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コルクラボ編集専科奮闘記 #1「感想という名のアウトプットから始めてみた」

高校生のヤンキー映画の帰り道のような気分である。あたかもケンカが強くなったような気がしてシャドーボクシングをするかのように、僕は今良いコンテンツが作れるつもりになって、キーボードを心地よく叩いている。

それほど、このコルクラボ編集専科というものに学びがあり、刺激的だったことが言いたい。
ただ読んでくださる方に事前にお伝えしておくと、ここではそこで「何を語られたか」を書くつもりはなく、僕自身が「何を感じたか」を書かせていただく。

↘️「コルクラボ編集専科」自体に関心がある方はこちら。

上記リンクでも語られている通りいいコンテンツを作るためには
「コンテンツの質を強くする」ことと
「コンテクストを作る」ことが必要である。

そして、僕たちがここで学ぶことは
「どうやって」コンテンツの質を強く出来るのか
「どうやって」コンテクストを作ることが出来るのかということである。

その方法について、2時間にも渡り佐渡島さん直々に語っていただけた。
その中で僕自身が「ぶち刺さった」ことが2つあり、それについて語らせていただく。

まずは強いコンテンツの構成要素のひとつ
「感情を揺さぶる」について。

僕自身、リピートマーケティングの責任者という立場もあってコンテンツを企画すること自体は多かったもののコンテンツ作りにおいて自身がこだわってきた「読後感」というものへの大きな誤解が明確になった。
僕は、コンテンツ作りにおいて「揺さぶる」とは程遠い過程を踏んでいたのだ。

「読後感」というものを内村航平選手の鉄棒のジャンプの着地のように華麗に決めるものだと思っていた。
しかし佐渡島さんは言う
「感情を揺さぶる」ことが必要だと。

その例がこの一言に集約されている。
「泣けるの前には、驚きがある」

たしかに。
なぜかその言葉を聞いた瞬間に頭に思い浮かんだのは人気漫画のワンピース第1話のシャンクスがルフィを救ったあのシーンである。
小学生の僕は受け止め難いそのシーンに一度は目を背けながらもシャンクスの「安いもんだ、腕の一本くらい。無事でよかった。」に涙した。
あの衝撃は、一生忘れない。

感情を揺さぶるという視点の前提として
人の感情の種類を抑えておく必要がある。
ここではそれについて書くことはしないが
下記のリンクにそれについて佐渡島さんが語られているので参考までに。

「感情表現のプロとして、32種類の感情を描き分けられるか?」
https://comici.jp/articles/?id=7351&userPage=2&userSort=1

次に、ぶち刺さったことは
コンテンツを自分ごと化させる方法のひとつとして出てきた「時代が孕む辺境を見つけ“言葉”を与える」ということだ。

どういうことか。
ここで言う「辺境を見つける」とは
心の底に秘めているなんとも言い難い感情を
言語化することである。

ここでもふと思い浮かんだ漫画のシーンがあった。こちらも人気漫画である「BLEACH」の人気悪役である愛染の
「憧れは、理解から最も遠い感情だよ」という台詞である。
ある種の憧れを売っている少年漫画でのこのセリフはちょうど思春期であった僕にとっては衝撃の言葉である一方で
なんとなく子供から大人へと移りゆく心の辺境を言語化されたのかもしれない。
実際、この言葉を受け取ってから「憧れ」という感情は僕にとって恥ずかしいものだという意識になり、社会人になった今もどんなにすごいビジネスパーソンに対しても、憧れるのではなく、理解するための行動を移そうと決めている。

この例は、少し分かりにくいと思うので
バズるツイートは「代弁してくれている」ものであることが多く、これぞ「自分ごと化」だというものをひとつ紹介する。

これは、少し前の時代だったらなかなか言いにくかったかもしれない。
それほどまでにお酒を飲むべきという強い強制力を持っていた。
その時代の移り変わりの中で、もやもやした気持ちを代弁してくれたこの強い言葉に人は共感したように思う。

佐渡島さんいわく最近の人はよく「もやもや」しているらしい。
それは、採用担当で多くの学生と対話してきた僕の体感とも変わらない。
そして、このもやもやは加速していくようだ。
そんな時に自分はそのもやもやを少しでも紐解いてあげられる言葉を紡いでいきたいと思う。

以上が、僕のコルクラボ編集専科の第一回の感想だ。
ちなみに今回の佐渡島さんの話を通して
一番心が動いたのは「編集でやってはいけないこと」の中で「差別的表現」という話があって、その例として挙げられたのが、ご自身の失敗談だったところに優しさを感じた。
他人を例にすると、その人を傷つけることになるもんね。それって中々出来ないんじゃないかなと思った。
僕もそういう優しい人でありたいな。


ではでは、次回をお楽しみに。


アディオス。









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