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朝散歩のすすめ

この世界には朝散歩するタイプのニートと散歩しないタイプのニートが存在するというのは有名な話ですが、僕は朝散歩するタイプのニートです。

最近気が弛んでいて、ネタはたくさんあるんですが、どうも文章化するのが面倒なので朝散歩のススメを書いていこうと思います。皆さんお気付きの通りこの文章には何の有意義な情報もなければ、気付きもありません。ご注意ください。

昔のひとのポエムで防御力をあげる

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(ピントあってなくてごめん)

朝散歩するということはどういうことかというと、ツユクサという花が咲いているということです。さっきウィキペディアで調べたんですが、ツユクサって朝しか咲いていないそうです。というか今年の猛暑で昼間外出しようなんてまるっきり思えなかったので昼にツユクサが咲いているかどうかなんて知りもしませんでした。(ちなみに英語だとDay flower)

ウィキペディアのツユクサの項目を読んでいると

『万葉集』には月草・鴨頭草(つきくさ)を詠ったものが9首存在し、古くから日本人に親しまれていた花の一つであると言える。

と書いてありました。朝散歩にとってこういうのは大事です。生きている意味だとか社会貢献だとかの攻撃力の高い言葉に日々晒されている僕らは、そういう言葉を真剣に考えだすとうっかり死にます。
なので朝散歩をしながらツユクサをみつけて、1000年以上前のひとたちがツユクサをダシに歌ったポエムなどに思いを馳せることで回避力と防御力をあげていきましょう。文化というのは突き詰めていくと防御力アップのバフです。

月草之 徒安久 念可母 我念人之 事毛告不来
つき草のうつろいやすく思へかも我(あ)が思(も)ふ人の言(こと)も告げ来(こ)ぬ(巻4 583)

つき草と呼ばれていたらしい。着物の染料として使われていたらしいんだけど、色が落ちやすいので「うつろいやすい」と言う表現が多いらしいです。

日本語訳するとこんな感じ
やっべーこないだ買ったシャツもう色落ちしちゃったよ。好きな人からLINE帰ってこないし。シャツも恋もマジ卍

はい。そういうことですね。
わかったら次に行きましょう。

月草之 借有命 在人乎 何知而鹿 後毛将相云
つき草の假(か)れる命にある人を(或 假なる命なる人を)いかに知りてか後もあはむといふ(或 あはむとふ)(巻11 2756)

現代風に言うと
なんで…なんで……また会おうなんていうのよ…
私たちツユクサのように儚い命しかないのに……

重たっ!!

さすがにそこまで儚くはないと思うけど、もしかしたら国際留学とかで1年くらい外国に行くパターンかもしれません。或いは単身赴任とかですかね。パートナーがどこか遠いところに行ってしまう時に上手く活用しましょう。くれぐれも日々の別れの挨拶の際に言わないようにしましょう。正気を疑われます。

オリジナリティを喪失した花

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この花もまた悲しい花です。その名を「サフランもどき」

なんというかもうちょっと配慮してあげられなかったんですかね……花は悪くないのに完全にオリジナリティを喪失しています。長州力と長州小力の関係性ですね。

ん? 「サフランもどき」と「長州子力」で韻が踏めるぞ??!?!?

はい、朝散歩において大事なポイントその2、常にHIPHOPの精神を忘れてはいけない。HIPHOPの精神が何なのかよく分からないですが、人生は韻を踏むと大体幸せになれます。理屈じゃないんです。韻を踏みましょう。

ヘイ ヨー マイクチェック ワンツー
俺のこの声はサフランもどき
今日も聞こえるか? 長州小力
よーちぇけら

はい。

そういうわけでね。この完全にオリジナリティを喪失した花についてぼやーっと考えていたんですけどね。もう無理なんですよ。100%サフランに引っ張られる。名前って怖いですね。子供が生まれても絶対「新垣結衣っぽい」みたいな名前付けちゃダメっすね。

んで、サフランもサフランもどきもなんですが、(写真では見づらいけど)雌しべがにゅ~~ってなってるのが特徴です。なんかそれグラムあたり世界一高いスパイスだそうです。あ、ちなみにサフランもどきの雌しべに特に価値は無いそうです。

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これがサフランの雌しべを大量にかき集めて乾燥させたもので、染料にもなるみたい。ちなみに赤く染まるのではなく黄色く染まります。サフランライスっていうパエリアとかに入っている黄色いメシがありますがちゃんとしたものは実際にサフランの雌しべで味付け、着色しているみたいです。

こういうことに気付いた日はパエリアを食いに行きましょう。
朝散歩とは無為と偶然のなかで、だだっ広い世界とその世界の持つ意味わからんほど多い選択肢を、少しずつ自分自身のものにしていく営みです。

やたらエモい坂

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僕の住んでいる町はやたら坂が多いんですが、たまにとんでもなくエモい坂があります。

登っていったらそのまま天国に着いてしまいそう、とか言って通りすぎるのが吉です。

なぜなら脚の筋肉が疲れるし、多分天国には繋がっていないからです。

とはいうものの、僕はこういう坂を見つけるとついつい登ってしまって迷子になるんですが、朝散歩的にはそれでOKです。

もしよかったらもう一つ読んで行ってください。