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ウィッチャー3の凄まじさを振り返りサイバーパンク2077に備える

まず何も知らない方にご紹介させていただきますと、サイバーパンク2077というゲームが2020年の4月17日に発売予定です(ゲームの発売日は結構あてにならなかったりするので参考程度に)

サイバーパンク? 知らねえなあ、という方に「どうして」このゲームがここ数年で発売された/されるゲームの中で最も注目に値するゲームなのか、焦点を絞ってお話させていただくとするならば、先ず開発会社である"CD PROJECT RED"について触れなければ始まらないだろう。

とはいえ、このポーランドの会社について知らなければならない点は一つであり、それがこの会社が2015年に”ウィッチャー3ワイルドハント”という化け物じみたゲームを開発したということのみである。

たしかに「化け物」は出てくるが、このゲームの凄まじさはそういうことではない。ジャンルは中世ヨーロッパ風RPGゲームとなっており剣と魔法の世界を魔法剣士ゲラルトとなって冒険するのだがその質と量が実に化け物じみている

質、という点において例えばグラフィックは勿論きれいだし、オープンワールドと呼ばれる広大な世界の作り込みも半端ではない、システムや戦闘もとても面白いが、実際ウィッチャー3をプレイした人たちの大半がその世界観の作り込みが半端ないと口を揃えるだろう。

「世界観」なんてふわっとした言葉で表現してしまったが、言ってしまえば細部にわたるまでの膨大な設定である。例を挙げると、敵となる化け物の種類、弱点、由来など。またウィッチャーの世界における異人種、つまりエルフやドワーフなどの描写や人間との間に抱えている軋轢、それぞれの世界の支配者など、きりがない。

だから先ほど質と量といったん分けたが、このゲームにおいては量が質を担保しているともいえる。それほどまでにこのゲームにおける「量」は他のゲームを圧倒しているように思う。

では、量が多いゲームだからだらだらと長いのかな? と思われるかもしれない。断じてそういうことはなく、クリア時間はサイドストーリー(やらなくてもクリアできるお話)を余すことなくやった僕でも80時間ほどだった、これは大作RPGの中で取り分けて多いかと問われるとそうでもない。

では先ほどあれだけ喧伝した「量」はどこにいったのか? と思わるかもしれない。答えは簡単である、その膨大な量は言わばミルフィーユのごとく多層に重なってプレイヤーのプレイ体験を支えている

僕はウィッチャー3を「選択」のゲームだと思っている。

ゲームだから何らかの選択肢を選ぶのは当たり前だろう? と思われるかもしれないが、その選択が何か本当に本質的な違いをもたらすゲームを想像してみてほしい。

具体例を一つ挙げるとすると、僕はこのゲームをクリアした後に友達とこのゲームについて少し話す機会があった。その時のテーマが「どのサイドストーリーがお気に入りか?」というものだったので、僕は「農民の反乱で塔に逃げ込んだ地主一家の娘が、好意を寄せた下男の裏切りによって怨霊化して周りに疫病をもたらすのを解決する話」を挙げた。友達も「あれは印象的だったよね」と反応してくれるのだが、どうも話が全然噛み合わない。どういうことかしばらく二人でそのストーリーを進めた時系列を追って話したのだが、そこで僕と彼が途中で異なる選択肢を選んだことが分かった。そう、つまりその選択肢を違えたために、二人は全く違うストーリーを堪能し、全く違うプレイ体験をしていたのだ。

少し考えてみていただきたい。
もしあなたがゲームを作るまでとはいかないまでも、ゲームのシナリオを書くとして。
クリアするのに必ずしも必要ではないサイドストーリーのあらすじですら、ミルフィーユのごとく多層的に書かなければならず。
そのようなサイドストーリーは山のようにあるということを知ったとしたら。

これが、僕の、ウィッチャー3は「選択」のゲームである、という考えの根拠です。

もちろんテキストアドベンチャーなど、そのような選択を主眼に置いたゲームはあったと思う。ただこのゲーム、グラフィックや、システムやオープンワールドという自由さ(どこから攻略しても祖語が出ないように作られている)にさらに掛け算するように多層的なストーリーを組み合わせているのである。これが化け物じみていなければ何なのだ、という話である。

映画も小説も未だ成し遂げていない何かがこのゲームにはあるのだ。

そして、話が縦にだだ長くなってしまうのだが、ウィッチャー3を語るにあたって絶対に外せない要素が「日本語ローカライズ」である。当然ポーランドのゲームなので日本語化は欠かせないのだが、このゲームは今まで述べてきたように異常としか思えないほどの膨大なテキストが用意されているが、それら全てがもう完璧と言っていいほどの完成度で全編吹き替え収録されている

それに関してはこちらのインタビューをご覧いただければと思います。

一部引用

本作は序盤にシリの情報を集めるにあたり、難易度の異なる3つのエリアを順に攻略していくことになります。多くのプレイヤーは難度の低いエリアから進めるかと思いますが、多少無理すれば難度の高いエリアから進めることも可能な作りになっているんです。
この場合、発生するイベントや会話の流れが変わってくるので、このあたりのゲームプレイも苦労した点のひとつですね。

もう本当にウィッチャー3をやるときはローカライズ担当であった本間さんに心の中で感謝の気持ちを伝えてからプレイし始めてしまいます、自然と


それでやっとサイバーパンク2077ですよ。"CD PROJEKT RED" の完全新作。前作が2015年ですから5年越しの念がこもった渾身の作なわけです。

勿論ウィッチャー3でローカライズを担当された本間覚さんも続投!

これが面白くないわけがない! はっきりわかんだね!

ということでサイバーパンク2077みんなで待ちましょう。
え、肝心のサイバーパンク2077がなんなのかわからない?
それは済みません、発売までにきっちり調べ上げます。
でもアマゾンで予約することに何の躊躇もいらないことはお分かりいただけたでしょ?

さらにさらに、ウィッチャー3、ダウンロードコンテンツを同梱したバージョンがなんとニンテンドースイッチにて今年の10月に発売されます。携帯モードでウィッチャー3をやれるだなんてこれはもう完全にドリームです。


もしよかったらもう一つ読んで行ってください。