いま、あなたがやっていることは来年には無くなっているかもしれません。

さてさて、ゴールデンウィークが明けてお仕事を始めた方もいらっしゃるかと思います。
この連休中はステイホームですっかり体がなまってしまって出勤一日にしてクタクタなんて方もおられるかもしれませんね。
僕の周りには何故かワーカホリックが多数生息(笑)しているようですのでゴールデンウィークもみっちり仕事をしていたなんて方が大多数でした。


まぁ、こうして「仕事が忙しくて大変」と言っていられるのは実はとても幸せなことなのかもしれませんね。


僕は以前から「一体、何の職種の人なんだ?」と言われることがあるほど「自分にできること」を商業化してきました。その中の一つが「写真」なのですが、これもまでも以前か言っていたことですが、もはや専門の「カメラマン」として事業が成り立たなくなっているということ。


特にスマホのカメラの高性能っぷりと言ったら笑います。iPhoneのカメラなど、正直プロの技術って何だろう?と思ってしまうほどの性能です。
此処だけの話ですが、知人のポートフォリオを見せていただいても驚きは無くなりました。
少々味わいのある写真は「誰にでも撮れる」時代です。
またInstagramが流行ったことでそれぞれが「どう撮ればいいか?」を編みだしています。その新たなる技術はスマホ時代に特化しているといえます。
そうなってくると「どう撮るか?」はもう皆の共通事項になっているので専門的な技術はむしろ邪魔になってきています。


何年も写真を学んで専門学校に通った方や、写真家に付いて修行をされた方にとってとても不愉快な事態なのではないでしょうか?


それまで写真の良しあしを決めていたのはコンテストなどの権威でありました。そこに入賞して認められてからCMなどの写真を撮るようになり・・・というコースがとても人気だったと思います。
そこに↓のような新しいビジネススタイルが軌道に乗っているのを見ると、もうモデルが自分でプロデュースやディレクションにフォクグラムまでを兼任してコロナ禍にもっとも求められる「非接触」のワークスタイルを実現しているので、僕らのようなオッサン写真家は間違いなく失業じゃんって考えますよね(笑)←すみません、僕はこうしたことにピンチを感じないので。


スタイルは常に変わり続けるし、求められるものは時代とともに必ず変化しています。
こうしたスタイルも、やはり時代の産物です。
「いま、ここにあること」に対して文句を言っても仕方ないこと。その文句はあっという間に流されて聞こえなくなります。
どんなに頑張っても、そうなってしまうものです。枯渇した地球に住んでいる以上、今から石炭や石油を採掘する事業を興そうと言ったところで賛同する人が居ないようなものです。


そこで本当に大切なのは、いまのスタンダードに乗っかることではありません。ずっと時代に乗り遅れてきた人の最大の欠点はそこです。
「さあ、新しい時代の波が来ました」と誰かが言って、大きな客船を創って航海に出てフロンティアを開拓しているときに、その客船のチケットが安売りを始めたころに買ってみようという感じに波に乗る。その時には既にその船は老朽化しているものです。


「今」はもう過ぎているもの。
大切なのは「未来」


・・・・・ですが・・・・


皆が「これからはこれだー!」に乗っていると実はとても危ないです。
沈みゆく船で「出口はこっちだ―」とパニックになって殺到しているのと変わりません。
まずは一息ついて、冷静に分析してみましょう。


「いま、自分の持っている資産は何か?」


たとえば僕の話なのですが、僕は寫眞作家と名乗ることで最初から「カメラマン」ではないとポジションを作っていました。「こうすればカメラマンとしてやっていけるという【豪華客船】に乗ることを拒否した」のです。僕は映画の現場で働いてきたという「切符」を持って居たので、それを活かすことにしました。なので一枚の寫眞で映画のように語れるものにすることに意識を集中しました。それはもちろん万人から求められるものではありません。特に「流行り」とは違いますから、好まない人も多くいます。コントラストが強すぎたり、ぼかしている部分や黒く塗り潰れている部分もかなり大胆にあるので「カメラマン」の方々からは酷評されました。


僕はそれを喜びました。まったくスタンダードではないということが証明されると、僕はそれを武器にしました。「篠原有利スタイル」の構築です(完成ではありません。常に進化するものです)


また僕はプロデューサーとしての能力も磨きました。篠原有利の作品をもっとも効果的に使える場所にだけ集中したのです。もともと世界的な名声には興味無かったので簡単でした。たくさんの称賛を得るために、モテようとマイルドにする必要が無かったのです。
自分のスタイルを磨きに磨き「オンリーワン」にすることで、ごく一部でも「それがいい」と言ってくれる人のハートに刺すことができました。

人気のアイドルという生き方ではなく「私にとって一番大切な人」というポジションです。
それを築くことができたら、怖いものなしです。


大切なのは、流行りに乗ることではなく
「自分は誰で、どうしたいのか?」です。

https://news.yahoo.co.jp/articles/5aed1feadcc7ed655a8d800559ebb9843a7fd122

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