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ハンドメイドと二次創作

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こんばんは!
フェイクスイーツクリエイター ユウミンカフェです。


本日の記事はハンドメイドと二次創作


「(作品名)の(キャラクター名)をイメージした◯◯を作りました!××円で販売します!」

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ツイッターでよく見かけますね。

ユウミンカフェは中学生の時、「コミケ等で多くの大人がやっていることだから大丈夫(法的にセーフ)なことなのかな?」と思っていました。

版権ものの二次創作のイベントがどういう定義で成り立っているのか、いまいち理解していませんでした。
「知らなかった!じゃ済まされない!」「これってダメなことだったの?」「学生の時に知りたかった!」

ハンドメイドの版権ものの制作でやって良いこと・悪いこと
私の知る限りでまとめてみました。



基本的にはアウト


※なぜ「基本的には」なのかは後半に書きます!
版権ものの二次創作の販売、基本的にはアウト(著作権侵害)になります。
それではなぜ、「二次創作=グレーゾーン」と言われているのか?
それを説明するために「同人誌」の例を出します。

同人誌の例

同人誌は「ファン活動で作った同人誌の印刷にかかった費用を(購入者に)カンパしてもらっている」という定義で成り立っている

「利益を出してないよ!」「カンパしてもらっているだけだよ!」
という「名目で」、「公式に目を瞑って頂いている」状態で成り立っています。

※カンパ…カンパニア。資金カンパの略。大衆に呼びかけて資金を募ること。また、その資金に応じること。

広辞苑第五版より
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※そのため「同人誌で売上を出すか出さないか?」で定期的に話題があがるのはそのせいです。
なので、電子書籍での販売・受注生産は完全アウト…と言われています。
※電子書籍=印刷にかかる費用がないと考えられているため
※受注生産=利益が確保されてしまっている状態のため



つまり、ハンドメイドの二次創作販売も…


同人誌の定義にならってハンドメイドの二次創作販売も…

「基本的にはアウト」
「材料費をカンパしてもらっている」
「利益は出ない」
「公式に目を瞑って頂いている」
受注生産と電子は完全アウト。(※ハンドメイドなので電子はないかもしれませんが…)…という点で上記と似ているものと見なされてます。

プライベートで制作するなら大丈夫?


「私的な利用(自分用)で、販売を一切しない」
これは法的にはOKですが、ネットにUPするとなると…
「(作品名)を利用して客引き(自身の宣伝)をしている!」と見なされることもあります。…やめておいた方が無難ではあります。


ハンドメイドの二次創作販売の問題点


ラバーストラップやフィギュアが代表例で、立体物は同人誌よりアウトに近い…と言われているのですが、なぜそう言われているかというと…

公式が販売出来なくなる可能性があるため
例えば…「(キャラクター名)をイメージしたアクセサリー」もし、公式が作ろうと考えていたようなデザインが二次創作で先に出ていたら…?

公式が販売出来なくなります=公式の売上の妨げ=公式潰しになる可能性も?


二次創作販売でも「絶対に手を出すな!」と言われているジャンル

制作活動していくうちに「これは暗黙の了解なんだな」と知ったことです。

D社
N社

※ここに書くのも怖いため、頭文字にて記載。この二社の法務部は…
「喧嘩を売ったら大変なことになる」と、どの業界でも言われています。

法律に詳しくない(恐らく)学生さんが知らずに某フリマサイトで二次創作グッズを販売していたりするのをツイッターで見かけたりするので
どこかで教える場がないといけないのでは…?と思い、書きました。


二次創作販売がOKになる場合とは?


ワンフェスで版権許可をとる

ワンダーフェスティバル(通称ワンフェス)

ハンドメイドイベントの中ではメジャーなものの一つです。
ワンフェスの当日版権システムを利用する。

きちんとした利用手続きを行い、使用料を版権元に支払う形になります。
※ジャンルによって使用料は異なります。
ユウミンカフェは当日版権システムを利用したことがなく、詳しく記載できずに申し訳ないです。詳細はワンフェスの公式ホームページをご覧ください。


同人マークのついた作品

これは同人誌に適用されるものですが、知っていて損はないので記載。
作者が二次創作(※許可範囲あり)を許可していますよ、というマークです。


版権元が許可を公言している場合


例としては…
東方projectは作者が許可をしている
木村様のまとめ方が分かりやすかったため、引用をさせて頂きます。

私が大学生の時にとても流行っていた東方projectは、作者がアニメーション等以外の二次創作を許可しています。

任天堂はゲーム配信OK

こちらの公式ページの通り、任天堂はゲーム配信を許可しています。
しかも個人に限り収益化もOK…すごいです。
※二次創作とは違いますが、許可を公言している例として載せました。


公式ホームページの「二次創作におけるガイドライン」を確認する

昔と比べて、公式ホームページに二次創作におけるガイドラインを載せるジャンルも増えてきたように思います。
二次創作の販売をやってみたいなと思ったら、まずは公式を確認!


まとめ


・二次創作販売は基本的には法的にアウト
・しかし、二次創作販売がOKである場合もある
・いずれにせよ、著作権を守って制作活動をしましょう


余談

私が昔持っていた書籍の作者の作家さんの話です。(※前回の記事に載せていない名前の方です)
ある時「この方は普段、自分の通販サイトでどんなものを販売されているんだろう?」と見に行ったら…D社プリンセスシリーズの二次創作販売ばかりでした。
「本を出している作家さんなのに著作権侵害してる!」
とすごく引いてしまって、その日に書籍を手放しました。※その方は現在、活動も更新も一切していません。D社の法務部に消された……?

「書籍を出版されている作家さんですら、著作権についての知識が疎いこともあるんだ…」と衝撃を受けた出来事でした。


ハンドメイドをしている方のほとんどが法律関係の方ではないので、知識を得られる場所がなかなか無いのが現状です。
私は美大卒ですが、美大ですら著作権については詳しく触れませんでした。


義務教育の過程で1日かけてしっかり教えてほしいところですが、
義務教育で著作権にまつわる権利に触れるのは「現代社会」「日本史」の教科書の、本当にごく一部でしょうか。
著作権はとても大切なことなので、皆でお互いにお勉強・情報共有を出来たら良いなと思います。



ではまた!

ご覧くださいまして、ありがとうございました。

2019年1月19日 フェイクスイーツクリエイター ユウミンカフェ

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