知っておきたい介護のこと!

身内を介護する可能性がある方
絶対に目を通してください!!

介護者も介護される側も、両方がより楽に、快適に生活するためのアドバイスです。
40歳から納めている介護保険費……
せっかくなので介護保険の利用についても!

①介護の基本は「無理をしない」です。そして、なるべく「介護される側の能力を引き出す」ことです。ついつい全て手伝おうと手を出してしまうことがあると思います。ごはんを食べさせる、歩かせると危ないから車イスにのせる、頼まれたものを買ってきてあげる、取ってあげるなどなど……

実はこれ、その人の持っている能力を奪うことに繋がります。ご高齢の方は1日何もせずベッドで寝ていたら、2%筋力が落ちると言われています。高齢者にとって少しの動作が体力維持や筋力維持に役立つ重要な運動の機会になっているのです。また、自分でさせず、全て周りがしてあげるということは認知機能の低下を助長します。

ホントに出来ないことは手伝うべきです。しかし、少し頑張れば出来そうなことはチャレンジさせましょう。それがリハビリに繋がります。結果的に身体機能や認知機能を維持・向上させることに繋がります。全てをしてしまうことは、全てを奪うことに繋がります。結果的によりいっそうの介護が必要となります。

何が出来て、何が出来ないか、しっかり見極めて介護する必要があります。

②自宅で介護しながら生活をするというのはとても大変なことです。自分のしたいことはできないし、体も心も消費してしまいます。仕事や子育てにも支障をきたすことがあります。

ここで知っていてほしいのは介護保険です。みなさん40歳から給料天引きで介護保険料が引かれています。そして65歳の誕生日の前日から申請できます。市役所区役所の福祉課やお近くの地域包括支援センターで相談できますので、詳しい申請方法は尋ねてみるといいでしょう。そして、様々な調査の結果、要介護認定、もしくは要支援認定、認定外が決まります。認定が降りた際には介護保険を利用できます。認定がおりたら各人担当の介護支援専門員(ケアマネジャー)がつきます。その人と相談しながら様々な介護保険サービスを受けることができます。(受ける方の年収、年金により1~3割負担)

体が不自由で介護が必要な方には基本的に要介護認定がおります。通所リハビリ、訪問リハビリ、訪問看護、訪問介護、デイサービス、長期入所、ショートステイ、などなど必要に応じて、決められた限度額内でサービスを受けることができます(サービスによっては併用できないものもあります)。

これらのサービスを上手く利用することで、必ず生活が成り立ちます。人生を諦めないでください。

冒頭でも述べたように、介護の基本は無理をしないことです。1人で悩まず、きちんと上記のような社会保障を利用しましょう。みなさんに与えられた権利です。

ちなみに1つ気を付けてほしいのは、介護保険はあくまでも自立支援のための公的なサービスです。
その人がその人らしく生きるためのお手伝いをするものです。そのためには支えてくれている家族もフォローする必要があるため泊まりでのサービスもあるのです。

福祉に従事している方々に、横着な態度であれをしろ、これをしろ、と当たり前のように命令する家族がいますが、そういうサービスではないことはご理解ください。高いお金を払って利用する高級ホテルのようなサービスを求めるべきではありません。

どうやったら自分もその人も、楽に楽しく、生き生きと生活できるか、そのためにはどのような支援を受けるべきか、どのようなことは頑張るべきかを専門のスタッフと一緒に考えていくことが望ましいでしょう。

要望があれば、より細かい介護についての方法・テクニック、介護保険についての記載をしていきたいと思います。

読んで頂きありがとうございました(^^)

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