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愛するということ

今では私のバイブルのように大切な本のご紹介をしてみます。
ドイツの社会心理学者のエーリッヒフロムの『愛するということ』

その中の大好きな言葉で、
『愛においては、二人が一人になり、
しかも二人であり続けるというパラドックスが起きる』
というものがあります。

1人きりでいられるということは、人を愛する為の必要条件である。


(ステータスや金銭、世間体的にも)
あなたが必要だから、あなたを愛する。

そうではなく、シンプルに、

あなたを愛しているから、あなたが必要。と言い続けたい。

その為にも、
自分を愛しきちんと一人で生きていける自信をつけること。

今の私にとってそれは、正しい理解と正しい集中力をつけることだと解釈しています。

自分には何かが足りないと思っていると、他人に依存してしまったり、損得が先にきたり、自分も人のこともステータスやお金や学歴や職業で測ってしまうのかもしれません。

まずは今の自分に満足が出来るか。今の自分を大好きになるとまず過去にさよならですね。何故なら過去の判断や身に起きたことのどれが欠けても今の自分にはなれていなかったはずだから。今の自分を認めてあげられると過去全てに感謝できるようになりました。

自分以外のものに自分の価値を委ねず、自分の中に全ての軸を置く。

する自分人生にも責任を持ちやすくなります。

何も持たない(執着しない)とき始めて正しい理解のもと、自己を持てるように思います。


そして、正しく集中できているとき、そこには不安も後悔も存在せずただ、自分とその集中の対象があるだけ。一人っきりがとても心地よい瞬間。

人は6万回の思考を一日で繰り返し、その内の8割は昨日と同じことを考え続けているそうですが、

それらの8割の思考はきっと後悔や悲しさに紐ずく過去

不安や恐れからくる未来のことで溢れているはず。

しかし今目の前に現実に存在するもの(自分の身体感覚など)に意識を集中するとき、途端にそこからは過去も未来も消えてゆく。

そんな瞬間が繋がって持続してゆくと、今を丁寧に味わうことが得意になり

8割という無駄に大きなスペースを占めていた頭の中に、少しスペースが空いて行く。

無こそ有益である。

自分の中に無のスペースがあるからこそ、常に柔らかくあれて、他人を否定する必要もなくなり、自分にトゲトゲすることも減ってゆくのかなと思います。

そんなことを感じ考えるのにとても最適な本でした。




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