生物の根源。パートナーとの愛し方? 2020.08.22

 生物には色々と根源や行動の原理があります。

“パートナーを射止め、つがいになり、ほかのメスを退ける。”

 そんな話。

血気多感なお年頃ならではの本能?

 ひとは心の成長に合わせ、血気多感で異性に興味を持ち始める年代を経て、大人になっていくことになりますが、思春期の頃の恋愛は大人になってからの恋愛とは、根本的なところで変わってきます。
 本能に裏打ちされた、異性のいい面が見えすぎて、相手に対して一心不乱になってしまうのが、思春期特有の恋愛のカタチでもあります。スポーツができて運動神経がよく、汗のひとつひとつがまるで、スポットライトで照らされているように、美化されます。

 理性が育ち始めるこの年代は、より相手の姿が美化され、急なアクシデントがより印象に残り、忘れられなくなります。脳裏に鮮明に記憶され、目の前の彼が最良のパートナーだと認識するようになります。
 それは、性別関係なく、男性でも彼女しか見えなくなり、端正な顔立ちに大きな潤んだ瞳。長い手足にむっちりとしたふくよかな乳房という、理想的な異性の詰め合わせのように見えてきます。

 そのほか、コロコロと変わる小動物のような印象。大きな体を丸めて、小動物を愛でる心優しい姿と、魅力に感じる場所は多くあります。それは、大人になっても同じで、思春期の頃に選ぶ基準として芽生えた思いが、大人になっても引き継ぎパートナーを選ぶための指針になっていきます。
 その思春期で経験した、楽しいことや嬉しいこと、心の成長とともに体験した恋心を糧として、大人になってからもパートナー選びの基準になります。

思春期の恋愛と大人の恋愛は異なる?

 思春期特有の相手のことが美化される恋愛。それは、大人になったら無くなるのか?そんなことはなく、惚れやすい自分のブレーキが強く働くようになった大人は、簡単に惚れてしまい、失敗をしないようにと理性を働かせて見た目だけに感化されないようになります。
 それは、思春期の頃に経験した失敗や、失恋を経て理性が育ち、そのような失敗をしないようにと恋愛のカタチが変わっていくことになります。それは、多くの恋愛を経てきたからこその考えで、こうすれば失敗する。こんな人を選んだら、悲しい過去が待ってる。という経験を経て、大人になってからの恋愛は変わっていきます。

 そのため、あの頃のような燃えるような恋愛を……そう求めてしまい、実害のない小説や、アニメに走ることが多くなります。
 それは、子供の頃から好きな作品はもちろんのこと、大人になってからの知ったもの、親友や身内から進められて知ったものなど、大人になってからの恋愛に重要なものはたくさんあります。

家庭を作るための恋愛とそうでない恋愛?

 大人になっていくと、家族という家庭を作るための恋愛へと変わっていきます。愛した人と、恋愛を重ねていいき家庭を作るための恋愛。
 それは、思春期の頃とは異なり、人によってはそこまで考えこまずに相手を選ぶこともありますが、おおむね添い遂げるためのパートナー選びのための恋愛になっていきます。そうしていくことで、失敗しない恋愛をしようと用心するようになります。

 それが尾ひれを引き、恋愛に対して億劫になる切っ掛けにもなり、この段階でこじらせると、結婚がさらに遠のくことになります。多くの恋愛を経たり知ったりして学んだことで、気になるところを見つければ、そこが気になってしまい、より慎重になってしまいます。
 ということは、思春期の頃はその経験が少ないため、素直に感情を相手に打ち明けられるということもあり、思春期独特の燃え上がるような恋ができています。人によっては、この時の出会いで巡り合った相手が、最高のパートナーとなる場合もあります。

 これが最高の出会いですが、そうならない場合の方が多くあります。そこから失敗を経て、大人へと成長していきます。その中で、心も体も成長し、恋愛に対しての価値観も変わってきます。
 それは、大人になったことで、それまで両親の背中を見て育っていた自分が、大人の姿になってきたことの証です。

愛で愛でられ、愛の結晶を育てる共同作業。

 自分から相手を愛でることも重要ですが、相手からも愛でられるようになってくると、より愛情の感じ方が変わってきます。
 それは、愛の育て方で、育っていくと阿吽の呼吸が当たり前になっていきます。それは、言葉を介さなくても相手の思うことが分かるようになり、なにを求めているのかもわかってくるようになります。

 そこまでくると、いるのが当たり前で、いないと物悲しい気持ちになってしまいます。それが大人の恋愛のカタチになり、家族を構成していくうえで重要となってきます。そうして愛の結晶を宿すようになると、親のありがたみが分かってきます。
 また、私のように小説やSSを作っていくうちに、親の気持ちになってしまうのもありますが。多くが、恋愛や好きな人ができて結婚を経て、子供が生まれだすと親の苦労に気が付くことがあります。

慕い慕われ、求めあうなかでパートナーになる。

 子供が大きくなり、求めあった結果で親として育っていくことになるので、経験することがまた異なってきます。
 親一年生は、子育てすら悪戦苦闘します。何せ、経験したことがないのですから、悪戦苦闘するのは目に見えています。寄り添う夫婦の姿は、理想の夫婦の見本になりますが、なかなかその形にはなりにくいのもあります。

選びすぎて、なかなか出会えないのも事実。

 話を戻すと、大人になり家庭を作る努力をするようになってくると、恋愛の価値観も当然のように変わってきます。
 大人の恋愛は価値観の共有という人もいますが、的を射ていて。価値観の違う二人が、お互いが違う価値観を認め合い、受け入れていくことで器の大きさを確かめ合うことができるようになります。

 そのため、価値観が合わないため、価値観の相違が生まれてしまい離婚のキッカケにもなってしまいます。
 そのため、同じ価値観に出会うことも稀ですが、器の大きな相手に出会うのもなかなか難しい状況にもなります。
 これがなかなか思春期の頃のような燃え上がる恋ができないという点でもあります。家庭があることで、燃え上がる恋ができない上、そういう恋愛をするには小説やアイドルへと疑似恋愛をすることになります。

 あの頃の恋愛をしようと、疑似恋愛をする形で、心のリフレッシュにもなります。そんな物語をかけるようにもなりたいものです(`・ω・´)b

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