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今週の【ほぼ百字小説】2021年12月6日~12月12日

 今週もやります。よろしくおつきあいをお願いします。【ほぼ百字小説】をひとつツイートすると、それについてひとつ書きます。100円で一週間分読めます。最後に全部を通して朗読して音声ファイルを貼ります。まあ道端でやってるライブに投げ銭する感じで100円投げていただけるとなかなか励みになります。

 今回も、オマケ掌編『ショートカメリ』がついてます。

12月6日(月)

【ほぼ百字小説】(3488) 爬虫類型怪獣、鳥型怪獣、虫型怪獣、軟体動物型怪獣、魚貝類型怪獣、ヒト型怪獣、その他各種取り揃えております。えっ猫型? 猫型はちょっと。だって、猫型怪獣を攻撃できます? 破壊された街以上に炎上しますよ。

 怪獣もの、というか、怪獣業者の話かな。現実なのか特撮なのか、どっちにもとれますね。お好きな方を選んでください。たぶん、怪獣に哺乳類型怪獣がほとんどいないのは、だいたいこういう理由でしょうね。キングコングみたいになっちゃいますから。ヒト型は、かえって気持ち悪くなってよかったりしますね。サンダとかガイラとか、進撃の巨人もそうですね。まあちょっとサゲっぽくするために実際の街の炎上といわゆる炎上を重ねました。桂枝雀師匠のサゲの四分類でいえば「合わせ」ですね。

【ほぼ百字小説】(3489) 個人的に異星人と戦い続けていて、その異星人も母星の方針とかでなく個人的に地球を侵略に来たそうで、純粋に個人的な戦いなのだ。先日ついにその異星人を冷蔵庫に閉じ込めるのに成功した。小さい異星人でよかった。

 SFですね。なんかアホらしい話を書きたくなって、なんとなく浮かんだ言葉を書いてそれを繋げていったらこうなりました。「個人的に異星人と戦い続けている」というやつ。普通は星と星との戦争とか侵略になるわけですが、そうならずに個人で勝手にやっている。お前はいったい何と戦っているんだ? みたいな状況ですね。冷蔵庫を開けると、蟹とか入ってるかも。映画の『サイン』も、そんな感じの話なんじゃないかと思ってます。あれ、すごく評判悪いですが、私は好きなんですよ。『夢十夜』みたいなものだと思えば、あのヘンテコさはかなり楽しめます。

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