夢と現実や時間感覚に関する映画
いつも決まって出発地点は、昔数年通っていた仙台の小学校からだ。その風景に放り込まれた瞬間私は飛べることを確信する。校舎から校門へと続く低い四段程の階段を降りながら、だんだんと身体を前のめりに倒してゆき、地面ギリギリのところでスーッと身体が地面と並行に浮くのを感じる。そこからだんだんとスピードを上げて校門を出て、一気に宙まで上がるのである。空を縦横無尽にくるくる回ったり、平泳する様に寝そべってみたり。時折本当に高くまで行き過ぎて初めて怖さを感じると同時にそれが夢であることも分か