『玉と石の神話20』
琥珀は急かしはしなかった。無言の間を経て、金剛が自ら口を開くまで。
「…始めは、この国に腰を据えるつもりなどなかった」
「一体、何がお前の気持ちを変えさせた?」
「我ら一族の進化…いや、退化、やも知れぬが、その片鱗を垣間見た気がしたのだ」
琥珀は首を傾げた。
ひとつぶやき新話de神話_玉と石の神話

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