ノーブランドの売り方。

おはようございます。


月曜から日曜まで、基本的に仕事の事を93%考えていますゆーりです。
残りの7%は猫の事を考えています。


何故、そんなに考えていないといけないのかというと、僕は経験に乏しかったからです。
大学や専門学校に行っていない高卒なので、知識がありません。
俳優や演出家としてやっていましたが、独立も成果を上げてから独立したわけではなく、どちらかと言うと事務所を追われて独立せざる得なかった状況でした。
サラリーマン経験が無いので、営業などのスキルもありませんでした(教材の営業を始めたのは既にフリーランスを始めてからでした)


なので、僕にはまったく「こうすればいいんだよ」がありません。
大手企業のルートなど知りませんし、コネもありません。人脈もありません。


なので全て自分で開拓していくしかありません。


諸先輩方が築いてったルートを持たない僕がやっていける方法は、まったく新しいものを創造するしかありませんでした。


そうした経緯で、僕は常に新しいルートを考えていかなくてはなりませんでした。
ところが、これがやってみると性に合っていたようで僕は常にアイデアを絞る生活となった訳です。
また僕は良くも悪くも「無名」です。
世間様に胸を張って言えるような成果を出していません。出したとしても歴史のある「ブランド」には敵いません。大予算を掛けた戦法を真似していては、勝てることはありません。


ならば、少額の予算で自分にしかできない「ノーブランドのゲリラ戦法」しか残っていません。もちろん、そうした消極的な選び方と言いますか、自由にやれるっていう喜びの方が勝っていますが(笑)


「ノーブランド」であるという事で、僕は自由を手に入れています。
創るのが『007』のような歴史と人気のある作品では無いので、主人公がカッコよくある必要はありません。モテる必要もありません。次々とピンチに遭う必要もありません。
ただ、面白ければいいのです。枠に囚われることなく。


例えば本を売ることになったら、これまでは出版社が本屋に卸してキャンペーンをして・・・という流れでした。もっともキャンペーンをしてもらえる作品などほんのわずか。
売れることが見込めるベストセラー作家の作品に限られています。村上春樹の新刊ならば誰もが発売スケジュールを知っていますし、本屋さんに行けばすぐに見つけられるように目立つ場所に平置きされています。


では、例えば僕が本を出版したらいかがでしょう。きっと50部ほどしか売り上げられません(これをお読みの皆さんは買ってくれると計上していますよ?)
サイン会をするとしてもきっと誰も「来てくれない」でしょう。


そう「来てくれない」のです。
いま、出版不況と言われる時代ですが売れる本は売れていますし、Amazonなどのおかげで本は買いやすくなりました。検索一発で買えます。
その「検索」が、格差を読んでいます。
検索で出るのは「その作品」と「関連作品」のみです。なんとなく本屋を巡っていて出逢える一冊という環境がとても減っています。大型書店に足を運ぶ本マニアの僕のような人種にも出会えない本があります。


流通と検索にのらない作品は売れません。それはそうです。
また書店に並んでも、書店の棚には限りがあります。時期が過ぎたら平置きから棚差しに変わり、いずれ書店から姿を消します。重版を繰り返すベストセラーを除いて。

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