとした、感激が書店に流れた。

それから、場所を移してサイン会で、私もサインを貰った。
「アニュハセヨー」
と、明るく声をかけて頂いた。
私は、顔色が悪かったと思う。また、私は喋るのが苦手なので、ボソボソと御礼を言って、サインを頂いた。

電車に乗って、地元に帰った。
また、作家さんのサイン会に、行きたいと思った。
とても良いイベントで、ふっと思い出したので、記録用に書いてみました。

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