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【ドル円】再びの為替介入

報道によると、昨晩再びの為替介入が実施されたようです。

CPI下振れに被せる形で介入は行われました。円高に触れる材料であったCPI下振れに便乗することで、介入の効果を増大させる、そして、CPIの影響なのか介入なのかといった判断し辛くする効果があったと思います。

こういった便乗介入は財務省の常套手段です。

2022年の為替介入もFOMCでの利上げ幅縮小発表に被せる形で行われました。その際は、米国の景気不安と相まって長期間ドル円は低迷しました。

しかし、今回はファンダメンタルは変化していませんので、相場の流れを変えることはできないと考えます。今年1回目の為替介入と同様に、相場の流れを短期的にゆっくりにする効果はあるも、トレンドは変化しないと思います。

むしろ、介入はトレードチャンスだったとの記憶が投資家にはありますので、1回目よりも効果は薄くなると考えます。ゆえに引き続きドル円は円安目線を維持します。

警戒すべきは、本当にファンダメンタルが変化した時です。米国の経済が倒れ、FRBが何度も利下げを繰り返す場合、ドル円は円高にトレンド転換すると思います。

その際、再び便乗介入が行われると思います。その時は相場は戻ってきません。ですので、米国の経済が倒れるなら、日本人投資家は株だけでなく為替にも注意を払わないといけません。今後、相場が進めば進むほど、株と為替にはピリピリしないといけないと考えます。


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