夜行バス、朝、蝉がうるさい
夜行バスは、朝に地方の大きな都市に着いた。
バスの窓から見えたへんな看板。
左にょって。
にょって。
朝っぱらから、蝉時雨。
うるさい。
ほんとに7日しか生きられないのか。
それを聞きながら、設備の充実をうたっていたバスターミナルは、実際のところパウダールームもトイレもボロクソで、付属のカフェはメインメニューが品切れで、あゝうんざりだ。
夜行バスの素っぴん顔もあんまりだと思って、着替えて、やたら丁寧にメイクをした。
旅行中だからメイク道具も少ないけど、まあまあうまくできた。
この後は、空中庭園でも行こうと思う。
蝉がうるさい。
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つよく生きていきたい。